【フィラリア予防の開始時期】何月から?子犬・子猫はいつから飲ませる?

子犬や子猫のフィラリア予防薬はいつから?子犬や子猫に使えるフィラリア予防薬も紹介!

疑問に思う男性

フィラリア予防はいつから始めればいいの?

疑問に思う男性

子犬を迎えたけど、いつから予防すればいい?

疑問に思う男性

開始時期は地域によって違うって聞いたけど、うちは?

今回の記事では、そんな疑問に一挙にお答えします!
フィラリア予防はいつから開始すべきか子犬・子猫はいつから(何週齢から)始めるべきか詳しく解説しているので、要チェックです。

 

【おさらい】フィラリア予防薬の仕組みとは?

フィラリア予防薬は、正確には「駆虫薬」です。
 
多くの飼い主さんや動物病院が「予防薬」と呼び、わんにゃん薬局でも「予防薬」と表記しています。
でも正確には、すでに体内に侵入したフィラリアの幼虫を駆除することでフィラリア症の発症を予防する薬という位置づけです。
 
月1回の投与により、前の月に入り込んできたフィラリアを幼虫のうちに駆除し、予防効果を発揮します。

 

何月から何月まで?成犬・成猫のフィラリア予防

成犬・成猫のフィラリア予防は、蚊が活動する時期に合わせて行います。
一般的には、蚊が出始めて1ヶ月以内に投与を開始し、蚊がいなくなって1~2ヶ月後まで投与を継続します。
 
蚊の生息時期は地域によって異なるため、おおむね以下のようなスケジュールで行われるとされています。
 

地域 予防開始の目安 予防終了の目安 予防期間の目安
北海道 5~6月 11~12月 6~7ヶ月
東北・北陸 4~5月 11~12月 7~8ヶ月
関東・東海・近畿・中国・四国 4月 12月 9ヶ月
九州 3~4月 12~翌1月 9~10ヶ月
沖縄・奄美地方 通年(1~12月) 12ヶ月

 

「通年予防」という選択肢

地域別の予防期間は、あくまで「最低限のライン」です。
最近は地球温暖化やヒートアイランドなどの影響で蚊の生息期間が長くなっているため、地域を問わず通年予防(毎月欠かさず予防)を推奨されることも増えています。
 
通年予防には、次のようなメリットもあります。

 

飲み忘れリスクが下がる

たとえば関東地方で従来のやり方に従うと、12月にいったん投与を終了し、3ヶ月間は休薬して再び4月からスタートさせますが、3ヶ月のうちに習慣が薄れ、ついつい開始を忘れてしまうことが考えられます。
 
一方、通年予防の場合は1年中とぎれることなく毎月投与し続けるため、飲み忘れリスクが抑えられます。

 

予防開始前の検査が毎年不要になる

通年投与を忘れることなく継続していれば、春の「フィラリア検査→予防開始」という手順を省略できます。
(すでに感染していないことが担保されているため)

 

ノミ・マダニも通年対策できる

オールインワンタイプのフィラリア予防薬であれば、フィラリアだけでなくノミ・マダニも年間を通じて予防できます。
ノミもマダニも、冬でも室内では活動できるため、通年投与が理にかなっています。
 

 

「子犬のフィラリア予防」はいつから(何ヶ月齢から)始める?

子犬のフィラリア予防は、生後6〜8週から開始できます。
ただし、生まれた時期によって実際の開始タイミングが変わります。
 

生まれた時期 予防開始時期 具体例
蚊がいない時期(冬) 翌春(4月頃)から
(生後 6~8 週以降)
(例)11月生まれ
→翌年 4月から開始(急いで始める必要はない)
蚊がいる時期(春・夏・秋) 生後 6~8 週を迎えたらすぐ 6月生まれ→7~8月頃から開始。
蚊に刺される機会があるため、早めに!
沖縄など通年で蚊がいる地域 生後 6~8 週を迎えたらすぐ 時期を問わず、月齢に達したら即開始!

 

💡

「生後6〜8週」の理由は、多くのフィラリア予防薬の使用承認が「生後6〜8週以上・体重2kg以上」を条件としているため。

💡

蚊がいる期間中に生まれた場合は、予防薬の使用条件を満たした時点で即開始します。待つ必要はありません。

 

「子猫のフィラリア予防」はいつから(何ヶ月齢から)始める?

子猫のフィラリア予防も、生後6〜8週から開始できます。
開始タイミングの考え方は子犬と同様です。
 
なお、猫は散歩の習慣がないこともあり、「完全室内飼い」のことが多いと思います。
この場合、「蚊に刺される機会も少ないし、わざわざ予防しなくていいのでは?」と思われるかもしれません。
 
しかし、猫もフィラリア予防は欠かせません!
蚊が室内に侵入するのは珍しくなく、リスクは常にあるからです。
 

⚠️

猫のフィラリアは犬より症状が出にくく、発見が遅れやすい特徴があります。
「感染してから気づく」という事態を防ぐためにも、予防を続けることが重要です。

 

子犬・子猫に使用できるフィラリア予防薬

多くのフィラリア予防薬は、6~8週齢以降であれば投与できます。
ただし、フィラリア予防薬は体重別に分かれているケースが多いため、ご注意ください。
 
たとえば、チュアブル(おやつ)タイプで人気の「ネクスガードスペクトラ(犬用)」の場合は「超小型犬用(2~3.5kg未満)」もしくは「小型犬用(3.5~7.5kg未満)」が使えます。
 

 
また、スポット(滴下)タイプで人気が高い「レボリューション(犬用)」は「2.5kg以下」「2.6~5.0kg」が使えるでしょう。
 

 
子猫には、「レボリューション(猫用)」の「2.5kg未満」を選んであげてください。
 

 
なお、犬・猫の人気ランキングはそれぞれ下記にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
 


 

 

よくある質問(Q&A)

Q.子犬・子猫にフィラリア対策をする場合、フィラリア検査は必要ですか?

A.子犬・子猫が生まれた時期によります!
 
フィラリアに感染している犬・猫に予防薬を投与すると、ショック症状を引き起こす可能性があります。
そのため、成犬・成猫は必ず検査が必要ですが、子犬・子猫の場合は必須ではありません。
たとえば子犬の場合、フィラリア予防は蚊が発生し始める4月頃から開始しますが、「蚊がいない1~3月に生まれた子犬は検査の必要なし」としている動物病院が多いです。

 

Q.子犬・子猫にフィラリア予防薬を投与し忘れた場合、どうすればいいですか?

A. 自己判断せず、まずは動物病院で血液検査を受けてください。
 
特に成長期の子犬・子猫は感染リスクや体調変化が激しいため、獣医師の診断のもとで安全に再開するのが鉄則です。

 

Q.子犬・子猫のフィラリア予防薬にはどのような副作用がありますか?

A.メーカーによって「元気消失」「食欲不振」などが報告されています。
 
基本的に重篤な副作用は報告されていませんが、すでにフィラリアに感染し、病状が進行した犬・猫に投与すると生命にかかわる危険な状態に陥ることがあります。
そのため、検査が必要な年齢に達している子犬・子猫は必ず事前にフィラリア検査を受けさせましょう。

 

Q.子犬・子猫用のフィラリア予防薬で他の寄生虫対策はできますか?

A.ノミやダニの駆除ができる予防薬もあります!
 
スポットタイプの「レボリューション」は、フィラリアに加えてノミやマダニに対して効果を発揮します。
また、チュアブル錠タイプの「ネクスガードスペクトラ」はフィラリアやノミ、マダニに加えて回虫や鉤虫などに対しても効果を発揮します。
今あるお悩みにあわせて活用しましょう!

 

Q.フィラリア予防薬以外で対策できることはありますか?

A.フィラリアは蚊によって媒介されるため、防虫グッズの使用が有効です。
 
部屋に置いておくと薬液を揮散させる蚊取りグッズ、子犬や子猫の首にかける首輪(蚊よけの薬剤をしみこませたもの)、蚊よけ効果のある防虫スプレーなどがあります。

 

Q.子犬や子猫がフィラリア予防薬を吐いてしまったらどうすればいいですか?

A.再投与してみても無理そうであれば、薬の切り替えを!
 
錠剤タイプやチュアブル錠タイプのフィラリア予防薬を投与したのに、すぐに吐いてしまった……。
このような場合、再び投与してあげましょう。
(3時間以上が経過している場合、すでに成分が体内に浸透しているため再度の投与は不要です)
ただし、それでも吐いてしまう場合は薬のタイプを切り替えるのがおすすめです。
飲ませる必要がないスポットタイプの「レボリューション」などを選んでみましょう。

 

Q.子犬や子猫に自分で投与する場合、何に注意すればいいでしょうか?

A.投与しやすい薬を選び、1ヶ月に1回の投与をお忘れなく!
 
フィラリア予防薬には、シンプルな錠剤タイプや、味付きのチュアブル錠タイプ、皮膚に薬液を滴下するスポットタイプといった種類があります。

ポイント
錠剤は慣れていないと投与が難しい場合がある
スポットタイプは暴れやすい子には難しい場合がある

このような特徴があるため、飼っている子犬・子猫の性格に合わせて選びましょう。

 

Q. 予防を途中でやめてしまった場合はどうすればいい?

A.予防を再開する前に、必ず血液検査を受けてください。
 
予防を途中でやめた期間にフィラリアに感染している可能性があります。感染した状態で予防薬を投与すると危険なため、検査で感染していないことを確認してから再開しましょう。

 

Q. 室内飼いでもフィラリア予防は必要?

A.はい、必要です。室内飼いでも、蚊は窓やドアから侵入するためです。
 
また、散歩や通院など、外出する機会もあるため、室内飼いでもフィラリア予防は必須です。

 

Q. 予防薬は毎年同じものを使い続けていい?

A.はい、問題ありません。
 
ただし、愛犬・愛猫の体重が変わった場合や、新しい予防薬が発売された場合は、獣医師に相談して変更を検討してもよいでしょう。

 

まとめ

今回紹介してきたフィラリア予防の時期について、要点をまとめます。


地域によって投与期間が異なる

近年は「通年予防」推奨が多い

子犬・子猫は生後6〜8週齢から投与可能

蚊がいない時期に生まれた場合は、次の春まで待っても問題なし

蚊がいる時期に生まれた場合は、生後6〜8週を迎えたらすぐ開始

予防開始前には必ず血液検査を受ける

フィラリア予防は、愛犬・愛猫の命を守るために非常に重要です。
適切な時期に予防を開始し、毎月忘れずに投与を続けましょう!

 

参考文献

参考元:犬のフィラリア症と予防 | マール動物病院

参考元:犬のフィラリア予防薬の飲ませ忘れは大丈夫?対処方法を獣医師が解説! | INUNAVI(いぬなび)

参考元:フィラリア(犬糸状虫)について|宇都宮白沢動物病院