フィラリアの予防にかかる費用はどれくらい?選ぶ方法で費用が大きく変わる!
愛犬や愛猫に寄生し、命にも危険を及ぼすことがあるフィラリア。
そんなフィラリアではありますが、適切に予防を行うことによって危険なリスクを完全に排除することが可能です。
フィラリアの予防が猫や犬を飼う上で必要不可欠となるというのは理解していても、やはり気になるのは費用だったりします。
必要であると分かっていても、費用的な負担が大きすぎると予防したくてもできないなんて言うことになってしまいます。
そこで、ここではフィラリアの予防にかかる費用や、費用を抑えるポイントについて紹介します。
目次
フィラリア予防の方法で費用は大きく変わる!
フィラリアの予防と一口にいっても
- 病院で予防する場合
- 自分で予防する場合
上記のように、予防する方法によってかかる費用は大きく変化します。
犬や猫を飼う上で必ず必要になる物であるなら、少しでも費用を押さえたいと考えるのは当然のことといえるからこそ、それぞれの方法で必要になる費用について把握して、自身に合った方法で予防を行うようにしましょう。
病院でフィラリア予防をする方法
もっとも、オーソドックスなフィラリアの予防法となっているのが「病院で予防するという方法」になります。
病院で予防するという場合は
- 1ペットの健康診断
- 2フィラリア感染の検査
- 3フィラリア予防薬の投与
という流れで予防を行います。これを蚊の発生する4月頃から12月まで毎月継続します。
ですが、2ヵ月目以降はフィラリア予防薬の投与のみという場合もあります。ですが、月に1回の予防薬の投与を忘れてしまった場合、その間にフィラリアに感染するおそれがあるため、改めて検査を行う場合があります。
参考元:犬・猫ちゃんのフィラリア予防
自分でフィラリア予防をする方法
フィラリアは病院で予防するケースが多いですが、現在では「自分で予防する方法」を選択する人も増えています。
こちらの方法は、
- 1フィラリア予防薬をネット通販などを用いて購入
- 2自身で独自にペットに投与
という流れでフィラリアを予防するという方法になります。
この方法であれば動物病院に頼ることなくフィラリアの予防が可能となるため、飼い主の負担は病院と比べると小さくなります。
ですが、フィラリア検査をしないため、フィラリアに感染してしまっていたりした場合には、適切に予防ができません。
そのため、最初は病院で検査を受けて、その後は自身で通年予防を行うといった方法が利用されたりします。
フィラリア予防に関する平均費用
フィラリアの予防には動物病院で行う方法と自分で行う方法のふたつの方法がありました。
では、それぞれの方法で実際にどの程度の費用の違いが出てくるのでしょうか?
ここからは、それぞれのフィラリア予防の方法ごとにどの程度の費用が必要になるのかといったことについて紹介していきます。
それぞれの費用を見た上で、どちらの方法でフィラリア予防を行うのかを選択してみるのも良いでしょう。
病院で購入する場合の平均費用
まずは病院でフィラリア予防をするときに必要になる平均費用から紹介します。
既にお伝えしているように病院では健康診断や検査を行ってから、予防薬の投与をします。
そのため、診察費用の他検査費用、予防薬の費用が必要になります。
病院名 |
初診費用 |
検査費用 |
予防薬費用 |
費用総額 |
---|---|---|---|---|
動物病院A |
1,100円 |
1,800円 |
1,200円 |
4,100円 |
動物病院B |
1,650円 |
1,320円 |
1,210円 |
4,180円 |
動物病院C |
900円 |
1,000円 |
2,800円 |
4,700円 |
動物病院D |
800円 |
3,100円 |
1,400円 |
5,300円 |
※予防薬費用は例として中型犬(7.5~15kg)で算出しています。
費用総額の平均は4,570円となっています。
検査費用については、投与忘れなどをしない限り予防の最初だけ必要になるため、2回目の投与からは検査分の費用は下がります。
病院によって同じ予防薬であっても必要になる費用は上下するため、さまざまな動物病院を比較検討した上で、選ぶようにすることが大切です。
また、これらの費用には保険が適用されることはないため、保険で安くなるということはないという点にも注意が必要です。
ネット通販で購入する場合の平均費用
動物病院でフィラリア予防を行うときの平均費用についてみていただきましたが、ネット通販を使って自分でフィラリア予防を行うという場合にはどのぐらいの費用が必要になるのでしょうか?
動物病院で予防を行う場合と同様に中型犬のフィラリア予防を行う場合を例として考えてみます。
通販名 |
予防薬費用 |
---|---|
通販サイトA |
950円 |
通販サイトB |
570円 |
通販サイトC |
605円 |
通販サイトD |
750円 |
※予防薬費用は例として中型犬(7.5~15kg)で1月分の費用で算出しています。
用いる治療薬によっても上下はありますが、基本的に自分でフィラリア予防を行う場合はフィラリア予防薬の費用のみです。
そのため、検査費用や診察費用といった別の費用はかかりません。
ですから、病院でフィラリア予防薬を投与してもらう場合と比べると、かなり安価でフィラリアの予防が可能となっています。
また、こちらの方法ではクーポンやキャンペーンなど通販サイトの独自の割引を活用できれば、更に安価でフィラリア予防が可能となります。
病院でフィラリア予防をする場合のメリット
ここまでフィラリア予防を病院で行う場合と自分で行う場合の流れや必要となる費用について紹介してきました。
ですが、費用以外の部分でもそれぞれの方法ごとにメリットやデメリットがあります。
そこで、ここからは病院でフィラリア予防を行うときのメリットについて紹介してきますので、それぞれのメリットやデメリットについて適切に把握した上で、自身に合った方法を選択するようにしましょう。
フィラリア予防を1度で完結できる
フィラリア予防を病院で行う場合の最大のメリットといえるのは、やはり「一度で予防を完結することができる」ということでしょう。
フィラリアの予防を行う場合、必ず事前に検査をした上で感染の有無を確認する必要があります。
病院でフィラリア予防を行う場合には、検査から予防薬の投与まで一度で完結することができるので、検査を別に受ける必要があるといった手間がかかりません。
そのため、通院する時間をとることができるという方の場合は、かなり効率的な予防法といっても過言ではありません。
予防薬の投与前に必要な検査についての情報は「フィラリア検査は必要?フィラリア検査を絶対に受けるべき理由」で紹介しています。
フィラリア予防注射なら1年に1回だけで済む
また、フィラリア予防を病院で行う場合、予防薬の投与でする方法以外に予防注射で予防するという方法が可能な場合もあります。
予防注射の場合、一度の注射で効果が長期間持続します。
そのため、1ヶ月に1度の投与が必要になる予防薬とは違って1年に1回の注射だけでフィラリアを予防することが可能となります。
そのため、フィラリア予防に必要な毎月の通院や投与の手間が必要になることもないので、手間を大幅に抑えることが可能です。
その反面、費用面では予防薬と比べると高価になってしまう点には注意が必要です。
参考元:フィラリアの通年予防について
病院でフィラリア予防をする場合のデメリット
病院でフィラリア予防を行うときのメリットについて紹介しました!
ですが、病院でフィラリア予防を行うときはメリットだけではなく、デメリットもあります。
そのため、デメリットについても適切に把握して、メリットとデメリットをそれぞれに把握した上で病院で予防するのか自分で予防するのかを判断するようにしましょう。
フィラリア予防にかかる費用が高い
病院でフィラリア予防を行うときの一番のデメリットとなっているのが「予防にかかる費用が高い」というものになります。
病院でかかる費用は診察料の他に予防薬の料金が必要になります。当然、検査などを行う場合は行うたびに検査費用が必要にもなります。
また、フィラリア予防を受けることができる動物病院が自宅近くにないといったような場合には、病院までの交通費などの費用も掛かってしまいます。
フィラリア予防は毎月行う必要があり、人によっては通年で予防をされる方も少なくありません。その結果、予防の費用が高額になってしまうこともあるのです。
時間的コストがかかってしまう
フィラリア予防を病院で行うときのデメリットとして費用面について紹介しましたが、実はそれだけではありません。
動物病院が自宅から歩いて数分のところにある場合であれば問題ないのですが、そうでない場合には通院するだけの「時間がかかる」といった点もデメリットとなります。
この時間がかかるのは通院という部分だけでなく、毎回の診察を待つ時間なども含められます。
1回あたりの時間は数十分だとしても、それが年間を通してあると考えると、かなりの時間となってしまいます。
ネット通販を利用して予防する場合のメリット
ここまで、動物病院でフィラリア予防を行うときのメリット・デメリットについて紹介してきました。
では、ネット通販を利用して自分でフィラリア予防を行うという場合のメリット・デメリットについてはどんなものがあるのでしょうか?
メリット・デメリットの中から、まずはメリットについて紹介していきたいと思います。
フィラリア予防が自宅で簡単にできる
フィラリアの予防をネット通販を利用して行う場合の一番のメリットといえるのはやはり「自宅で予防ができる」という点です。
動物病院に足を運んで診察を待つといった時間的なコストをかけずに、フィラリアの予防が可能となることは非常に大きなメリットといえます。
もちろん、ネット通販を利用して予防をする場合は、ネット通販を利用して予防薬を購入する時間はかかりますが、それでも数分程度なので病院にかかる時間よりも遥かに短くて済みます。
フィラリア予防に対する費用が抑えられる
ネット通販を利用してフィラリアの予防を行うときのメリットのふたつ目となっているのが「費用を抑えられる」というものです。
動物病院の場合だと、大型犬を飼われている飼い主さんや多頭飼いされている飼い主さんの場合、フィラリアの予防費用だけでもかなりの額になってしまいます。
こちらのページの「フィラリア予防に関する平均費用」でもお伝えしましたが、フィラリアの予防にかかる費用はネット通販を利用した場合、病院と比べてはるかに安価になるので、費用を抑えたいという方にとっては非常に有効な方法といえます。
ネット通販を利用して予防する場合のデメリット
ネット通販を利用してフィラリア予防を行うときのメリットについて紹介したので、次にネット通販を利用したフィラリア予防のデメリットについて紹介してきます。
動物病院、ネット通販それぞれに違ったメリット・デメリットがあるので、飼い主は自身にとってどの方法が最も適しているのかを適切に判断した上で、フィラリアの予防を行うようにしましょう。
予防薬をあらかじめ購入しておく必要がある
ネット通販でフィラリア予防を行う場合、まずネット通販でフィラリア予防薬を購入しておく必要があります。
ですが、このフィラリア予防薬の購入はかなり前もって購入しておく必要があるというデメリットがあります。
ネット通販でフィラリア予防薬を購入する場合、個人輸入という形となるため、フィラリア予防薬は海外から配送されます。
ですから、注文から自宅に届くまでに数週間の時間を要するので、前もって注文しておく必要があるのです。
フィラリア予防薬を投与し忘れる可能性がある
ネット通販を利用してフィラリア予防を行う時のデメリットとして、事前のフィラリア予防薬の入手の他に「予防薬の投与忘れ」があげられます。
動物病院の場合、次回の投与の予約などを行うことで投与忘れを防ぐことができたりしますが、自身で投与する場合にはそうしたことがないため、投与を忘れてしまう可能性があります。
当然、投与を忘れてしまうとフィラリアの感染リスクが出てくるため、投与忘れを防ぐためにカレンダーなどを活用するなどの工夫を行う方は少なくありません。
フィラリア予防薬を飲ませ忘れてしまった!そんな時は「フィラリア予防薬を飲み忘れた(投与し忘れた)らどうするべき」のページをお役立てください。
フィラリアへ既に感染している場合は危険
既にフィラリアに感染し成長してしまっている場合、予防薬を投与するのは非常に危険です。
成長してしまっている場合は体内でミクロフィラリアが非常に多くなっていることがあります。
そうした時に予防薬を投与すると、一気に大量のミクロフィラリアが死滅します。
大量のミクロフィラリアの死骸にアナフィラキシーなどの反応が出たり、毛細血管などを詰まらせたりして、最悪の場合、命を落とすこともあります。
そのため、動物病院では予防薬の投与前に感染の有無を調べる検査を行って未然に防いでいます。
しかし、ネット通販のみの場合では検査を行うことができないため、そうしたリスクが少なからず生まれてしまいます。
まとめ
こちらのページではフィラリアの予防にかかる費用について
- フィラリア予防の平均費用
- 病院で予防する場合のメリット・デメリット
- ネット通販で予防する時のメリット・デメリット
などについて紹介してきました。
愛犬や愛猫をフィラリアから守るために必要不可欠となるフィラリア予防だからこそ、どの程度の費用が必要なのかといったことから、予防法によって変わるメリットやデメリットについて適切に把握した上で、自身に合った方法で適切に予防するようにしましょう。
フィラリアの寄生は最悪の場合、愛犬や愛猫を死に至らせてしまう可能性があります。だからこそ、ペットを飼うという場合には必ずこのフィラリアの予防を行うようにしましょう!