フィラリア予防薬を飲み忘れた(投与し忘れた)らどうするべき?

フィラリア予防薬を飲み忘れた(投与し忘れた)らどうするべき?ペットのフィラリア予防について、動物病院に足を運んでフィラリア予防薬を投与してもらったり、ネット通販でフィラリア予防薬を購入して自宅で投与するという飼い主さんもいらっしゃいます。

ですが、どちらの方法でも投与忘れというリスクはあります。そこで、こちらのページではフィラリア予防薬を投与し忘れてしまった場合、どうすればいいのかについて紹介します!

 

フィラリア予防薬の投与頻度と投与期間

フィラリア予防薬の投与フィラリアを予防するためには、長期間にわたって予防薬を投与し続ける必要があります。

そこで、まずはこのフィラリア予防薬の投与頻度や投与期間について紹介していきます。

実際にフィラリアを予防しようと考えた場合に、どの程度の期間予防が必要になるのかを適切に把握した上で、フィラリアの予防に取り組むようにしましょう!

 

フィラリア予防薬はどれくらいの頻度で与えるもの?

ペットの命に危険を及ぼすこともあるフィラリア。

予防をしなければならないと分かっていても、毎日お薬を飲ませなければならないとなれば飼い主の負担は非常に大きくなってしまいます。

だからこそ、フィラリア予防薬を投与する頻度が気になるという方は少なくありません。

実際のフィラリア予防薬を投与する頻度というのは、1ヶ月に1度となっています。そのため、毎日や週に1回といった高い頻度で投与する必要がありません。

また、投与忘れ防止のために毎月の1日や10日といった決まったタイミングで投与を行うといった工夫をされている飼い主さんは少なくありません。

参考元:フィラリア予防

 

フィラリア予防薬はいつからいつまで飲ませるもの?

月に1度の頻度で投与することでフィラリアの感染を予防できるフィラリア予防薬ですが、投与する時期や期間というのも大切です。

ただ適当な期間だけ投与しても意味がありません。フィラリアは蚊を介して感染するため、蚊の発生する前の5月頃から蚊の発生が終息した後の12月まで予防を行う必要があります。

また、蚊の発生時期は住む地域によって違っているため、事前に自分のところは何時から何時まで予防すればいいのかということを把握しておくようしましょう。

参考元:命に関わる!フィラリア症の予防のホントのところ

 

フィラリアの予防薬の使い方に関する情報は「【保存版】フィラリア予防薬の使い方をタイプごとに解説」で詳しく紹介しています。

 

フィラリア予防薬を飲み忘れるとどうなる?

フィラリア予防薬飲み忘れると適切に投与することでフィラリアの寄生を完全に防ぐことができるフィラリア予防薬ですが、当然ながら投与を忘れてしまうケースはあります。

ここからは、そんなフィラリア予防薬の投与を忘れてしまった場合にどうなってしまうのかといったことについて紹介していきたいと思います。

 

フィラリア感染リスクが高くなる

フィラリア予防薬の投与を忘れてしまった場合の一番の問題点は言うまでもなく「フィラリアの感染リスクが生まれる」ということです。

予防薬の投与を忘れてしまえば当然感染するリスクが生まれてしまいます。

そのため、予防薬の投与を忘れてフィラリアに感染してしまうと、初期段階では無症状で感染に気づけないことも珍しいくありません。

そして、そのまま進行してしまい症状が深刻になってしまってからだと、手のほどこしようがなくなっているという状態に陥っている場合も…。

だからこそ、毎月のフィラリア予防は忘れないようにすることが重要です。

参考元:犬のフィラリア症について

 

飲み忘れ期間によっては検査が必須になる

基本的に、フィラリアの予防薬を投与する場合、投与する前にフィラリア検査を受ける必要があります。

これは、既にフィラリアに感染してしまっているペットに対して、フィラリア予防薬を投与してしまうと体内の大量のミクロフィアリアを一気に死滅させてしまいショック症状を引き起したり、死滅したミクロフィラリアが血管などを詰まらせて臓器障害を引き起こす可能性があるためです。

ですから、事前に感染の有無を確認した上で予防薬を投与しますが、毎月の投与を忘れてしまった場合も、フィラリア感染のリスクが生まれるため、投与を忘れてしまった期間によっては改めてフィラリアの検査をする必要がある点には注意が必要です。

参考元:命に関わる!フィラリア症の予防のホントのところ

 

「フィラリア検査は必要?フィラリア検査を絶対に受けるべき理由」で予防薬の投与前に必須となる検査に関する情報をまとめているので、併せてご確認ください。

 

フィラリアの成長過程とL3〜L5段階

フィラリアは、蚊を介して犬・猫の体に寄生しつつミクロフィラリア(L1:第1期幼虫)から未成熟成虫(L5)まで成長し、成虫へと至ります。
具体的な成長過程は、次の通りです。

L1〜L3段階
蚊の体内で成長し、L3段階で犬や猫に感染
L3〜L4段階(予防薬が効く!)
体内で約50〜60日かけて成長(皮下や筋肉)
L5段階(駆除困難)
血管内に移動し、心臓や肺動脈に到達

フィラリア予防薬が効果を発揮するのは、L3からL4段階の幼虫に対してです。
この時期に予防薬を投与することで、幼虫を確実に駆除できます。
 
しかし、L4段階を過ぎてL5段階(未成熟成虫)に成長してしまうと、通常の予防薬では駆除が困難になります。
さらに血管内に移動し、最終的には心臓や肺動脈に到達して成虫となります。
この段階に達すると、予防薬では対処できず、治療が必要となるのです。
だからこそ、毎月1回の予防薬投与を欠かさず行うことが重要です。

 

フィラリア予防薬を飲み忘れた場合の対処法

飲み忘れた場合のリスク適切に投与すればフィラリアを予防することができるフィラリア予防薬ですが、投与を忘れてしまうことは誰しもが経験するものともいえます。

ですが、フィラリア予防薬の投与を忘れてしまったとしても、適切な対処法を把握しておくことで、何とかなる場合があります。

そこで、ここからはフィラリア予防薬の投与を忘れた時の対処法について紹介して行きます。

 

犬と猫でのフィラリア予防薬飲み忘れ後の対処法の違い

フィラリア予防薬の飲み忘れに気づいた際、犬と猫では対処法が異なります。
これは、犬と猫でフィラリアの感染しやすさや成虫への成長過程が大きく異なるためです。

犬の場合
フィラリアが成虫になりやすく、感染時のリスクが高い
飲み忘れの期間が長い場合には血液検査が必要

猫の場合
フィラリアに感染しても成虫になりにくい
成虫の寿命も犬に比べて短い
フィラリア検査が難しく、感染の有無を正確に判別することが困難

猫の場合、飲み忘れに気づいた時点ですぐにフィラリア予防薬を投与することが推奨されます。
一方、犬の場合、2ヶ月以上の飲み忘れがあった場合は体内でフィラリアが成長している可能性を考慮し、獣医師に相談の上で検査を受けることが大切です。

 

飲み忘れにすぐ気づいた場合(数日~数週間程度)

フィラリア予防薬の投与を忘れてしまってから数日から数週間といったように、投与を忘れてしまってからの期間が比較的早かった場合の対処法は特にありません。

基本的に、投与忘れに気づくまでに1~2日や1週間程度の期間があったとしても、その間に感染するリスクはあるものの、すぐに忘れてしまっていた分のフィラリア予防薬を投与することで、対処することができます。

フィラリアがペットの体内に入ってすぐに成長したり、子供を生んだりすることはないので、速やかに予防薬で体内に入ったフィラリアを駆除することが大切です。

もちろん、次月以降も忘れないようにフィラリア予防薬を投与して、蚊の発生が終息するまで継続すればフィラリアの予防は行えます。

 

1~2ヵ月後に飲み忘れに気づいた場合

短期間の投与忘れだった場合、簡単な検査などを行ってできる限り早くフィラリア予防薬の投与を再開することが大切です。

ですが、数ヶ月といった期間に渡って投与を忘れてしまった場合はどうでしょうか?

基本的に1~2ヵ月であれば、そのままフィラリア予防薬を投与して問題ないとされています。

蚊からペットの体内に入り込んだ後、50~60日で成長するため、血管内にフィラリアが移動してしまっている可能性がありますが、半年以上は子供が生まれることはありません。

そのため、予防薬の投与でアナフィラキシーショックなどを引き起こす可能性はほぼないといえます。

もちろん、そうした部分が不安だという場合には、獣医師に相談しましょう。

ですが、数ヶ月投与を忘れてしまった場合には、体内で成長してしまっている可能性はあるので、飲み忘れた日から数えて約6ヶ月後に検査を受けてください。
フィラリアは感染から約6ヶ月で成虫になるため、この時期であれば検査で感染の有無を確認できます。

 

3ヶ月以上飲み忘れた場合の対処法

フィラリア予防薬を3ヶ月以上飲み忘れてしまった場合、体内に入ったフィラリアが予防薬の効きにくい「未成熟成虫(L5)」へと成長し、血管内へ移動している可能性が高くなります。
この段階での対応を誤ると、愛犬の命に関わるリスクがあるため、以下の手順を必ず守ってください。

 

1. まずは投与を「保留」し、獣医師に相談

飲み忘れに気づいても、自分の判断で薬を飲ませないでください。
もし既に血液中にミクロフィラリアが生まれていた場合、薬でそれらが一斉に死滅することで、激しいショック症状(アナフィラキシーショック)を引き起こし、急死する恐れがあります。

 

2. 即時の「確認検査」と「再開」

まずは動物病院で現在の感染状況を確認します。
 
検査で陰性の場合は、その場ですぐに予防を再開できます。
検査で陽性の場合は、すでに感染が成立しているため、通常の予防とは異なる「治療プラン(抗生物質との併用など)」に切り替えます。

 

フィラリア予防薬を飲み忘れないための対策

カレンダーで対策フィラリア予防薬は適切に毎月投与することが何よりも肝心です。

とはいえ、人は忘れてしまうもの。

そこで、ここからはフィラリア予防薬の投与を忘れてしまわないようにするための対策について紹介してきたいと思います。

対策をとって投与忘れを防いで、ペットとのすこやかな毎日を送れるようにしましょう!

 

アプリで通知する

予定を忘れないようにするための最も手軽な方法となっているのが、アプリの活用です。

スマートフォンアプリにあるカレンダーやお薬リマインダーなどで、投与する日を予め設定しておきます。

そうして、投与日に通知が来ることで、フィラリア予防薬の投与を忘れる可能性を下げられます。

また、こうした通知はひとつだけでなく、複数のアプリで設定しておいて通知が複数来るようにするなど工夫すれば、更に投与を忘れる可能性を下げることができます。

フィラリア予防薬の投与を忘れてしまうことで愛犬の命を危険にさらしてしまうかもしれないからこそ、忘れないように工夫することは飼い主の義務であるとも言えます。

 

カレンダーなどに印をつける

次の投与忘れ対策となるのが「カレンダー」です。

非常にオーソドックスな方法ですが、カレンダーを毎日見る場所にかけておいて、投与日に見逃したりすることがないように大きく目立つ色で「丸印」や「フィラリア予防薬」といった目印をつけるようにしましょう。

そうしたカレンダーを毎日目にすることによって、意識の中にフィラリア予防薬の投与日が浸透していき、投与忘れの対策となってくれます。

もちろん、こちらもアプリと同じように、トイレの扉、玄関の扉などさまざまな場所に同じように印などをつけたカレンダーを複数使いすることで、より効果的になります。

参考元:フィラリア予防について最新版解説

 

毎月投与する習慣をつける(通年投与)

フィラリア予防薬の投与忘れ対策は色々ありますが、このフィラリア予防薬の投与を忘れてしまう可能性が高いのは投与開始のタイミングです。

蚊の発生するタイミングから投与が始まるので、冬の間は投与をしない期間が続いたりします。

そのため、その期間で投与そのものを忘れてしまうことがあるわけです。

そんな時の対策となっているのが通年投与と呼ばれる方法です。

現在では地球温暖化などの影響で蚊の発生委タイミングも早まってきていることもあり、1年を通して毎月1回フィラリア予防薬を投与して予防するという通年投与をされる方も増えています。

1年毎月1回投与するようになると、投与の習慣が付きやすくなるため投与忘れの対策のひとつといえます。

 

フィラリア注射も考える

フィラリア予防薬は基本的に1ヶ月に1回、投与する必要があります。

毎月の投与が必要であるからこそ投与を忘れてしまうおそれがあるわけです。

そこで最後に紹介する投与忘れの対策というのが「フィラリアの予防注射」です。

プロハートと呼ばれる注射薬は注射で1回投与すれば、効果が12か月持続します。

そのため、1年に1回の注射で1年を通してフィラリアを予防することが可能になるので、毎月の注射などは一切必要なくなります。

予防薬の投与を忘れてしまうことが多かったり、そもそも毎月投与するための時間などもあまり摂れないといった方の場合はこのフィラリアの予防注射は有効な対策法です。

参考元:注射用プロハート12

 

年に1度の投与でいいフィラリア注射については「フィラリア注射とは?デメリットや注意点も理解しておきましょう!」のページで詳しく解説しています。

 

まとめ

こちらのページでは毎月の投与が必要不可欠なフィラリア予防薬について

  • フィラリア予防薬を投与する頻度や期間
  • 投与するのを忘れた時はどうなるのか
  • 投与をわすれてしまった時の対処法

などについて紹介してきました。

フィラリア予防薬を用いてフィラリアを予防するかしないかでは、フィラリアの感染リスクは高待ってしまいます。

実際にフィラリアの予防をしなかった場合の感染率は4割ほどとなっており、その後も予防をしなかった場合はさらに感染率は高まり、3年でほぼ100%に近い割合で感染すると考えられています。

そのため、毎月の適切な予防は愛犬や愛猫とのすこやかな毎日を送るためにも必要不可欠なものとなっていると言っても過言ではありません。