マダニの発生時期はいつ?季節ごとの活動パターンとペットへの対策

ノミやダニはいつごろからでてくる?ノミやダニの発生時期と予防対策を紹介!

疑問に思う男性

マダニって春から秋だけ注意すればいいんじゃないの?

 
実は、そうではありません。
マダニは種類によって活動時期が異なり、冬に活動のピークを迎える種類さえいます。
また、室内のダニ(チリダニなど)は1年中繁殖しています。
そして、「ダニ」と一口に言っても、ペットや人への影響はまったく異なるのです……。
 
この記事では、マダニと屋内ダニを分けて整理しながら、季節ごとの発生状況と具体的な対策を解説します。

 

そもそも「ダニ」とは?種類によって発生時期も危険性も違う

「ダニ」という言葉でひとくくりにされがちですが、ペットや人に関係するダニは複数います。
この違いを知っておくことが、正しい対策の第一歩です。

種類 大きさ 主な発生時期 ペットへの影響 場所
マダニ 3~10mm 3~11月
(ピーク:春・秋)
・吸血
・SFTS 等の感染症媒介
屋外
(草むら・山林)
ヒョウヒダニ
(チリダニ)
0.2~0.4mm 6~9月
(通年発生)
アレルゲン
(直接害は少ない)
屋内
(布団・カーペット)
ツメダニ 0.3~0.8mm 6~9月 ・人を刺す
・かゆみ
屋内
コナダニ 0.3~0.5mm 湿度が高い時期全般 直接害は少ない 食品・畳

 
飼い主さんにとって、最も注意が必要なのは屋外に生息するマダニです。
以下、マダニをメインに解説しつつ、屋内ダニについても補足します。

 

マダニの発生時期とは?「3つの時期」を正しく理解!

マダニの発生時期を語るうえで、多くの人が混同しがちな「3つの時期」があります。
これを整理することが、正しい対策につながります!
 

時期の種類 ピーク月 説明
①繁殖する時期 5~8 月
(梅雨~夏)
・気温 20~30℃
・湿度 60~80%
条件が揃う梅雨~夏に爆発的に繁殖
➁活動(吸血)する時期 3~5 月・9~11 月
(春・秋)
マダニの活動ピークは春と秋の 2 回
(夏は逆に活動が落ちる種類もある)

 
ついでに、マダニの種類別・活動時期カレンダーも押さえておきましょう。
日本でペットへの被害が多い主な3種類についてまとめました。
 

種類 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
フタトゲチマダニ
キチマダニ
ヤマトマダニ

(※)◎活発 ○活動あり △少ない -ほぼなし
 
フタトゲチマダニは春と秋の2回ピークがあり、日本で最も広く分布するマダニです。
キチマダニは秋(特に10〜11月)にピークを迎えます。
「秋になったから安心」とはいえないことがわかります。

 

季節別の発生状況と対策

ここでは、春夏秋冬の季節ごとに、マダニの発生状況を見ていきましょう。
各季節で押さえておきたい対策もまとめます。

 

【春(3〜5月)】マダニシーズンの幕開け

マダニが活動を開始する時期です。
ヤマトマダニ・フタトゲチマダニが増加し始め、散歩やハイキングでの吸血リスクが一気に上がります。
気温が上がるにつれてペットの屋外活動も増える時期だけに、特に注意が必要です。

対策
3月を目安に予防薬を開始
草むら・山林など草が茂った場所を避ける
散歩後は全身をチェック

 

【梅雨(6〜7月)】屋内ダニの繁殖爆発期

吸血活動がいったん落ち着く種類もありますが、この時期は屋内ダニの繁殖が爆発的に増加します。
気温20〜30℃・湿度70〜80%という条件が揃い、チリダニ・ツメダニの数が急増します。

対策
エアコン・除湿機で湿度を60%以下に
こまめに換気する
布団・カーペットを定期的に掃除機がけ

 

【夏(7〜8月)】屋内ダニに引き続き要注意

マダニは種類によって活動が低下するものもありますが、完全にいなくなるわけではありません。
屋内ダニは引き続き繁殖ピークが続きます。

対策
マダニ予防薬は継続する
シャンプーで清潔を保つ
室内の除湿対策を続ける

 

【秋(9〜11月)】マダニ第2のピーク!最も注意が必要な時期

フタトゲチマダニ・キチマダニが活発化し、マダニ被害の第2のピークを迎えます。
気候が過ごしやすくなって屋外活動が増える時期と重なるため、特に油断しやすい季節です。
 
また、夏に爆発的に繁殖した屋内ダニの死骸・糞がアレルゲンとして蓄積しており、ダニアレルギーの症状(くしゃみ・鼻水・皮膚炎)が出やすくなるのもこの時期です。

対策
マダニ予防薬を継続
山林・草むらへの立ち入りを特に注意
布団の丸洗い・掃除機がけでアレルゲンを除去

 

【冬(12〜2月)】マダニは減るが、消えない

活動は大幅に低下しますが、種類によっては冬季も活動します。
特に屋内ダニは、暖房によって1年中繁殖できる環境が続いています。
「冬だから大丈夫」という油断が、春先の感染につながることがあります。

対策
通年予防がおすすめ
3月の予防再開まで油断しない
室内の除湿・換気を継続

 

梅雨が最も危険な理由

屋内ダニの対策を考えるうえで、梅雨シーズンは特別な注意が必要です。
その理由はシンプルで、ダニの繁殖に最適な条件がすべて揃うからです。
 
条件最適値梅雨との関係温度20〜30℃梅雨〜夏の気温がまさにこの範囲湿度60〜80%梅雨の湿度は80%を超えることも繁殖スピード通常の3倍以上1組のつがいが4ヶ月で約450万匹になるという試算も
 
梅雨が始まる前の4〜5月に除湿・換気・掃除機がけを徹底しておくことで、夏のダニの大繁殖を抑えることができます。
増えてからではなく、増える前に対策するのが鉄則です。

 

マダニが媒介する病気とSFTSのリスク

マダニ予防が重要な最大の理由は、命に関わる病気を媒介するリスクがあるからです。
 

感染症名 致死率 主な活動時期 特徴
SFTS
(重症熱性血小板減少症候群)
10~30% 春~秋 ・有効な治療法なし
・犬猫から人への感染事例あり
日本紅斑熱 数% 春~秋 早期に抗菌薬投与で回復可
ライム病 低い 春~秋 ・慢性化すると関節炎
・神経症状
バベシア症(犬) 犬に致死的 春~秋 ・犬の赤血球を破壊
・輸血が必要なケースも

 

🚨

SFTSは致死率10〜30%・有効な治療法がありません。
さらに、SFTSウイルスに感染した犬猫から人に感染した事例も国内で報告されています。
マダニ予防薬はペットを守るだけでなく、家族全員を守るための対策でもあります。

 

ペットへのマダニ予防対策

マダニ予防の基本は、月1回の予防薬投与です。
3月を目安に開始し、通年継続するのが理想的です。
 
また、散歩から帰ったら全身をブラッシングしながら確認する習慣をつけましょう。
マダニは耳の内側・首周り・わきの下・股間など皮膚の柔らかい部位に潜みやすいです。
 
そもそも散歩の際、マダニの生息地である草むら・山林・河川敷といったエリアを避けるのも対策のひとつです。
特に春と秋は意識的に避けましょう。
 
わんにゃん薬局では、マダニの予防に使える薬を取り揃えています。
 


 

 

よくある質問

ここでは、マダニの発生時期を中心に、よくある質問にお答えしていきます!

 

Q. マダニはいつから予防薬を始めればいいですか?

A. 3月を目安に開始するのが基本です。
 
フタトゲチマダニなどは3〜4月から活動を始めるため、春のシーズン前に予防を整えておくことが重要です。

 

Q. 冬はマダニの心配をしなくて大丈夫ですか?

A. 大幅にリスクは下がりますが、ゼロではありません。
 
冬季も活動するマダニの種類がいるほか、室内ダニは暖房があれば通年繁殖します。
できれば通年予防をおすすめします!

 

Q. 室内飼いのペットもマダニ予防は必要ですか?

A. 必要です。
 
完全室内飼育でも、散歩や病院への外出でマダニに寄生されるリスクがあります。
また、飼い主の衣類や靴にマダニが付着して室内に持ち込まれるケースも報告されています。

 

Q. ペットにマダニが刺さっているのを見つけたらどうすればいいですか?

A. 無理に引き抜かず、すみやかに動物病院を受診してください。
 
マダニを無理に取ろうとすると、口が皮膚の中に残ったり、マダニの体内の病原体が逆流したりするリスクがあります。

 

まとめ

今回の記事では、マダニ・屋内ダニの発生時期と季節ごとの対策について解説しました。


マダニの活動ピークは春(3〜5月)と秋(9〜11月)の2回

屋内ダニの繁殖ピークは梅雨〜夏(6〜8月)

「繁殖する時期」「活動する時期」「被害が出る時期」の3つはそれぞれ異なる

SFTSなど致死的な病気を媒介するため、マダニ予防は最重要

通年予防薬投与が推奨。3月を目安に開始しよう

 
マダニは厄介な存在ですが、しっかり予防できる存在でもあります。
ペットに合った予防薬をしっかり使い、対策していきましょう!