愛犬のフィラリア予防方法は大丈夫?【初めてのフィラリア予防ガイド】
犬のフィラリア予防は、飼い主にとって義務のひとつです。
とはいえ、犬を飼い始めたばかりの方にはわからないことも多いと思います。
そこで、こちらのページではフィラリア予防の基本的な流れから、いつ頃予防するのか、予防薬にはどういった種類があるのか、フィラリア予防と共に考えておきたいことなどについて紹介していきます。
愛犬とのすこやかな毎日をこれから送っていく。そのためにもぜひ、お役立てください。
フィラリアの予防方法【初めてのフィラリア予防ガイド】
愛犬をフィラリアから守るフィラリア予防は予防薬を愛犬に投与するだけですが、予防薬を投与する前に忘れてはいけないのがフィラリア検査です。
フィラリア検査をしてからフィラリア予防薬の投与というのが、最も基本となる流れになります。
フィラリア検査では愛犬がフィラリア症を発症しているか確認するための検査で、これを忘れてフィラリアの予防薬を愛犬に投与してしまうと、重大な副作用があらわれることもあるため、必ず忘れないように受けるようにしましょう。
参考元:犬のフィラリア症の予防方法
フィラリアの予防はいつから始めればいい?
犬を飼い始めた時のフィラリア予防は何歳から始めればいいのでしょうか?
フィラリア予防薬の多くは8週齢ごろから使用が可能となるものが多いため、生後2ヶ月からフィラリアの予防を開始することが多いです。
ただし、フィラリア予防薬の中によっては使える年齢が違っていたりするので、使用する予防薬が決まっている場合は、その予防薬が使える年齢からになります。
ただし、予防期間などとの兼ね合いもあるため、予防を開始するタイミングは絶対に生後2ヶ月からというわけではない点には注意しましょう。
子犬や仔猫のフィラリア予防をスタートするタイミングに関するより詳しい情報はこちら
フィラリアの予防期間(予防シーズン)はいつ?
愛犬をフィラリアから守るべき予防期間(予防シーズン)は「蚊が発生から終息まで+1ヶ月」です。
蚊の発生する時期は住んでいる地域によって変わります。
代表的な地域別、蚊の発生から終息までがこちら
地域 | 発生から終息まで |
---|---|
北海道 | 7月~9月 |
東京 | 5~11月 |
大阪 | 5~11月 |
鹿児島 | 2月~11月 |
東京を例にすると5月から11月まで蚊が発生しているので、5月に予防をスタートして終息する11月の翌月(+1ヶ月)の12月まで予防を行います。
まずはフィラリア検査を受ける
フィラリアの予防期間を把握できれば、後は予防薬を投与するだけというわけではありません。
まずはフィラリアへの感染状況を確認するためにフィラリア検査を行う必要があります。
フィラリアに感染してしまっている状態でフィラリア予防薬を投与してしまうと、アナフィラキシーなどを引き起こしてしまい、愛犬の命に関わる可能性があります。
そのため、そうしたリスクをなくすために先ずはフィラリア検査をして感染の有無を確認する必要があるわけです。
フィラリア検査に関するより詳しい情報はこちらで紹介しています。
フィラリア予防の方法を決める
フィラリアを予防するための方法には大きく分けて下記の2つあります。
- 病院でフィラリア予防する方法
- 自宅でフィラリア予防薬を投与する方法
いずれの方法でもフィラリアの予防が可能ですが、予防薬で副作用が出たりした場合も速やかに対処してもらうことができます。
また、フィラリア予防に関する説明などについても詳しく聞いたりすることが可能なので、犬を飼うのが初めての場合は病院で予防する方が適しています。
フィラリア予防薬であらわれる副作用に関する詳しい情報はこちらのページにあります。
病院で受けられるフィラリアの予防注射
病院でフィラリア予防をする場合は、フィラリアの予防注射かフィラリア予防薬の投与という2つの方法から選べるところが少なくありません。
フィラリア注射は1回の注射で年間を通してフィラリア予防ができ、飼い主にとっては負担が少ない方法です。
しかし、フィラリアの予防注射は愛犬への負担が大きくなってしまう方法であり、副作用が強く出てしまうこともあります。
どちらの方法が愛犬にとって適しているか十分に考えた上で選択するようにしましょう。
フィラリア注射と予防薬に関するより詳しい情報はこちらで紹介しています。
自宅でも投与できるフィラリア予防薬
自宅でも愛犬に投与ができるフィラリア予防薬でフィラリア予防をする場合は、いくつかあるフィラリア予防薬の種類から愛犬に合ったものを選ぶことができます。
フィラリア予防薬の種類は大きく分けて以下の3種類です。
- 食べさせるタイプの錠剤タイプ
- おやつとして与えられるチュアブルタイプ
- 液剤を背中に投与するスポットタイプ
予防薬を用いたフィラリア予防は副作用などのリスクが低く、予防薬の種類によってはノミやダニの駆除や予防ができることもあります。
その反面、1ヶ月に1回のペースでの投与が必要なので、投与が容易なものや無理なく投与できる種類を選ぶようにしましょう。
もちろん、フィラリア予防薬は自宅で投与する以外に、病院で投与してもらうこともできるので、初めて犬を飼ったような時は投与のコツなどを聞いたりすることも忘れないようにしましょう。
フィラリア予防薬の種類や効果などに関する詳しい情報はこちらで紹介しています。
自宅でフィラリア予防薬を投与する方法
自宅でフィラリア予防薬を投与する場合、フィラリア予防薬は市販されていないため、病院でフィラリア予防薬を処方してもらったり通販で購入する必要があります。
また、フィラリア予防薬は通販で手に入れる場合、病院で処方してもらうよりも安価で購入できるので予防薬の投与に慣れてきたら通販で予防薬を購入して投与することでフィラリア予防にかかる費用を抑えることも可能となるので、予防薬の投与に慣れたら通販での購入を検討してみるのも良いでしょう。
フィラリア予防薬の購入に関する詳しい情報はこちら
4種類の有効成分から選ぶ
フィラリア予防薬として現在処方されているものに配合されている成分は大きく分けて以下の4種類です。
- イベルメクチン
- セラメクチン
- ミルベマイシンオキシム
- モキシデクチン
いずれの成分もフィラリアを予防する効果には違いはないので、好きなものを選んで問題ありません。
ただし、愛犬がコリー犬種の場合はイベルメクチン以外の成分から選択する必要があります。
イベルメクチンはコリー犬種との相性が悪い成分のひとつであり、使用すると中毒症状などを引き起こしてしまう可能性があるので、必ず確認した上で投与するようにしましょう。
コリー犬種とフィラリア予防薬に関する詳しい情報はこちら
フィラリア予防薬の投与方法から選ぶ
フィラリア予防薬は錠剤タイプとチュアブルタイプ、スポットタイプの3種類があり、それぞれのタイプごとにメリットが違っています。
それぞれのタイプのメリットや特徴を把握した上で、飼い主や愛犬にとってより適したタイプを選ぶようにすることが大切です。

最もスタンダードでコストを抑えられる錠剤タイプ
フィラリア予防薬の中で最もスタンダードで必要になるコストが安価なのが錠剤タイプです。フレーバーなどの添加などがない普通の薬となっています。
フィラリア予防にかかる費用を少しでも抑えたいという時に、まず候補に挙がるタイプといっても過言でありません。
この錠剤タイプのフィラリア予防薬には、ミルベマイシンA錠やキウォフハートといったものがあります。
おやつ感覚で与えることができるチュアブルタイプ
フィラリア予防における薬の投与が難しい時に役立ってくれるのがチュアブルタイプです。
こちらは、錠剤にお肉のフレーバーなどがついており、そのままおやつとしてフィラリア予防薬を投与することができます。
また、ご飯に混ぜて投与するといったことも可能なので、投与にかかる手間や負担を軽減することができるのが最大の特徴です。
代表的なものとして、インターセプターSチュアブルやカルドメックチュアブルがあります。
チュアブルタイプの予防薬に関するより詳しい情報や人気商品についてはこちら
背中に垂れ流すだけで投与ができるスポットタイプ
最後に紹介するのは、錠剤やチュアブルなどが苦手な子にも安心して投与できるスポットタイプの予防薬です。
こちらは、肩甲骨の間の皮膚に薬液を垂らして、皮膚から有効成分を吸収させてフィラリアなどを予防することができます。
投与が簡単で、フィラリア以外の外部寄生虫に対しても効果を発揮する種類も多いのが最大の特徴となっています。
代表的なものとしてセラフォーテやレボリューションなどがあります。
スポットタイプの人気商品や詳しい情報はこちら
フィラリア予防薬を投与する
飼い主や愛犬に適した予防薬を準備した後は、実際に愛犬に投与するだけです。
基本的にどのタイプの予防薬も毎月決まった日にちに1回投与するというのが基本ですが、投与するタイプや愛犬の体重によって投与量が違っているので注意しましょう。
各種類の予防薬の使い方に関する詳しい情報はこちら

フィラリアの予防方法は予防薬が効果的
フィラリアは予防薬や予防注射を用いた方法でしか確実に防げません。
蚊を避けるための首輪やシャンプーなどが市販されているため、こうした商品を使って蚊を避ければ予防できると考える方もいますが、これらの商品はあくまでも蚊を寄せ付けないための商品であり、蚊に刺されるのを確実に防ぐことはできません。
そのため、蚊よけグッズを使っても、何かしらのキッカケで蚊に刺されてフィラリアに感染してしまう可能性は十分にあるので、適切な方法で予防するようにしましょう。
フィラリア予防薬とシャンプーを用いたより効果的な予防法についてはこちら
フィラリア予防薬を選ぶ際に考えておきたいこと
フィラリア予防をするために予防薬を選択する場合、一緒に考えておきたいポイントがいくつかあります。
ここからは、そんな予防薬選びで考えておくべきことについて紹介します。
ノミ・ダニにも効果的な「オールインワンタイプ」が超手軽に使える
フィラリア予防薬にはノミやダニに対しても効果を発揮するタイプのものもあります。
愛犬をフィラリアから守ることはとても大切ですが、ノミやダニも病気を媒介することがあるためフィラリアと一緒に駆除や予防ができるオールインワンタイプの予防薬はとても役立ちます。
そのため、こうしたフィラリア以外の寄生虫に対する予防も一緒に考えて予防薬を選ぶのはとても有効です。
こちらのページではオールインワンタイプのフィラリア予防薬について詳しく紹介しています。
なるべくコストを抑えたいならジェネリックを選ぶのも有効
フィラリアの予防は地域によってはほぼ1年に渡って継続する必要があるうえ、蚊のシーズンが来るたびに予防しなければなりません。
1年間だけといったことであれば、大きな違いにはなりませんが、生涯にわたって継続することを考えると総額ではかなりの違いになります。
そのため、少しでも費用を抑えたいと考えた場合には、予防薬の価格自体が安いジェネリックを検討するのは非常に有効な方法のひとつといえます。
フィラリア予防薬のジェネリックに関する詳しい情報ならこちらです
まとめ
犬を飼う上でフィラリアの予防をすることは欠かすことができないものです。
毎年、蚊の発生するシーズンには検査や予防を行うようにしましょう。
現在では、フィラリア予防の方法も予防注射を用いた方法から、自宅で予防薬を使って予防することもできるようになっているので、飼い主のライフスタイルに合った方法で予防ができるようになっています。
犬のフィラリア予防方法には、予防薬の投与が最も効果的です。
フィラリアの予防をしない場合、フィラリアへの感染リスクは大幅に高まってしまうだけでなく、フィラリアは最終的に愛犬の命を脅かす存在にもなってしまいます。
そんな最悪な結末を迎えないようにするためにも、適切にフィラリアの予防はするようにしましょう。