ノミやダニが家にいるか調べるには?駆除方法や予防方法も紹介!
ワンちゃん、ねこちゃんがいる家庭の大敵であるノミやダニ。
実は家の中のありとあらゆる場所に生息しており、その侵入を防ぐことは不可能といわれています。
それでも、
- 家にノミやダニがいるか調べたい
- できればノミやダニを駆除したい!
と思われている方は大勢いらっしゃると思います。
そこで今回はノミやダニを調べる方法について、また駆除方法や予防策についてまとめてみました。
目次
ノミやダニはほぼ確実に家にいる
「うちは室内飼いのペットしかいないし、清潔にしているから大丈夫」
と思われている方も多いでしょう。
しかし、ノミやダニは、さまざまな経路で侵入します。
つまり、「どんなご家庭でもノミやダニは”必ず”存在する」ということです。
この前提を踏まえて、予防策や駆除方法を実践しましょう。
ちなみに、ノミやダニの侵入経路についてはこちらのページで解説しています。
※「ノミやダニはどこから来るの?家に侵入した場合の対処法について解説!」
家にダニが潜んでいるか調べる方法
「どこの家にもいる」といわれているダニ。
ここでは、具体的にはどこに潜んでいるか、その調べ方についてお伝えします。
今まで意識したことがないという方も、是非この機会にチェックしてみてください。
ダニは家のどこにいる?
ダニが好む条件は、
- 気温20℃以上、湿度60%前後
- 暗所
です。
家の中だと、
- 掃除しにくい家具のすき間
- ベッドやソファーの下
- 冷蔵庫裏
などが該当します。
また、「エサが多い場所」もダニの温床となります。
ダニは人間の食べこぼし、フケや垢、爪といった老廃物をエサにしているため、カーペットやベッドなどの寝具は特に注意が必要です。
ダニ目視セットを使う
「自分の目で確認したい!」という方は、市販のダニ目視セットを使ってみるとよいでしょう。
2,000円未満で購入することができます。
ダニ目視キットの使い方は簡単です。
- 誘引剤のついたシートを設置する
- 3日~2週間後に付属ルーペで確認する
以上です。
また、スマホアプリとの連動が可能なタイプもあり、スマホで簡単に確認することも可能です。
ダニアレルゲン検査を行う
「ダニの種類、生息数まで把握したい!」という方におすすめなのが、「ダニアレルゲン検査」です。
- 家のホコリ(ハウスダスト)や掃除機に溜まったホコリを採取する
- 専門機関に郵送する
という流れで利用すると、目視キットよりも具体的なデータを得ることができます。
目視キットよりも費用(3,000円程度)がかかりますが、「より正確に知りたい」という方はこういった検査をしてみてはいかがでしょうか。
参考元:アレルゲン検査のご案内
ペットの天敵マダニは家には少ない?
「どの家にもいる」といわれるダニですが、種類によってその生息地は異なります。
たとえば、多くの感染症を引き起こすことで知られる「マダニ」は、草むらが多い公園や山などに生息する性質があります。
「イエダニ」や「ツメダニ」といった種類のダニと違い、本来は家の中では見つかりません。
しかし、公園などから持ち帰ってきてしまった場合、話は別です。
また、家の中に生息するマダニ以外のダニであっても、ペットや人に攻撃したり、何らかの害を与えたりする場合もあるため、油断は禁物です。
なお犬、猫に被害を及ぼすダニの種類については、「 犬や猫などのペットにとって危険なダニってなに?刺されないための対策と予防法」のページでも詳しくまとめています。
ノミが家にいるか調べる方法
続いて、ノミが家にいるかどうか調べる方法について解説します。
ペットのみならず人間の体にもくっつき、刺されると強いかゆみを引き起こすため、放置は危険です。
しっかり駆除するため、まずは家の中にいるかどうかチェックしましょう。
ノミは家のどこら辺にいる?
ノミは、
- 気温18~27℃、湿度75~85%
- 暗所
といった条件の場所を好みます。
そのため、
- 部屋の四隅や家具のすき間
- カーペット
- ベッドやソファーの下
などは特に注意が必要です。
また、ワンちゃんやねこちゃんを飼っている方が注意したいのは寝床の周辺です。
ペットが日頃くつろいでいる場所にひそんでいる場合があるので、注意しましょう。
ノミは目視で見つけるしかない
まずは、家のソファーや布団・畳など家の中をジッと見て探してみましょう。
ノミは成虫の大きさが2~3mm程度で、ゴマのような見た目をしています。
そのため、ゴマをこぼしたわけでもないのにそのようなものが落ちている場合は、ノミがいる、またノミの死骸がある可能性が高いです。
またノミの糞を探すのも有効です。
ノミの糞は黒い粒状で、濡れたティッシュの上に置くと溶けて赤茶色になります。
糞がある場合、その近くにノミが生息している可能性があります。
ノミやダニは繫殖力が高い
ノミは気温18~27℃、湿度75~85%を最も好みますが、実は気温13℃以上であれば生息が可能であるうえ、繫殖力が高いという特徴があります。
ある調査によると、ノミが1日に産む卵の数は4~20個で、一生に産む卵の数は少なくとも200個以上といわれています。
ちなみに、ダニも繁殖力や生命力が高いという特徴があります。
家の中にいるダニは種類が多いうえ、エサとなるものがたった1gあるだけで300匹以上が生息できてしまうというデータもあります。
つまり、「1匹いたら数百匹いる」ということなのです。
ダニやノミを見つけたら、早急に駆除対策をしましょう。
ノミやダニを駆除する方法
「一刻も早くノミやダニを駆除したい!」
そんな方のために、ここではノミやダニの駆除方法について解説していきたいと思います。
ご自宅でできる簡単な方法を中心にまとめていますので、「害虫は苦手」「駆除なんて初めて」という方もぜひ参考にしてみてください。
ノミやダニ対策用の薬剤を使う
ドラックストアでは、
- 燻煙剤
- 燻蒸剤(ノンスモークタイプ)
- カーペット用スプレー
- 畳用スプレー
- 布団、枕、衣類用スプレー
など、さまざまな駆除グッズが販売されています。
まずは、こういったものを使うようにしましょう。
燻煙剤、燻蒸剤は定期的に使うとより効果が出ますが、難しい場合はスプレータイプのものを使って対策してみてください。
なお、ペットに不向きな香りのものが販売されていることもあるので、その点は注意しましょう。
60度以上の熱湯や高温の乾燥機を使う
繫殖力が高いノミやダニですが、
- 60℃以上の熱
- 乾燥
- 水
に弱いという特徴があるため、熱湯や乾燥機で対処できる布製品であれば、簡単に駆除ができます。
おすすめは、コインランドリーにある高温乾燥機です。
コインランドリーの乾燥機は70℃以上の高温で稼働しているため、30分ほど回せばノミ・ダニはほぼ死滅します。
ポイントは駆除を行ったあと、ノミやダニの死骸を掃除機で吸い込んで除去することです。
死骸を残すと新たなノミやダニのエサになる可能性があるため、しっかり最後まで始末しましょう。
専門業者にノミやダニの駆除を依頼する
「家のあらゆる場所でノミやダニを見かける」
「1匹も残さず徹底的に駆除したい」
そんな場合は、専門業者にノミ・ダニの駆除を依頼するのもひとつの手です。
費用は掛かりますが、専用の薬剤や機材を使って家の隅から隅まで駆除を行ってくれます。
また、なかなか手が届かない屋外やエアコンなど、スポット的に利用することもできるので、部分的にノミやダニを駆除したい方にもおすすめです。
ノミやダニを家に寄せ付けない方法
残念ながら、ノミやダニの侵入を100%阻止することはできませんが、「予防策」はあります。
ここではノミやダニを家に寄せ付けないようにする予防策を3つご紹介します。
大切なペットと暮らしているご家族の皆さん、ぜひ参考にしてみてください。
「防ダニ」製品を利用する
最近では、さまざまな防ダニ製品が販売されています。
たとえば、
- ソファーやベッドのカバーを防ダニ系製品に取り換える
- マットレスやクッションを防ダニ製品に取り換える
といった方法があります。
とはいえ、そういった製品の防ダニ効果は永久ではありません。
定期的に高温乾燥機に入れるなどの対策をしましょう。
ちなみに、防ダニ製品の中には薬剤を使っていないタイプのものもあります。
「防虫剤はむしろ不安……」という方は、そのような製品を選んでみてください。
外出する前に防虫スプレーを使う
ワンちゃんのお散歩をされる方、小さいお子さんと一緒に公園に行く機会が多い方におすすめなのが、「虫よけスプレー」です。
「夏の時期、蚊から身を守るために使用している」という方が多いでしょうが、虫よけスプレーにはノミ、ダニにも有効な成分が含まれています。
ノミやダニは蚊と違って1年中生息しているので、夏に限らず年間を通して普段から使用し、外から持ち込まないようにしましょう。
こまめに掃除を行う
重要なのは「こまめに掃除をすること」です。
「どんなに清潔にしていてもダニはいる」とお伝えしましたが、やはり掃除をこまめにしているご家庭と、そうでないご家庭とではノミやダニの生息数に違いがあらわれます。
普段の掃除でも、ノミやダニの住み家となるホコリを除去したり、予防したりすることはできます。
「自分流の掃除では不安」
「ノミやダニ対策としての掃除方法を知りたい」
という方は、よろしければ「 ペット用の寝具はダニが繁殖しやすい環境!?ダニの繁殖を抑える掃除方法と予防方法」の記事をご覧のうえ、実践してみてください。
まとめ
今回は「ノミやダニが家にいるか調べる方法」をテーマに、ノミやダニの駆除方法や予防法についてお伝えしましたが、いかがでしょうか。
特に重要なポイントとしては、
- ノミやダニの侵入を完全に防ぐことはできない
- ダニは検査キットなどを使って確認が可能(ノミは目視確認のみ)
- ノミやダニは高温と乾燥に弱い
- 日ごろの対策と駆除が不可欠
といったことが挙げられます。
自分たち、そして愛するペットのためにも、普段からできることを実践しましょう。
また、ノミ・ダニの予防薬(駆除薬)を使用するのも大事なポイントです。
現時点で症状がない子でも、必ず定期的に投与してあげるようにしてください。

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