犬・猫のフィラリア予防薬はノミ・ダニも駆除できる?薬の投与頻度について
フィラリア予防とノミダニ駆除を別々に行うのは面倒と感じていませんか?
実は今、1つの薬でフィラリア予防とノミダニ駆除を同時に行える「オールインワンタイプ」が主流になっています!
つまり、わざわざ別々にやらなくても、かなり楽にフィラリア&ノミダニ対策ができるのです!
この記事では、フィラリア予防薬のノミやダニへの効果について詳しく解説します。
また、予防薬の種類や投与スケジュール、人獣共通感染症のリスクについても触れるため、参考にしてください。
目次
フィラリア予防薬でノミ・ダニは駆除できる?
犬や猫のフィラリア予防薬は、フィラリアの感染を防ぐために投与されるのが一般的です。
しかし、フィラリア予防薬の中にはノミやダニの駆除にも効果を発揮するものが存在します。
さらに、回虫や鉤虫といった内部寄生虫の駆除が可能なものもあります。
オールインワンタイプとして開発されており、犬・猫の健康管理を簡単かつ効果的に行えるのが大きなメリットです。
ただし、すべてのフィラリア予防薬がノミやダニ駆除の効果があるわけではないという点に注意が必要です。
また、フィラリア予防薬の特定の成分に対してアレルギー反応を示す犬・猫もいるため、投与する前には獣医師に相談し、適切なフィラリア予防薬を選ぶことが大切です。
オールインワンタイプのフィラリア予防薬とは?
オールインワンタイプとは、フィラリア予防とノミダニ駆除を1つの薬で同時に行えるタイプです。
従来は、フィラリア予防薬とノミダニ駆除薬を別々に投与する必要がありましたが、オールインワンタイプの登場により、月1回の投薬だけで両方の予防が可能になりました。
オールインワンタイプには、主に2つの投与方法があります。
チュアブルタイプはおやつ感覚で食べさせられるため投薬が簡単で、投薬後すぐにシャンプーもできます。
代表的な商品は、ネクスガードスペクトラやシンパリカトリオです。
一方、スポットタイプは皮膚に垂らすだけで投与が完了するため、薬を飲むのが苦手な犬におすすめです。
代表的な商品は、レボスポットやアドボケートです。
フィラリアとノミダニを別々に予防する?まとめて予防する?
フィラリア予防とノミダニ駆除は、別々の薬で行うこともできますが、最近では両方を1つの薬でまとめて予防できるオールインワンタイプが主流です。
どちらを選ぶべきか、メリット・デメリットを比較してみましょう。
● 成分が単一のため、アレルギーに対応しやすい
● トータルコストが高くなる場合が多い
● 動物病院での処方が2回必要
● 投薬忘れのリスクが減る
● トータルコストが抑えられる場合が多い
● 動物病院での処方が1回で済む
● 選択肢が限られる
多くの獣医師や飼い主に選ばれているのは、オールインワンタイプです。
特に、外出する機会が多い犬や、投薬を忘れがちな飼い主さんには、オールインワンタイプが圧倒的に便利です。
ただし、食物アレルギーや特定の成分にアレルギーがある場合は、別々に予防する方が安全な場合もあります。
愛犬の健康状態やライフスタイルに合わせて、獣医師と相談しながら選びましょう。
ノミダニが媒介する人獣共通感染症の危険性
ノミやダニは、犬や猫だけでなく、人にも深刻な感染症を引き起こす危険があります。
特に近年注目されているのが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。
SFTSは、マダニが媒介するウイルス感染症で、2011年に初めて特定されました。
感染すると、発熱、嘔吐、下痢などの症状があらわれ、重症化すると死に至ることもある非常に危険な病気です。
SFTSは、マダニに咬まれることで感染します。
犬や猫がマダニに咬まれて感染した場合、その体液などから人にも感染する可能性があります。
致死率は10〜30%と高く、現在、有効な治療法やワクチンは存在しません。
日本国内でも、静岡県、愛知県をはじめ、各地でSFTSの感染例が報告されています。
犬や猫から人への感染事例も確認されているため、ペットのノミダニ予防は、家族全員の健康を守るためにも非常に重要です。
フィラリアとノミダニの予防スケジュール
フィラリアとノミダニの予防は、いつからいつまで行えばいいのでしょうか?
実は、地域や飼育環境によって考え方が分かれます。
従来は、蚊が活動する時期に合わせてフィラリア予防を行い、ノミダニ駆除も暖かい時期だけ行うのが一般的でした。
温暖な地域(沖縄・九州など)では5月〜12月の8〜9ヶ月、一般的な地域(関東・関西など)では5月〜11月の7〜8ヶ月、寒冷地(北海道など)では6月〜10月の5〜6ヶ月が予防期間とされていました。
蚊の発生1ヶ月後から、蚊がいなくなった1ヶ月後まで投与するのが基本です。
しかし最近では、通年予防(1年中予防する)を推奨する動物病院が増えています。
その理由は主に3つあります。
1つ目は気候変動の影響です。
温暖化により、蚊の活動期間が長くなっています。
都市部のヒートアイランド現象で、冬でも気温が高い日が増えており、真冬でも暖かい日があれば蚊が活動することがあります。
2つ目は室内環境の変化です。
暖房の効いた室内では、ノミは気温13℃以上あれば繁殖できます。
たとえば、マダニは秋から冬にかけて幼ダニや若ダニが活発になります。
完全室内飼いでも、人間が外から持ち込む可能性があります。
3つ目は投薬忘れのリスク軽減です。
季節予防だと再開時期を忘れがちですが、通年予防なら毎月同じタイミングで投与するだけで済みます。
まとめると……。
通年予防は、以下のようなケースでおすすめです。
一方、季節予防でも問題ないのは、寒冷地に住んでいる場合、冬は完全に蚊がいなくなる環境の場合、投薬管理をしっかりできる場合です。
迷った場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
お住まいの地域の気候や、愛犬の生活環境に合わせて、最適な予防計画を立てることが大切です。
ノミ・ダニの駆除もできるおすすめの犬用フィラリア予防薬
ノミ・ダニの駆除も可能な犬用のフィラリア予防薬は、ペットの健康管理をより効率的に行ううえで大変便利です。
ここでは、フィラリア予防とノミ・ダニ駆除の両方の効果を持つ、おすすめの犬用予防薬を紹介します。

フィラリア予防薬は、わんにゃん薬局を通じて海外から取り寄せることができます!犬用・猫用・犬猫兼用とあるので適したものを選んでくださいね!
チュアブルタイプ:ネクスガードスペクトラ
ネクスガードスペクトラは、ベーリンガーインゲルハイム社が製造するフィラリア予防薬です。
詳細は以下の通りです。
| 価格(1箱:3錠) | 6,900円~ |
|---|---|
| 有効成分 | アフォキソラネル ミルベマイシンオキシム |
| 効果 | フィラリア予防 ノミ、マダニ、回虫、鉤虫、鞭虫の駆除 |
| 妊娠中・授乳中 | 要注意 |
| コリー系の犬種 | 要注意 |
| 子犬への投与 | ● 生後8週間未満は不可 ● 体重1.8kg以下は不可 |
ネクスガードスペクトラは、自然豊かな場所での散歩や他の犬との接触が多い犬、皮膚が敏感な犬に特に推奨されます。
なお、コリー系の犬種にも投与できるとされていますが、成分の安全域が狭いため、正確な用量を厳守することが必須です。
また、こちらの商品は犬専用となっているため、猫のフィラリア・ノミダニ駆除には使えない点には注意が必要です。
チュアブルタイプ:シンパリカトリオ
シンパリカトリオは、ゾエティス社製のチュアブルタイプのフィラリア予防薬です。
詳細は以下の通りです。
| 価格(1箱:3錠) | 6,900円~ |
|---|---|
| 有効成分 | サロラネル モキシデクチン ピランテル |
| 効果 | フィラリア予防 ノミ、マダニ、回虫、鉤虫の駆除 |
| 妊娠中・授乳中 | 要注意 |
| コリー系の犬種 | 可能 |
| 子犬への投与 | ● 生後8週間未満は不可 |
シンパリカトリオは小粒のミートフレーバーで、錠剤が苦手な犬や、ノミやマダニのリスクが高い環境にいる犬に適しています。
なお、シンパリカトリオに含まれるモキシデクチンの量は極めて微量であり、MDR1欠損があるコリー系犬種に対しても安全性が確認されています。
また、前述のネクスガードスペクトラと同様に犬用の商品のみとなっています。
猫の予防には別の予防薬を用いる必要があります。
スポットタイプ:レボスポット
レボスポットは、Asle pharmaceuticalsが製造するスポットタイプのフィラリア予防薬です。
詳細は以下の通りです。
| 価格(1箱:3錠) | 3,000円~ |
|---|---|
| 有効成分 | セラメクチン |
| 効果 | フィラリア予防 ノミ、耳ダニ、回虫の駆除 |
| 妊娠中・授乳中 | 可能 |
| コリー系の犬種 | 可能 |
| 子犬への投与 | ● 生後6週間未満は不可 |
レボスポットは、妊娠中や授乳中の犬にも安全に投与でき、コリー系の犬種にも適しています。
また、猫用の製品もあるため猫のフィラリア予防などにもお役立ていただけます。
まとめ
フィラリア予防とノミダニ駆除は、オールインワンタイプの予防薬で同時に行うのが便利です。
オールインワンタイプなら、月1回の投薬でフィラリアもノミダニも予防でき、別々に予防するより手間もコストも抑えられます。
また、ノミダニは人獣共通感染症(SFTS)を媒介する危険があるため、予防が非常に重要です。
最近は通年予防を推奨する動物病院が増えています。
愛犬の健康を守るために、適切な予防薬を選び、正しい投与方法で予防を続けましょう!



