【保存版】フィラリア予防薬の使い方をタイプごとに解説!
フィラリア予防薬の使い方、しっかり押さえていますか?
正しく使わなければ、予防効果が十分に得られないこともあるので注意が必要です!
この記事では、チュアブル、錠剤、スポット、注射というタイプ別の使い方や投与のコツ、トラブル対処法などを紹介します!
初めての方も、うまくいかなくて困っている方も、ぜひ参考にしてください。
フィラリア予防薬の種類

フィラリア予防薬は、投与方法によって4つのタイプに分かれます。
まずは、各タイプの特徴を見てみましょう。
(種類について、より詳しくは「フィラリア予防薬は種類が豊富!投与方法や有効成分を確認して正しく投与しよう!」でも解説しています)
チュアブルタイプ
おやつ感覚で与えられる、最も投与しやすいタイプです。
参考元:ネクスガードスペクトラ
錠剤タイプ
最も安価なタイプですが、投与には工夫が必要です。
参考元:ハートメクチン錠
スポットタイプ
首の後ろに垂らすだけで投与が完了する液状タイプです。
参考元:レボリューション
注射タイプ
年1回の接種で済む便利なタイプです。
(10,000~15,000円)
参考元:プロハート12
【タイプ別】フィラリア予防薬の使い方完全ガイド
ここからは、各タイプの具体的な使い方を詳しく解説します。
チュアブルタイプの使い方
チュアブル(Chewable=噛める)という名前の通り、噛んで食べて摂取します。
おやつをあげるような感覚で投与してください。
投与方法
パッケージを開封し、
チュアブル錠を取り出す
愛犬に直接与える、または
フードに混ぜて与える
完食したことを確認する
非常に単純ですね。
フードに混ぜる場合は細かく砕いてもOKですが、きちんとすべて口に入れたか確認しましょう。
投与のコツ
- 食事の時間に合わせて与えると食べやすい
- おやつとして直接手から与えるのもOK
- 複数頭飼いの場合は、それぞれ別々に与える
- 投与後は吐き出していないか確認
吐き出してしまうと効果が得られないので、2時間くらいは様子を見ることが大切です。
食べてくれない時の対処法
1.細かく砕いて与える
チュアブル錠をピルカッターなどで細かく砕き、フードに混ぜて与えます。
2.ウェットフードに混ぜる
ドライフードよりもウェットフードの方が薬を隠しやすくなります。
3.おやつに包む
チーズや「ちゅ〜る」など、犬が好むおやつに包んで与える方法も有効です。
4.別のフレーバーを試す
商品によってフレーバーが異なるため、別の商品を試してみるのも手です。
おすすめ商品一覧
| ネクスガードスペクトラ | フィラリア、ノミ、マダニ、消化管内寄生虫を幅広く予防 |
|---|---|
| キウォフハート | 価格が安く、多頭飼いにおすすめ |
| シンパリカトリオ | ネクスガードスペクトラを食べない犬に人気! |
| カルドメックチュアブル | 長年の実績がある定番商品 |
錠剤タイプの使い方
錠剤タイプは最もシンプルであり、安価な傾向にあるフィラリア予防薬ですが、投与には少し工夫が必要です。
投与方法
パッケージを開封し、
錠剤を取り出す
・フードに混ぜて与える
・おやつに包んで与える
喉の奥に直接入れるのは、慣れていなければちょっと難しいです。
初めての方には、フードに混ぜるかおやつに包んであげることをおすすめします!
投与のコツ
- ウェットフードやスープに混ぜるのがおすすめ
- 粉状にして混ぜるとさらに気づかれにくい
- 投与後は吐き出していないか必ず確認
チュアブルタイプと同様、投与後は一定時間、吐き出していないかチェックすることが欠かせません。
直接飲ませる方法
犬の背後から抱きしめるように
体を固定
上を向かせて口を開ける
錠剤を喉の奥に置く
口を閉じて喉を数回なでる
飲み込んだことを確認
ちなみに、飲み込んだことが確認できたら、ちょっと大げさなくらい褒めてあげるのがコツです。
おやつもあげて、「薬を我慢したら喜んでもらえるし、ご褒美ももらえる」と認識してもらいましょう。
食べてくれない時の対処法
チュアブルタイプと同じく、細かく砕くか、チーズなどに包むか……または、錠剤用の「投薬補助おやつ」を使うのも有効です。
また、どうしてもダメなら無理はせず、チュアブルかスポットタイプに切り替えるのもひとつの方法といえます。
参考元:犬の薬の飲ませ方
おすすめ商品一覧
| ミルプラゾン | フィラリア、消化管内寄生虫、条虫を駆除 |
|---|
スポットタイプの使い方
スポットタイプは、食べさせたり飲ませたりする必要がないという点で便利なタイプです。
投与方法
パッケージからピペットを取り出す
犬を座らせる、または立たせる
投与1回ごとに、1回分のピペットをしっかり使いきることが必要です。
参考元:レボリューション添付文書
投与のコツ
- 地肌が見えるまでしっかり毛をかき分ける
- 薬液は1箇所にまとめて垂らしてOK
- 投与後はペットを褒めてあげる
- 落ち着いた環境で投与する
投与中に興奮して動いたりすると薬液が飛び散ったりする可能性があるので、しっかり落ち着いて投与させてくれるタイミングと場所を選びましょう。
投与後の注意点
1.投薬後30分間は他のペットが舐めないよう注意
多頭飼いの場合は、投薬後しばらく隔離するのが安心です。
2.投薬後2~3日間はシャンプーを避ける
薬液が完全に浸透するまで時間がかかるため、投薬直後のシャンプーは避けましょう。
3.投薬部位の皮膚に異常がないか確認
赤みや脱毛が見られた場合は、皮膚刺激の可能性があります。
症状が続く場合は獣医師に相談してください。
4.投薬部位を気にする場合
気にして舐めようとする犬には、エリザベスカラーを数時間装着します。
ちなみに、レボリューションやそのジェネリック医薬品のレボスポットなど「セラメクチン」を配合したスポットタイプであれば、投与後2時間を過ぎればシャワーが可能です!
トリミングの予定がある場合などは、こちらを選ぶのがおすすめです。
おすすめ商品一覧
注射タイプの使い方
注射タイプは、動物病院で年1回接種するだけで通年予防が可能なフィラリア予防薬です。
投与方法
注射タイプは動物病院でのみ接種可能です。
通常、背中の皮下に注射されます。
- メリット
-
年1回の接種で済む
投与忘れの心配がない
毎月の投薬が不要
- デメリット
-
費用が高額
アレルギー反応の発生率がやや高い
フィラリアのみの予防
成長期の犬には不向き
特に注意すべきなのは、錠剤やチュアブルタイプに比べてアレルギー反応の発生率がやや高いとされている点です。
注射後は副作用の兆候(発熱、顔の腫れ、食欲不振など)に注意し、異常が見られた場合はすぐに動物病院に連絡してください。
また、注射タイプの予防薬はフィラリアのみに効果があり、ノミ・ダニや消化管内寄生虫には効果がありません。
そのため、これらの寄生虫予防が必要な場合は、別途予防薬を併用する必要があります。
フィラリア予防の正しいスケジュール
フィラリア予防は、注射を除いて月1回の投与が必須です。
また、予防を開始する前には必ずフィラリア検査を受ける必要があります。
ここでは、そのスケジュールを簡単にまとめました。
予防の流れ
フィラリア予防は春先からスタートし、蚊がいなくなるまで続けます。
まず春(3~4月)に動物病院で血液検査を受けます。
すでに感染している状態で予防薬を投与すると、体内のフィラリアが一気に死滅してショック症状を引き起こす危険があるため、検査は必須です。
検査は簡単な血液検査で、所要時間は約10分、費用は2,500~4,000円程度です。
検査結果が陰性なら、4~5月から投与を開始します。
(地域によって異なります)
その後、毎月同じ日に投与を続けます。
カレンダーやスマホのリマインダーを活用し、投与忘れを防ぎましょう。
そして重要なのが、蚊がいなくなった1ヶ月間後まで投与を続けることです。
最後に刺された時に侵入した幼虫を確実に駆除するため、最終月の投与を忘れないようにしてください。
投与期間はいつからいつまで?
本州の多くの地域では、4月~12月が目安です。
ただし、近年では、時期を限定せず1年を通して予防を行う「通年予防」が推奨されています。
通年予防が推奨される理由
近年は、地球温暖化やヒートアイランド現象により蚊の活動期間が延びています。
また、年間を通して同じリズムで投与することで、投与忘れを防ぐことが可能です。
「冬には絶対に感染しない」とは言い切れないのも、通年予防が推奨される理由です。
多くの動物病院で推奨されるようになっているほか、米国のフィラリア症学会やFDA(アメリカ食品医薬品局)も通年予防を強く推奨しています。
【ケース別】こんな時はどうする?

うちはまだ子犬なんだけど、いつからフィラリア予防をすべき?

ちょうど妊娠中なんだけど、薬を投与してもいいの?
などなど……個々の事情に合わせたケース別の考え方をまとめました。
子犬への投与
多くの予防薬は、生後6~8週(約2ヶ月)から使用可能です。
ただし、予防薬の種類や犬種、体重によって異なるため、かかりつけの獣医師に確認してください。
なお、子犬のフィラリア予防については
「【犬・猫】フィラリア予防はいつから開始?子犬・子猫・成犬の予防時期を解説」の記事で詳しく解説しています。
妊娠中・授乳中の犬への投与
妊娠中や授乳中でもフィラリア予防は可能ですが、使用できる予防薬が限られます。
イベルメクチンやセラメクチンは妊娠中・授乳中でも使用可能とされていますが、必ず獣医師に相談してから投与してください。
副作用が出やすい場合があるため慎重に投与しましょう。
妊娠中・授乳中のフィラリア予防については、
「妊娠中や授乳中にフィラリア予防はできる?母子感染する可能性のある寄生虫も解説」の記事で詳しく解説しています。
老犬への投与
老犬には、喉に詰まらせるリスクが少ない「スポットタイプ」がおすすめです。
老犬は嚥下機能が衰えているため、錠剤やチュアブルを喉に詰まらせる可能性があります。
また、肝機能や腎機能が低下している場合は獣医師に相談し、投与後は副作用が出やすい場合があるため注意深く観察してください。
老犬のフィラリア予防については、
「フィラリア予防は老犬にも忘れずに!高齢犬におすすめのフィラリア予防薬も紹介」
の記事で詳しく解説しています。
多頭飼いでの注意点
多頭飼いの場合、特にスポットタイプ使用時は注意が必要です。
投与後30分間は他のペットが舐めないよう、別の部屋に移すか、エリザベスカラーを装着するか、他のペットをケージに入れるなどの対策を取りましょう。
コリー系犬種への注意
コリー、シェットランド・シープドッグ、オーストラリアン・シェパードなどのコリー系犬種は、イベルメクチンに過敏に反応することがあります。
これはMDR1遺伝子の変異により、薬剤が脳に到達しやすくなるためです。
セラメクチンはコリー系でも安全に使用できますが、モキシデクチンやミルベマイシンオキシムを使用する場合は獣医師に相談してください。
コリー系犬種のフィラリア予防については、
「コリーを飼っている皆さん、フィラリア予防薬の選び方に悩んでいませんか?」の記事で詳しく解説しています。
フィラリア予防薬に関するよくある質問
ここでは、フィラリア予防薬の使い方に関する「よくある質問」にお答えします!
Q.投与を1回忘れてしまった場合は?
A.気づいたときにすぐ投与し、次回の投与日を調整します。
忘れた日を基準に、次回は1ヶ月後に投与します。
2ヶ月以上空いてしまった場合は、動物病院で再度フィラリア検査を受けてから投与を再開してください。
Q.吐き出してしまった場合は?
A.投与後30分以内に吐き出した場合はもう1回投与する必要がありますが、30分以上が経過していた場合の再投与は不要です。
判断に迷う場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。
Q.副作用が出た場合の対処法は?
A.症状が重かったり、長く続く場合は、すみやかに動物病院を受診しましょう。
主な副作用は嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、皮膚のかぶれや流涎(よだれ)などです。
(皮膚のかぶれはスポットタイプの投与で起こる可能性があり、流涎はスポットの薬液を舐めたときに起こります)
なお、顔の腫れや呼吸困難が見られたり、ぐったりしているような場合、アナフィラキシーショックの可能性があるため、すぐ動物病院へ!
Q.病院でまとめ買いキャンペーンをやってるってホント?
A.確かに、多くの動物病院では、フィラリア予防薬のまとめ買いキャンペーンを実施しています。
12ヶ月分をまとめて購入すれば1.5ヶ月分の料金が割引になるなど、内容は病院によってさまざまです。
Q.フィラリア予防は猫も必要?
A.猫もフィラリアに感染することがあり、突然死を引き起こすこともあるため、予防は必要です。
室内飼いでも、蚊が侵入してくる限りリスクはあるため、注意しましょう。
なお、猫のフィラリア予防については、
「猫のフィラリア予防は必要?室内飼いでも予防すべき理由と方法」の記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回の記事では、フィラリア予防薬の使い方について解説しました。
フィラリアは適切に予防すれば、ほぼ100%感染を防げる病気です。
予防薬の正しい使い方をマスターして、愛犬をフィラリアから守りましょう!