【データで見る】犬・猫のフィラリア感染確率は?予防してない場合の本当のリスクと対策

フィラリア予防をしないと感染確率90%以上!?フィラリアの感染確率を下げるには?フィラリアの予防、できていますか?
 
実は、予防をしないまま1年過ごすだけで、感染確率は約38%にのぼります。
2年では約89%、3年ではほぼ確実に感染するというデータがあります。
「うちの子はまだ大丈夫」と思っていても、気づいたときには手遅れになっているケースも……。
 
この記事では、フィラリアの感染確率予防してない場合の本当のリスクを、データをもとに解説します。
今からでも遅くはありません……まずは正しい知識を身につけましょう!

 

予防してないと感染確率はどのくらい?【犬編】

まずは、冒頭でも触れた「予防してない場合の感染確率」をまとめます。

 

屋外飼育・予防してない犬のデータ

予防してないまま屋外で飼育した場合、フィラリアの感染確率は以下の通りです。
 

予防なし・屋外飼育の期間 感染確率 備考
1 年目 約 38% 3 頭に 1 頭以上が感染
2 年目 約 89% ほぼ確実に感染
3 年目 約 92% ほぼ 100%に近い

1年目でも、すでに約3頭に1頭の割合で感染しています。
さらに予防をしないまま放置すると、その期間が長引けば長引くほど、感染確率は跳ね上がります。
逆にいえば、予防を早く始めれば始めるほど、その分だけ感染リスクを下げられるということです。

 

予防してない犬全体の感染確率率調査

岩手県獣医師会が実施した「北盛岡地区における犬糸状虫感染率の現状」の調査では、以下の結果が報告されています。
 

予防状況 感染率 備考
未予防 86.2% 10 頭中 8~9 頭が感染
不完全予防(投与忘れあり) 13.8% 投与忘れだけでこの数字
適切に予防 ほぼ 0% 確実に防げる

 
予防してない犬の86.2%がフィラリアに感染していたという衝撃的な結果です。
また、月1回の投与を忘れるなどの不完全な予防でも13.8%が感染しています。
 

女医

予防薬は「なんとなく」ではなく、毎月確実に投与することが重要ですね!

 

室内飼いでも感染確率はゼロではない

「うちは室内飼いだから大丈夫」と思っている方も多いですが、先述の調査では、感染が確認された犬のうち3.1%が室内飼育の子でした。
室内飼いでも感染リスクがゼロではない理由は以下の通りです。
 

フィラリアを媒介するアカイエカは成虫で越冬できる
ドッグランや散歩などの一時的な屋外接触でも感染する
網戸の隙間から蚊が侵入するケースもある

 

女医

室内飼いだからといって予防をおろそかにするのは禁物ですよ!

 

猫のフィラリア感染確率

フィラリアは犬だけの病気と思われがちですが、猫も感染します。
犬と猫の感染確率を比較すると、以下の通りです。
 

項目
感染確率 未予防で 86.2%(調査値) 10 頭に 1 頭(約 10%)
発症した場合の特徴 心臓・肺動脈に寄生→慢性化 無症状で進行→突然死リスクあり
治療の可否 困難だが治療法あり 犬より治療が難しい
予防の重要性 高い 低確率でも突然死リスクあるため高い

 
猫のフィラリア感染確率は犬と比較すると低く、10頭に1頭が感染していたという調査報告があります。
しかし、感染確率は低いものの、いったん感染した場合は無症状のまま進行し、突然死につながるケースがあります。
 

女医

「犬よりは低確率だから安心」とは言えないのが、猫のフィラリアの怖さですね……。

 

感染したら治療はどうなる?

いったんフィラリアに感染すると治療が困難で、高額な治療費がかかり、余命にも影響します……。

 

症状が出たときにはすでに重症化している

フィラリアは、感染初期には無症状のまま進行します。
 
症状として咳・息切れ・元気消失などが現れたときには、すでに成虫が心臓に大量寄生している状態です。
つまり、ペットの様子を見て「もしかしたらフィラリア?」と疑う段階では、すでに重症化しているパターンが多いのです。

 

治療は困難・費用も高額

フィラリアに感染してしまうと、治療は非常に困難です。
主な治療方法と、その問題点をまとめてみましょう。
 

外科手術
①心臓にカテーテルを挿入
➁アリゲーター鉗子でフィラリアの成虫を摘出
【成功率】約50%
【リスク】助かっても後遺症が残る可能性
【現状】できる病院が減っている

薬物治療
①長期間にわたって薬を投与
➁フィラリアの成虫を徐々に弱らせる
【期間】数年間
【問題点】完治困難、犬への負担が大きい

 
さらに、金銭的な面でも大きな負担になる可能性があります。
 

外科手術の費用目安
10〜30万円
※手術が成功しても、術後のケアや定期検査が必要になります。

薬物治療の費用目安
5〜10万円(年間)
※数年間続く可能性があるため、総額は数十万円に達することもあります。

対症療法の費用目安
3〜5万円(年間)
※完治が困難な場合、症状を緩和するための治療を一生続ける必要があります。

 
一方、フィラリア予防薬の費用は年間で1~2万円です。
しかも、感染後に治療を受けさせるよりもペットへの負担は圧倒的に小さいというメリットがあります。
そういう意味でも、フィラリア予防は必須といえるでしょう。

 

今からでも間に合う!感染確率を下げる方法

予防薬を適切に使用すれば、感染確率はほぼ0%になります。
今まで予防をしていなかった方も、今すぐ始めることで感染リスクを大幅に下げられます!
 
予防薬使用の流れ
予防薬の選び方や、犬・猫の人気フィラリア予防薬は以下から確認できます!
 



 

蚊の対策も併用する

予防薬と合わせて、以下の蚊対策も有効です。
 

予防のポイント
網戸・蚊帳の活用
虫除けスプレーの使用
家の周辺の水たまりをなくす

 
蚊の侵入や、蚊に刺されることの防止、また蚊が集まりやすい環境(水たまり)の除去などをしていきましょう!

 

よくある質問

ここでは、フィラリアの感染確率や予防してない場合のリスクに関する「よくある質問」にお答えします!

 

Q. 予防を1回忘れたら感染しますか?

A. 1回忘れただけで即感染するわけではありませんが、不完全な予防でも13.8%の感染率が報告されています。
 
1回の忘れが積み重なると、より感染リスクは高まります。
毎月同じ日に投与するなど、忘れない工夫をしましょう。

 

Q. 室内飼いでも予防は必要ですか?

A. はい、必要です。
 
感染が確認された犬の3.1%が室内飼育でした。
特にアカイエカは室内で越冬できるため、冬でも室内に蚊が潜んでいる可能性があります。

 

Q. 今まで予防していなかったのですが、今から始めても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です!すぐに始めましょう!
 
ただし、必ず事前に動物病院でフィラリア血液検査を受けてください。
すでに感染している状態で予防薬を投与するとショック症状を引き起こす危険があります。
検査で感染がなければ、すぐに予防を始められます。

 

Q. フィラリアに感染しているかどうかは、どうすればわかりますか?

A. 血液検査で確認できます。
 
初期は無症状のまま進行するため、定期的な検査が重要です。
毎年予防を始める前(春)に検査を受けることが推奨されています。

 

まとめ

今回の記事では、フィラリアの感染確率と予防してない場合のリスクについて解説しました。


犬の場合、予防なしだと1年目でも約38%の感染確率

予防してない犬全体では86.2%が感染

人が感染しても90%は無症状・重症化リスクは極めて低い

室内飼いでも感染確率はゼロにならない

猫は低確率だが感染すると突然死リスクあり

 
「今まで予防してなかった」という不安を抱えているなら、今すぐ行動してください。
愛犬・愛猫の命を守るために、今日から予防を始めましょう!