フィラリア予防は老犬にも忘れずに!高齢犬におすすめのフィラリア予防薬も紹介

高齢犬は体力の低下などで外出の機会が減るため、「フィラリアの予防はしなくても良いのでは?」と考える方も少なくありません。
確かに、フィラリアは蚊が媒介する病気なので、外出しない=蚊に出会わないなら予防は必要なさそうですが……でも実際は、老犬や高齢犬であってもフィラリア予防は欠かせません!
予防を怠ってフィラリアに感染してしまえば、取り返しのつかない結果になることも……。
そこで、この記事では老犬のフィラリア予防について詳しく紹介していきます!
目次
老犬や高齢犬のフィラリア予防の必要性

老犬や高齢犬には必要なさそうに思えますが、フィラリア予防は欠かせません。
その理由は3つあります。
1. 室内でも感染リスクがある
外出の機会が減っても、屋内に蚊が侵入して感染する危険性があります。
完全室内飼いだからといって、フィラリア予防をしなくていいわけではないのです。
2. 老犬は症状が急速に進行する
フィラリアに感染すると、心臓や肺動脈に成虫が寄生し、咳や呼吸困難、腹水貯留などの症状を引き起こします。
老犬の場合、体力や免疫力が低下しているため、症状が急速に進行する危険があります。
3. 治療がハイリスク
フィラリアの治療は、老犬にとってかなりリスクが高いものです。
フィラリアの成虫を物理的に取り出す手術は体力的に不可能なことがありますし、薬を使った内科的な治療をするとしても、寿命は確実に短くなります。
だからこそ、老犬であっても予防が必須なのです。
老犬に適したフィラリア予防薬の選び方

フィラリア予防は、「フィラリア予防薬の月1回投与」が基本です。
ここでは、老犬ならではの薬の選び方を解説します。
選び方のポイントは、以下の2点です。
1. 投与方法を考える
老犬は体力や免疫力とともに、嚥下機能(飲み込む力)も低下してしまいます。
そのため、錠剤やチュアブルタイプの予防薬を喉に詰まらせたり、誤って気管に入れてしまったりする危険があります。
気管に異物が入ると誤嚥性肺炎を引き起こし、命に関わる重篤な状態になることもあります。
そのため、老犬のフィラリア予防には飲み込む必要がないスポットタイプやフィラリア注射が最適です。
2. 健康状態や服用中の薬を考慮する
予防薬のタイプだけでなく、老犬の健康状態や服用している薬に応じたものを選ぶことも重要です。
持病がある、もしくは他の薬を飲んでいる場合は、飲み合わせによって副作用が出たり、効果が弱まったりする可能性があります。
使用する前に、まずは獣医師に相談して適した薬を教えてもらうことをおすすめします。
老犬におすすめのフィラリア予防薬
老犬には、「レボリューション」や「アドボケート」がおすすめ!
これらはいずれも皮膚に薬液を垂らすだけでOKというスポットタイプで、老犬への負担が少ないという特徴があります。
コスト面で予防薬を選ぶ方法もある
フィラリアの予防は継続が必須なので、費用を抑えたい場合はジェネリック医薬品も選択肢のひとつです。
わんにゃん薬局で扱っている先発薬のレボリューションと、同じ有効成分(セラメクチン)を配合したジェネリックの価格を比較した表がこちらです。
| 体重 |
レボリューション (先発薬) |
レボスポット (ジェネリック) |
セレホールド (ジェネリック) |
セラフォーテ (ジェネリック) |
|---|---|---|---|---|
| 2.5kg以下 | 3本:5,600円 (1本:1,866円) |
3本:3,000円 (1本:1,000円) |
3本:3,500円 (1本:1,166円) |
6本:5,300円 (1本:833円) |
| 2.6~5kg | 3本:5,700円 (1本:1,900円) |
3本:3,500円 (1本:1,166円) |
3本:4,100円 (1本:1,366円) |
6本:5,800円 (1本:966円) |
| 5.1~10kg | 3本:6,500円 (1本:2,166円) |
3本:4,200円 (1本:1,400円) |
3本:4,600円 (1本:1,533円) |
6本:6,700円 (1本:1,116円) |
| 10.1~20kg | 3本:7,000円 (1本:2,333円) |
3本:5,800円 (1本:1,933円) |
3本:5,100円 (1本:1,700円) |
– |
| 20.1~40kg | 3本:7,700円 (1本:2,566円) |
3本:7,600円 (1本:2,533円) |
3本:6,200円 (1本:2,066円) |
– |
| 40.1~60kg | – | – | 3本:9,100円 (1本:3,033円) |
– |
ジェネリックを使った場合、価格は明確に安くなります。
ものによっては半額以下に抑えられることもあり、飼い主の負担はかなり軽減されます!
他の薬を服用している場合の注意
心臓病や関節炎といった老犬ならではの薬をすでに投与している場合、フィラリア予防薬との飲み合わせによっては、副作用が強く出たり、薬の効果が弱まったりする可能性があります。
特に心臓病に対してステロイド、抗生物質などを服用している場合は、必ず獣医師に相談してから予防薬を選びましょう。
持病の治療と両立させつつ、安全にフィラリア予防を行うことが大切です。
老犬に対する投与の方法と注意事項

老犬にフィラリア予防薬を投与する際には、いくつかの注意点があります。
ここからは、老犬への投与方法と注意事項について詳しく紹介します。
チュアブル錠を使う場合の工夫
老犬のフィラリア予防にチュアブルタイプの予防薬を使う場合、じかに投与するのではなく、細かく砕いて食事に混ぜる工夫が必要です。
嚥下機能が弱くなっている老犬は、そのままチュアブル錠を与えると喉に詰まらせたり、誤嚥したりする危険があるためです。
細かく砕いて食事に混ぜることで、安全に投与することができます。
ただし、スポットタイプの方が投与が簡単で、誤嚥のリスクもないため、老犬にはスポットタイプを選ぶことをおすすめします。
投与前の健康診断でチェック
老犬にフィラリア予防薬を投与する場合は、事前に健康チェックをすることが重要です。
チェックすべきポイントは2つあります。
1. 全般的な健康状態の確認
高齢犬は免疫力が低下するため、何らかの病気を発症している可能性があります。
健康診断を受けて、フィラリア予防薬の投与が問題ないかを確認しましょう。
2. フィラリア感染の有無の確認
このような場合は、必ずフィラリア検査を受けてから予防薬を投与してください。
すでにフィラリアに感染している状態で予防薬を投与すると、体内の幼虫が一気に死滅し、死骸が血管を詰まらせてショック状態に陥る危険があります。
考慮すべき副作用
年齢を重ねた犬は、副作用があらわれる可能性が高くなります。
フィラリア予防薬を投与した後、吐き気や下痢、食欲不振や元気消失などが見られた場合には、すぐに動物病院を受診してください。
老犬は体力や免疫力が低下しているため、症状も重くなりやすい傾向があります。
投与後24〜48時間は特に注意深く観察し、異変があればすぐに対応できるようにしましょう。
老犬のフィラリア予防に関するよくある質問
ここでは、老犬を飼っている方から寄せられがちな「よくある質問」にお答えしていきます!
Q. 老犬になってから予防を始めても遅くない?
A.遅くありません。むしろ老犬こそフィラリア予防が重要です。
ただし、これまで予防していなかった場合は、必ずフィラリア検査を受けてから予防を開始してください。
すでに感染している状態で予防薬を投与すると、ショック症状を引き起こす危険があります。
Q. 何歳までフィラリア予防を続けるべき?
A.生涯を通じて予防を続けることが推奨されます。
「もう高齢だから」と予防をやめるべき年齢はありません。
老犬がフィラリアに感染すると、体力がないため症状が急速に進行し、治療も困難になります。
Q3. 寝たきりの老犬でも予防は必要?
A.はい、必要です。
寝たきりでも室内に蚊が侵入すれば感染する可能性があります。
スポットタイプなら寝たきりの犬にも投与しやすく、体への負担も少ないためおすすめです。
Q4. 老犬に注射タイプは負担が大きい?
A.年1回の注射で済むため、毎月の投薬が難しい老犬には適している場合があります。
ただし、注射はアレルギー反応のリスクがチュアブルタイプやスポットタイプよりも高いとされているため、獣医師とよく相談してください。
持病がある老犬や、過去にアレルギー反応を起こしたことがある老犬には、注射タイプは避けた方が安全です。
まとめ:老犬の健康を守るためのフィラリア予防薬の活用方法
今回紹介してきた老犬のフィラリア予防に関する重要ポイントは、以下の3つです。
・老犬は症状が急速に進行し、治療も困難になるため予防が不可欠
・皮膚に垂らすだけなので、体への負担が少なく寝たきりでも使いやすい
・持病の薬がある場合は、必ず獣医師に相談して選ぶ
愛犬が1日でも長くすこやかな毎日を送れるよう、適切なフィラリア予防を続けてください。