フィラリア予防をしてない…今からでも間に合う?感染リスクと今すぐできる対策を解説

フィラリア予防をしないと感染確率90%以上!?フィラリアの感染確率を下げるには?

疑問に思う男性

フィラリア予防、してないんだけど大丈夫かな?

 
この記事を読んでいるあなたは、今まで犬のフィラリア予防をしていなかったことに不安を感じているかもしれません。
 
でも、安心してください!
今から始めても、遅くはありません。
 
この記事では、フィラリア予防をしていなかった場合のリスクと、今からできる対策を詳しく解説します。

 

【結論】今からでも遅くありません!

女医まず、大切なことをお伝えします。
 
・犬のフィラリア検査は、今から始めても遅くありません!
・多くの飼い主が同じ悩みを抱えています。
・動物病院で怒られたりしません。

・今すぐ行動すれば、愛犬・愛猫を守れます!

 
今すぐやるべきなのは、まず動物病院に連絡してフィラリア検査を受けることです。
検査の結果が「陰性」なら、予防薬の投与を開始します。
その後は、月1回の投与を続けていけば大丈夫です!

 

フィラリアを予防していない場合の感染リスク

フィラリア予防をしない場合、感染率は年々上昇し、3年目には90%以上に達します。

予防しない場合の感染率
  • 1年目:約38%
  • 2年目:約89%
  • 3年目:約92%

予防しない状態で、フィラリアを媒介する蚊がブンブン飛び交う夏を越すと約40%、その次の夏も越すと90%近く、そしてその次の夏も予防しなければ、90%以上の確率でフィラリアに感染してしまうのです!
 

女医

フィラリアの感染率は、全国平均で30〜40%とされています。
地域や飼育環境によって差がありますが、予防しない場合のリスクは非常に高いことがわかりますね……。

参考元:命に関わる!フィラリア症の予防のホントのところ

 

飼育環境別の詳細データ

フィラリアの感染率は、飼育環境によって異なります。

屋外飼育

上記の通り、3年間予防しなかった場合は92%が感染します。
屋外にいると蚊に刺される機会が多いため、感染リスクが非常に高くなるのです。
 

屋内飼育

フィラリアに感染している犬のうち、3.1%は屋内で感染しているとされています。
屋外飼育と比べると低い数値ですが、室内飼いでも蚊は侵入する(窓の開閉、網戸の隙間など)ため、感染リスクはゼロではありません。
(詳しくは後述します!)

 

今まで予防してなかった!今からできること

チェック

ここでは、現時点でフィラリア予防をしてない方に向けて、今からできることをまとめました!

 

ステップ1:動物病院に連絡する

まずは、お近くの動物病院に電話で連絡しましょう。
 
「今までフィラリア予防をしてないのですが、これから予防を始めたいです。フィラリア検査はできますか?」
それだけでOKです。
 

疑問に思う男性

怒られたりしませんか?

 

女医

怒られませんよ!
獣医師は飼い主を責めるためではなく、動物の健康を守るためにいます。正直に状況を伝えることで、より適切なアドバイスがもらえます。

 

疑問に思う男性

予約は必要ですか?

 

女医

はい。予約が必要な病院もあるので、事前に電話で確認しましょう。

 

ステップ2:フィラリア検査を受ける

動物病院で、必ずフィラリア検査を受けましょう。
 
すでにフィラリアに感染している状態で予防薬を投与すると、体内のフィラリアが一気に死滅してショック症状を引き起こす危険があります。
そのため、検査は必須です。

検査の流れ
1. 採血(少量)
2. 検査(5~10分で結果が出ることが多い)
3. 結果の説明と今後の方針確認

【費用】3,000~4,500円

 
検査の結果、陰性であればすぐに予防薬の投与ができます。
 
一方、「陽性」という結果が出た場合、予防薬は使えません。
後述する治療をしていくことになります。

 

ステップ3:予防薬を開始する

予防薬にはチュアブル(おやつ)タイプ錠剤タイプスポット(薬液を首に垂らす)タイプ注射の4種類があります。
どれを選ぶかは、愛犬の性格や飼い主のライフスタイルに合わせて決めましょう。
 
詳しい使い方は、「【保存版】フィラリア予防薬の使い方をタイプごとに解説!」などでまとめています。

 

ステップ4:継続する

本州では4~12月に月1回の投与をするのが一般的ですが、最近では蚊の活動時期が伸びていることもあり、1年中休まずに月1回の投与を行う「通年予防」をすすめる動物病院が少なくありません。
 
いずれにせよ、月1回の投与を続けることが大切です。
 

忘れないためのコツ
  • ・スマホのリマインダー機能を活用する
  • ・毎月同じ日に投与する(毎月1日など)
  • ・1年分まとめ買いしておく
    (手もとにあれば忘れにくい)

 

フィラリア予防薬の重要性

犬と獣医いったんフィラリアに感染すると治療が困難で、高額な治療費がかかり、余命にも影響します。
予防薬を投与することで、これらのリスクを回避できます。
 

感染すると治療が困難

寄生虫のフィラリアは、細い血管から移動して心臓や肺動脈に達し、血流障害を起こします。
重症化すると治療不可能な場合もあり、命に関わる病気です。
以下のような治療方法はありますが、完治するとは限らず、しかも犬への負担もかなり大きくなります。
 

外科手術(アリゲーター鉗子による摘出)

心臓にカテーテルを挿入し、アリゲーター鉗子でフィラリアの成虫を摘出する手術です。

  • 【成功率】約50%
  • 【リスク】助かっても後遺症が残る可能性がある
  • 【現状】できる病院が減っている

薬物治療

長期間にわたって薬を投与し、フィラリアの成虫を徐々に弱らせる治療法です。

  • 【期間】数年間
  • 【問題点】完治困難、犬への負担が大きい

 

参考元:フィラリア予防診療の重要性について

 

感染した場合の治療費用

フィラリアに感染した場合、治療費は非常に高額になります。
 

外科手術の費用目安

  • 10万〜30万円
  • ※手術が成功しても、術後のケアや定期検査が必要になります。

薬物治療の費用目安

  • 5万〜10万円(年間)
  • ※数年間続く可能性があるため、総額は数十万円に達することもあります。

対症療法の費用目安

  • 3万〜5万円(年間)
  • ※完治が困難な場合、症状を緩和するための治療を一生続ける必要があります。

 
一方、フィラリア予防薬の費用は年間で1~2万円です。
しかも、感染後に治療を受けさせるよりも愛犬への負担は圧倒的に小さいというメリットがあります。
そういう意味でも、フィラリア予防は必須といえるでしょう。
 

感染した場合の生存率・余命

フィラリアに感染した場合、重症度によって生存率や余命が異なります。
 

【軽度】

早期発見・治療で回復可能です。

余命への影響は比較的少なく、適切な治療を受ければ通常の生活を送れるといわれています。

【中等度】

治療で延命可能ですが、余命は2〜3年程度(成虫の寿命)といわれています。

また、定期的な治療と経過観察が必要です。

【重度】

治療が困難で、余命は1年以内とされています。

最悪の場合、突然死することもあります。

 
なお、フィラリアは初期段階で症状に気づきにくく、気づけば治療困難なレベルになっていることも珍しくありません。
つまり、普段から予防をしっかり行うことが、愛犬の大事な命を長らえるために必須なのです。
 

フィラリアの予防薬を投与する際の注意点

フィラリア予防薬を投与する際には、事前にフィラリア検査を実施することだけでなく、老犬や特定の犬種での副作用のリスクといった注意点があります。
あらかじめ、しっかり押さえておきましょう!
 

老犬は予防薬による副作用が起こりやすい

老犬は若い犬と比べて体力や免疫力が低下しているため、フィラリア予防薬の副作用が現れやすいことがあります。
具体的には、下痢や嘔吐などの消化器系の症状です。
しかし、老犬であってもフィラリア予防は重要であり、フィラリアのリスクは依然として存在します。
 
また、飲み込む力が弱まった老犬は、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、飲み薬の投与後は特に慎重に監視しましょう。
 

女医

 

コリー系の犬種は副作用が起こりやすい

ボーダーコリーやシェットランド・シープドッグなどのコリー系の犬種は、フィラリア予防薬に含まれるミルベマイシンやイベルメクチンなどの成分により副作用が強くでる可能性があるため、特に注意が必要です。
コリー系の犬種にフィラリア予防薬を投与する場合は、ミルベマイシンやイベルメクチン以外の成分を含む薬を選ぶことが推奨されます。
 
コリーへ使えるフィラリア予防薬に関する情報は、こちらでより詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。

 

屋内飼いでもフィラリア予防は必要?

獣医 注意「うちの犬は完全室内飼いだから大丈夫」と思っている方もいるでしょうが、室内飼いでも必須です!
すでに紹介したように、屋内飼育の犬でも3.1%がフィラリアに感染しているというデータがあります。
 
また猫においても、感染した個体の約39%が屋内飼いであることが分かっています。
フィラリアを媒介する蚊はふとした機会に室内に侵入するため、完全に防ぐことはできないため、一定の感染リスクがあるのです……。
 

蚊の侵入経路
  • 窓の開閉時
  • 網戸の隙間
  • 玄関の出入り時

油断せず、しっかり予防していきましょう!

参考元:命に関わる!フィラリア症の予防のホントのところ

 

多頭飼いの場合

多頭飼いの場合、1頭でも予防していない犬がいると、他の犬への感染率が高まります。

フィラリア感染の流れ

フィラリアに感染した犬A

蚊がAを刺してフィラリアを吸い上げる

同じ蚊が犬Bを刺す

犬Bに感染

このように、同じ家で暮らす犬たちは同じ蚊に刺されやすいため、1頭でも感染犬がいると家族全員が危険にさらされます。
多頭飼いの場合は、必ず全頭予防してください。

 

フィラリア予防に関するよくある質問

疑問
「フィラリア予防してない…!どうすればいいの?」という疑問・不安については、これまで書いてきた通りです。
ここでは、その他によくある質問にお答えしていきます!

 

Q.今年予防するの忘れた!どうすればいい?

A. 空白期間にかかわらず、まずは動物病院へ。特に3ヶ月以上の未予防は「即投与」厳禁です。
 
絶対に自分の判断で薬を飲ませないでください。
体内のフィラリアが成長し、薬が効きにくい段階に入っている可能性や、血液中に赤ちゃん(ミクロフィラリア)が生まれている可能性があります。
この状態で服用するとショック症状を起こす危険があるため、必ず血液検査で安全を確認してから再開する必要があります。

 

Q.予防してない犬ってどれくらいいるの?

A.正確なデータはありませんが、一定数の飼い主が予防をしていないと推測されます。
 
「自分だけじゃない」と感じるかもしれませんが、予防しないことのリスクは非常に高いです。「みんなしてないから大丈夫」ではありません。

 

Q.予防薬って本当に安全?

A.はい、安全です。フィラリア予防薬は長年使用されており、安全性が確認されています。
 
たとえば、副作用はまれに嘔吐や下痢が見られることがあるくらいで、ほとんどの犬は元気です。
ただし、コリー系の犬種はイベルメクチンを含む薬に注意が必要です。
不安な場合は、獣医師に相談してから投与しましょう。

 

1回だけ予防薬を飲ませ忘れた!大丈夫?

A.1回だけなら、気づいた時点ですぐに投与すれば大丈夫です。
 
次回から忘れないようにすることと、2回分をまとめて投与しないようにすることが大事です。

 

まとめ

今回の重要なポイントをまとめます!

■今まで予防してなかった方へ
今からでも遅くありません
・今すぐ動物病院で検査を受けましょう!

■フィラリア予防をしないリスク
・1年目:38%、2年目:89%、3年目:92%の感染率
・感染すると治療が困難で、費用も高額になる
・最悪の場合、命を落とすこともある

■今すぐやるべきこと
1. 動物病院に連絡する
2. フィラリア検査を受ける
3. 陰性なら予防薬を開始する
4. 月1回の投与を継続する

■大切なこと
・室内飼いでも予防は必須
・予防薬は安全で効果的
・老犬やコリー種は薬選びに注意が必要

「今まで予防してなかった」という不安を抱えているなら、今すぐ行動してください。
愛犬・愛猫の命を守るために、今日から予防を始めましょう!