ノミやダニはどこから来るの?家に侵入した場合の対処法について解説!

ノミやダニはどこから来るの?家に侵入した場合の対処法について解説!どこの家庭でもそうだと思いますが、特にワンちゃんやねこちゃんを飼っている家庭でゾッとするのは、「家の中にノミやダニがいる」ということではないでしょうか。

ノミやダニが家に侵入すると、飼っているワンちゃんやねこちゃんはもとより、飼い主である人にも健康被害を及ぼす可能性があります。

 

しかし、そんなノミやダニはそもそもどこから来るのでしょうか?

今回の記事では、ノミの侵入経路、家に侵入した場合の対処法についてまとめてみました。

あらかじめ気をつけたい方も、今まさに実際ノミやダニが侵入して困っているという方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

ノミやダニはどこから来るの?

ノミとダニ人間にとっても、ペットにとっても嫌な存在であるノミやダニ。

「家をきれいに保っていても、草むらを避けていても侵入してくるのはなぜか?」

「ノミやダニはいったいどこからやってくるのか?」

気になっている方も多いと思います。

 

というわけで、まずはノミやダニが侵入するケースを4つご紹介します。

 

人が持ち帰るケース

実は、気をつけていても人が持ち帰るケースは多々あります。

知らないうちに体にくっついているというケースです。

たとえば、

  • 茂みのある公園で遊んでいて……
  • 庭作業をしていて……
  • 外出先のじゅうたんやソファーに触れて……
  • お店の衣類に触れて……

などが挙げられます。

 

特に草むらを好むノミはジャンプ力が強く、30cm程度の高さまで飛べる身体能力を持っています。

そのため、ワンちゃん、ねこちゃんはもちろん、小さなお子様の衣類や持ち物に付着し、そのまま持ち帰ってしまうこともあるのです。

また、ダニは目視で確認できないほど小さく、公共交通機関の座席や段ボールなど、私たち人間たちがよく利用するものに潜んでいます。

「かゆい!」と思ったときはもう遅い……ということもあるわけです。

 

犬や猫が持ち帰るケース

最も多いといわれているのが、外を散歩中のワンちゃんや、外と自宅を行き来するねこちゃんが持ち帰ってくるケースです。

 

たとえば、「ネコノミ」というノミは猫の体に付着し、寄生します。

「ネコノミ」という名称ではありますが、ワンちゃんや人にも寄生するため注意が必要です。

 

また、ワンちゃんを飼われている方が特に注意したいのは「マダニ」です。

マダニは主に草むらに生息し、動物や人間の血液を栄養にしています。

最悪の場合、マダニ刺されると死に至ることもあるため、

  • かかりつけの動物病院でマダニ対策をする
  • 草むらに入るときは露出をしない
  • 虫よけスプレーを使う

など、ペットも人間もしっかりとした対策が必要です。

 

小さな虫や動物が持ってくるケース

ここでいう小さい動物とは、ネズミや鳥などです。

そもそも「ネズミがいる」というご自宅はすでにネズミ対策をされていると思いますが、そういった対策をしていないような住宅では、ネズミを介してノミやダニが運ばれてくることがあります。

 

また、「トリサシダニ」というダニはハトやムクドリなどに寄生します。

このダニは鳥かごで飼っている鳥にも寄生する場合があるので、鳥類を飼っているご家庭は特に注意してください。

 

ホコリなどにくっついているケース

ノミやダニが付着したホコリや落ち葉などが家に入ることで、ペットや人間に被害が及ぶこともあります。

 

たとえば、

  • ご自宅の手が届きにくいすき間
  • 教室や職場の四隅、階段
  • マンションなどの共有スペース

など、私たちが日ごろ目にしている場所にもダニは生息しているのです。

 

ちなみに、大手製薬会社のデータでは、「ホコリ1gに生息するダニの量は1,200~2,300匹」とされています。

しかも、これだけの数がいても、目視でダニの動きを確認することはできないといわれています。

 

ノミやダニの侵入を防ぐことは不可能

お伝えしたように、ノミやダニの侵入経路はさまざまです。

特にダニは、

  • 人が心地よいと感じる「温度20℃・湿度60%」という環境を好む
  • ノミよりも小さく繫殖力が高い

という特徴を持つため、完全に防ぐことは不可能といえます。

 

いわば「どこの家にもいて当たり前」のダニですが、刺されてしまうと人間はもちろん、大切なペットにも皮膚炎などの被害が及ぶため、「増やさない」ための対策が必要です。

後半ではノミやダニが過ごしやすい場所について、また「対策」について解説していきたいと思います。

 

ノミやダニにとって過ごしやすい空間

ノミ・ダニ対策をするうえで大切なのは、「侵入後どこで過ごしているか」を知ることです。

ここでは、ノミやダニにとって過ごしやすい空間についてご紹介します。

 

エサが多い場所

成虫になったノミの好物は動物の血液で、人やペットなどの動物に噛みついて吸血します。

しかし、幼虫の間は血を吸うことはなく、動物や人間の食べこぼしやフケ、成虫のフンなどを食べています。

 

一方のダニは、人のフケや垢、カビのほか、お好み焼き粉やホットケーキ粉といった「粉もの」が大好物です。

特に注意したいのは「マダニ」です。動物、主に犬や猫の血をエサにしているため、注意が必要です。

 

また、ノミやダニは暗く湿気が溜まりやすい場所を好みますので、ソファーの下、食品保管庫(パントリー)などは念入りに対策するようにしましょう。

 

ホコリの溜まりやすい場所

前半でお伝えしたように、ホコリはノミやダニの温床です。

ソファーやベッドの下、それから家具のすき間など、狭くて掃除が行き届きにくい部分(暗い場所)はホコリが溜まりやすく、ノミ・ダニの住みやすい環境となります。

またワンちゃん、ねこちゃんなどペットを飼っている方であれば、ペットの寝床(ペット用ベッドなど)はノミ・ダニが住み着いている可能性が高いです。

こういったペット用品は念入りに対策するようにしましょう。

 

湿気がこもりやすい場所

ノミの生息に適した環境は気温18~27℃、湿度75~85%です。

しかしノミは気温が13℃以上で活発化するというデータがあるため、実際はもう少し涼しい時期から対策する必要があります。

一方、ダニの生息に適した環境は温度20℃以上、湿度60%以上です。

そのため春先から梅雨にかけての時期は、特に念入りに対策するようにしましょう。

 

家に持ち込まれたノミやダニはカーペットや布団、ソファーなどに住み着く

ノミやダニは、

  • エサが多い場所
  • ホコリが溜まりやすい場所
  • 湿気が溜まりやすい場所

に生息するとお伝えしましたが、実は家庭内で最もノミ・ダニが生息、また繁殖しやすい場所はソファーや布団などの寝具、それからカーペットです。

 

寝具はダニが好む人間の汗、フケなどが溜まりやすく、絶好の繁殖場所となります。

食べこぼしがなくとも、ホコリがついていないように見えたとしても、ベッドなどの寝具は「ノミやダニの温床になる」ということを忘れないようにしましょう。

 

ノミやダニが嫌いなもので対策することはできる?

ここからは「対策」について解説していきたいと思います。

「今まであまり気にしていなかった」という方も、この記事を読んでしっかりノミ・ダニ対策をしていきましょう!

 

ノミもダニも熱に弱い

「繫殖力が高い」という特徴を持つノミ、ダニですが、実は60℃以上の環境で死滅します。

そのため、

  • 熱湯をかける
  • 60℃以上の環境に当て続ける

などすれば駆除が可能です。

 

オススメはコインランドリーの乾燥機です。コインランドリーの乾燥機は70℃以上の高温で稼働するため、ノミやダニが付いていると思われる衣類やカーペットなどを入れ、30分ほど回せば、ほぼ死滅します。

乾燥機に入りきらないものは熱湯(スチームなども可)で対応してみてください。

 

ダニは乾燥に弱い

ダニは「20℃以上、湿度60%以上」が生息、繁殖に適した環境だとお伝えしました。

しかしこれは、裏を返せば「乾燥に弱い」ということです。

  • 天気のいい日はしっかり換気をする
  • 布団乾燥機を使う
  • 除湿剤を使う

などして、ダニの好む環境を減らしていくようにしましょう。

 

ノミはハッカに弱い

特にノミの場合、ハッカの匂いに弱いという弱点があります。

ハッカの匂いを嗅げば死滅する……というわけではありませんが、匂いがあるところには近寄らない性質があるため、ノミを寄せつけないためにハッカ油のスプレーなどを使用するのは有効であるといえます。

 

ただし、ハッカ油はペットに対しても良くない作用を及ぼす可能性があるため、ワンちゃんやねこちゃんを飼っているご家庭にはあまりおすすめできません。

特にねこちゃんの場合、ハッカ油が体内に入ったりすると健康被害が生じる可能性があります。ねこちゃんは肉食であるため、植物由来のモノを体内で代謝できず、中毒症状を引き起こす恐れがあるのです。

 

ワンちゃんの場合も、ねこちゃんほどではないにしろハッカ油の悪影響を受ける恐れがあるので、飼っているご家庭では使用しないのが無難です。

 

ノミやダニの対策は「こまめな掃除」が大事!

掃除ノミやダニは、どの家庭にも生息しているといっても過言ではありません。

ですが、日ごろから清潔にしているご家庭と、ホコリや食べこぼしがあっても気にしないご家庭では、ノミやダニの生息数には差が出るのは当然のことです。

大切なワンちゃん、ねこちゃんを守るためにも、こまめな掃除を徹底し、ノミやダニを増やさない努力をするようにしましょう。

 

 

女医

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まとめ

今回は「ノミやダニはどこから来るか?」をテーマに、侵入した場合の対処法についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。

ポイントは、

  • ノミやダニはどこにもいるため対策が必要
  • ノミやダニは熱と乾燥に弱い
  • 日ごろの掃除が重要

ということです。

家庭でできる対策についてお伝えしましたが、ノミやダニの弱点を逆手にとって「熱湯で駆除する」「生息できない環境にする」などが有効です。

ワンちゃん、ねこちゃんと健康的な生活を送るためにも、ぜひ参考にしてみてください。