子犬や子猫のフィラリア予防薬はいつから?子犬や子猫に使えるフィラリア予防薬も紹介!

子犬や子猫のフィラリア予防薬はいつから?子犬や子猫に使えるフィラリア予防薬も紹介!犬や猫を飼う上で、避けて通ることができないフィラリア予防。
フィラリア予防は子供の頃から継続して行うことで、フィラリアの感染を防いで安心した毎日を送れるようになります。
そんなフィラリア予防は子犬や子猫はいつからスタートすればいいのでしょうか?
こちらのページでは子犬や子猫に対してフィラリア予防はいつからできるのかといったことや、予防を開始する時期について解説していきますのでお役立てください!

 

成犬や成猫のフィラリア予防時期

4月フィラリアの予防は毎年、予防すべき期間というのが決まっています。
ですが、この期間というのは大まかな期間であり、何月何日~何月何日までといったような形でカッチリと決まったものではないため注意が必要になります。
そこで、まずはこのフィラリアを予防すべき期間について紹介してきたいと思いますので、これからペットを飼おうとお考えの方は把握しておくようにしましょう!

 

蚊があらわれだす時期の1カ月前からいなくなる1カ月後までが予防シーズン

フィラリアの予防を行う期間は、何月何日~何月何日までといった形では決まっていないとお伝えしました。
その理由はフィラリアの感染源である蚊の発生時期がその年によって微妙に違っていたり、住んでいる地域によっても違ったりするためです。
ですから、自身が居住している地域でいつ頃から蚊が発生するのかを把握することがフィラリア予防の第一歩となります。
 
蚊の発生時期は本州では5月ごろから11月ごろまでとなっているため、その前後1ヶ月を含めた4月~12月の間、フィラリアの予防が推奨されています。
ただし、近年では温暖化の影響などもあり、フィラリア予防を行うべき期間が伸びたりすることもあるという点に注意しておく必要があります。

 

温かい地域は通年予防がおすすめ

蚊の発生する期間が住んでいる地域によって違ったり、温暖化などの影響で予防タイミングが変化したりする影響を受け、近年では1年を通して通年予防をするという飼い主も増えています。
通年予防とはその名の通り、1年を通してフィラリア予防を行う方法になります。
特に、温かい沖縄などの地域では2月頃から蚊が発生するということもあり、1月から12月までの1年に渡る通年予防が推奨されています。

 

子犬や子猫のフィラリア予防は必要?

小犬小猫犬や猫のフィラリア予防は毎年蚊の発生する時期に行うということについて紹介しましたが、そもそも子犬や子猫を飼うという場合は、いつからフィラリア予防をすればいいのでしょうか?
特に飼っているのが子犬や子猫の場合だとフィラリアの予防に使う予防薬を使っても問題がないのか?といった不安を覚える方もいます。
ですが、子犬や子猫でも安全性は確立されているため、適切に対象年齢を守って予防をすることが大切です。

 

6週齢~8週齢からフィラリア予防が可能

子犬や子猫でもフィラリアの予防を行うことはできます。
子犬や子猫にフィラリア予防薬の使用が可能となる年齢は下記の表の通り
 

種類 年齢
子犬 6~8週齢
子猫 8週齢

こちらの表にあるように、多くのフィラリアの予防薬は6週齢(生後42日以上)~8週齢(生後56日以上)から使用が可能となります。
そのため、生後2か月くらいからフィラリアの予防をするというケースが多いです。
しかし、用いるフィラリア予防薬の種類によっては2週齢(生後14日以上)から使えるというものもあるので、住んでいる地域や生まれた時期によっては早めに予防を行うことも問題ありません。

参考元:犬の保険

 

子犬や子猫のフィラリア予防開始時期

獣医フィラリアの予防薬の使用が可能となるタイミングを考え、子犬や子猫のフィラリア予防は生後2か月ごろから行うのが一般的だとお伝えしました。
ですが、子犬や子猫が生後2か月になったらすぐに絶対にフィラリアの予防をしなければいけないというわけではありません。
そこで、ここからは子犬や子猫のフィラリア予防を開始する時期について紹介していきます。

 

生まれた時期による判別

子犬や子猫は生後2か月ごろからフィラリアの予防を開始することは可能ですが、生まれた時期によってはもう少し後から予防を開始して問題ありません。
その理由は、フィラリア予防をする期間でもお伝えした「蚊の発生する時期」と「子犬や子猫の生まれた時期」が関係するためです。
 
1月に生まれた子犬や子猫の場合を考えると、生後2か月の3月の段階では、まだ蚊の発生はしていません。
フィラリアの基本的な予防期間は4月~12月となっているので、1月に生まれた子であれば生後3か月から予防をはじめるという形になるわけです。
逆に、蚊の発生している時期に生まれた子犬や子猫の場合は、フィラリア予防薬を使える生後2か月からすぐに予防開始することが必要になります。

 

蚊が発生しやすい地域かどうか

フィラリアの予防を開始するタイミングは蚊の発生している時期かどうかということと、子犬や子猫の生まれたタイミングによるとお伝えしましたが、それだけではありません。
蚊の発生しやすい地域かどうかといったことも当然ながら影響します。
沖縄など早い時期から蚊が発生するような地域に住んでいる場合は、生まれたタイミングが冬場でも早いタイミングから予防を行う必要があります。
 
逆に言うと、蚊が発生しにくい気温の低い地域に住んでいるという場合であれば、フィラリア予防を開始するのは生後2か月後すぐではなく、大人の犬や猫と同様のタイミングで開始しても問題はないといえます。
蚊の発生に関しては住んでいる地域によっても変わるので、不安な場合は動物病院で開始する時期などについて相談するのも良いでしょう。

 

子犬や子猫に使用できるフィラリア予防薬

犬猫子犬や子猫のころから適切にフィラリア予防を行うことが、すこやかな毎日を送っていく上で必要不可欠なものとなっています。
そんなフィラリア予防に欠かせないフィラリア予防薬についてここからは紹介していきたいと思います。
子犬や子猫にも使えるフィラリア予防薬にも、さまざまな種類があり、使用する上での注意点もあります。

 

チュアブルタイプ(おやつタイプ)のフィラリア予防薬

ネクスガードスペクトラ子犬や子猫に使えるフィラリア予防薬の中でも、幅広く利用されているのはチュアブルタイプの予防薬です。
こちらはフィラリア予防薬の錠剤にビーフなどの風味が添加されているものになります。
そのため食餌に混ぜて薬とわからないようにして飲ませたり、そのままおやつの代わりとして与えたりして投与します。
ただし、チュアブル錠を食べた後に吐き出してしまう場合もあるので、投与後はしばらくは観察しておくという必要がある点には注意が必要です。

参考元:ネクスガードスペクトラ

 
こちらのページではチュアブルタイプの予防薬の比較を行っていますので、併せてお役立てください。

 

スポットタイプのフィラリア予防薬

フロントラインプラス子犬や子猫にも使えるフィラリア予防薬として次に紹介するのが「スポットタイプ」です。
こちらはチューブやシリンジに入った薬液を子犬や子猫の皮膚に直接垂らすことで、フィラリアを予防するものになっています。
このタイプの予防薬は犬や猫の肩甲骨の間の皮膚に直接薬液を滴下して投与するので、チュアブルタイプや薬が苦手な子にも無理なく投与が可能です。
ですが、投与後は薬液を舐めてしまわないように気を付けたり、薬液が乾燥するまでスキンシップやできないといった点には注意が必要です。

参考元:フロントラインプラス

 
スポットタイプのフィラリア予防薬の比較は「犬用のフィラリア予防薬(スポットタイプ)徹底比較!比較結果と人気ランキング!」で行っていますので、併せてご確認ください。

 

コリー犬種へ与える場合は注意

フィラリアの予防は非常に大切ではありますが、コリー系の犬種を飼われている方は予防する前に気を付けるべきことがあります。
それが予防薬とコリー系の犬種との相性問題です。
フィラリア予防薬に配合されている成分の中にはコリー系の犬種と相性がよくないものがあります。
イベルメクチンなどの成分がそれに該当するため、コリー系の犬種のフィラリア予防を行う場合には十分に注意しておく必要があります。

参考元:フィラリア予防について

 

子犬や子猫に使えるおすすめのフィラリア予防薬

チュアブルフィラリア予防薬のタイプについて紹介してきましたので、次に実際にフィラリア予防薬として使用されているものの中からおすすめのものを紹介したいと思います。
一口にチュアブルタイプなどと言っても、その種類は豊富にあるため予防薬を選ぶだけでも一苦労ということは珍しくありません。
ですから、ぜひこちらを参考に選んでみてはいかがでしょうか。

 

チュアブルタイプ「ネクスガードスペクトラ」

ネクスガードスペクトラチュアブルタイプのフィラリア予防薬としてオススメなのが「ネクスガードスペクトラ」です。
有効成分としてアフォキソラネル、ミルベマイシンオキシムを配合しており、ベーリンガーインゲルハイムが製造・販売しています。
こちらはフィラリアだけでなくノミやマダニに対しても駆除効果を発揮するオールインワンタイプの予防薬で、8週齢以上の子犬に投与が可能です。
ですが、子猫には投与できないため、その点には注意が必要です。
価格は小型犬用が3錠で9,260円(1錠あたり3,087円)となっています。
 

 

チュアブルタイプ「ミルプラゾンチュアブル」

ミルプラゾンチュアブル次に紹介するのは「ミルプラゾンチュアブル」です。
こちらはスロベニアのジェネリックメーカーであるKrkaが製造・販売するミルベガードやドロンシットのジェネリック医薬品です。
ミルベマイシンオキシムとプラジクアンテルが有効成分として配合されています。
こちらは、⽣後2週間以上で体重0.5kg以上の子犬生後6週間以上の子猫に対して使用することが可能です。
小型犬と子犬用が4錠で4,060円(1錠あたり1,015円)、小型猫と子猫用も同額の4,060円(1錠あたり1,015円)で販売されています。
 

 

 

スポットタイプ「レボリューション」

レボリューション最後に紹介するのは、スポットタイプのフィラリア予防薬である「レボリューション」です。
こちらは、世界最大のペットや家畜の医薬品メーカーであるゾエティスが製造・販売するスポットタイプのフィラリア予防薬です。
簡単に投与できるスポットタイプの予防薬で日本国内でも幅広く活用されているレボリューションの有効成分にはセラメクチンです。
こちらは、6週齢以上の子犬や子猫に対して使用することが可能となっています。
価格は子犬・子猫用が3本入りで6,260円(1本あたり2,087円)です。
 

 

 

子犬や子猫のフィラリア対策に関するよくある質問(Q&A)

質問ここでは、子犬や子猫のフィラリア対策に関する「よくある質問」にお答えしています。
「事前の検査は絶対しないとダメ?」「薬の投与を忘れた場合は?」といった質問にもお答えしているので、ぜひチェックしてみてください。

 

Q.子犬・子猫にフィラリア対策をする場合、フィラリア検査は必要ですか?

A.子犬・子猫が生まれた時期によります!
 
フィラリアに感染している犬・猫に予防薬を投与すると、ショック症状を引き起こす可能性があります。
そのため、成犬・成猫は必ず検査が必要ですが、子犬・子猫の場合は必須ではありません。
たとえば子犬の場合、フィラリア予防は蚊が発生し始める4月頃から開始しますが、「蚊がいない1~3月に生まれた子犬は検査の必要なし」としている動物病院が多いです。

参考元:犬のフィラリア症と予防 | マール動物病院

 

Q.子犬・子猫にフィラリア予防薬を投与し忘れた場合どうすればいいですか?

A.6ヶ月未満であればすぐに投与!6ヶ月以上は動物病院に!
 
投与し忘れが6ヶ月以内であれば、忘れていた期間内に感染したとしても、予防薬で対処できます。
また、フィラリア検査では感染6ヶ月以降でなければ検知できないため、動物病院に行ってもできることはありません。
今後は忘れないように投与し続けましょう。
 
一方、6ヶ月以上が経過している場合、慌てて予防薬を投与するとショック症状を引き起こす可能性があるため、必ず病院で検査を受けましょう。

参考元:犬のフィラリア予防薬の飲ませ忘れは大丈夫?対処方法を獣医師が解説! | INUNAVI(いぬなび)

 

Q.子犬・子猫のフィラリア予防薬にはどのような副作用がありますか?

A.メーカーによって「元気消失」「食欲不振」などが報告されています。
 
基本的に重篤な副作用は報告されていませんが、すでにフィラリアに感染し、病状が進行した犬・猫に投与すると生命にかかわる危険な状態に陥ることがあります。
そのため、検査が必要な年齢に達している子犬・子猫は必ず事前にフィラリア検査を受けさせましょう。

参考元:フィラリア(犬糸状虫)について|宇都宮白沢動物病院

 

Q.子犬・子猫用のフィラリア予防薬で他の寄生虫対策はできますか?

A.ノミやダニの駆除ができる予防薬もあります!
 
スポットタイプの「レボリューション」は、フィラリアに加えてノミやマダニに対して効果を発揮します。
また、チュアブル錠タイプの「ネクスガードスペクトラ」はフィラリアやノミ、マダニに加えて回虫や鉤虫などに対しても効果を発揮します。
今あるお悩みにあわせて活用しましょう!

 

Q.子犬・子猫用のフィラリア対策グッズでも効果はありますか?

A.フィラリア予防薬は犬・猫の体重に合わせて選びましょう!
 
たとえば、犬用の「レボリューション」は「2.5kg以下」「2.6~5.0kg」「5.1~10.0kg」「10.1~20.0kg」「20.1~40.0kg」という5種類があり、飼っている犬の体重に合わせて選ぶ必要があります。
子犬に対しては「2.5kg以下」を使用するのが一般的かと思いますが、たとえば体重4kgの成犬に対しては使用できません。

 

Q.フィラリア予防薬以外で対策できることはありますか?

A.フィラリアは蚊によって媒介されるため、防虫グッズの使用が有効です。
 
部屋に置いておくと薬液を揮散させる蚊取りグッズ、子犬や子猫の首にかける首輪(蚊よけの薬剤をしみこませたもの)、蚊よけ効果のある防虫スプレーなどがあります。

 

Q.子犬や子猫がフィラリア予防薬を吐いてしまったらどうすればいいですか?

A.再投与してみても無理そうであれば、薬の切り替えを!
 
錠剤タイプやチュアブル錠タイプのフィラリア予防薬を投与したのに、すぐに吐いてしまった……。
このような場合、再び投与してあげましょう。
(3時間以上が経過している場合、すでに成分が体内に浸透しているため再度の投与は不要です)
ただし、それでも吐いてしまう場合は薬のタイプを切り替えるのがおすすめです。
飲ませる必要がないスポットタイプの「レボリューション」などを選んでみましょう。

 

Q.子犬や子猫に自分で投与する場合、何に注意すればいいでしょうか?

A.投与しやすい薬を選び、1ヶ月に1回の投与をお忘れなく!
 
フィラリア予防薬には、シンプルな錠剤タイプや、味付きのチュアブル錠タイプ、皮膚に薬液を滴下するスポットタイプといった種類があります。

  • 錠剤は慣れていないと投与が難しい場合がある
  • スポットタイプはヤンチャで暴れやすい子には難しい場合がある

このような特徴があるため、飼っている子犬・子猫の性格に合わせて選びましょう。
また、蚊がいるシーズン中は1ヶ月に1回、必ず忘れずに投与してあげましょう。

 

まとめ

こちらのページでは子犬や子猫のフィラリア予防について

  • 生まれてからどのぐらいで予防を開始すればいいのか
  • フィラリアの予防をする期間はどのぐらいなのか
  • 子犬や子猫にも使える予防薬にはどんなものがあるのか

上記のようなポイントをお伝えしてきました。
ペットを飼い始めた時というのはさまざまな不安が多いことだと思います。
ですが、適切な知識をもってペットの健康を守ってあげることは飼い主として欠かすことができない役目といっても過言ではありません。
とはいえ、自分一人でそれらを調べるのは容易な事ではありません。
ですから、当コラムではそうした方の悩みをひとつでも多く解決できるよう尽力いたしますので、1日でも長く健康で笑顔の溢れる毎日を送れるようにしていきましょう!