フィラリア予防薬のオールインワンタイプはおすすめ?効果や値段相場、おすすめ商品も解説

フィラリア予防薬のオールインワンタイプはおすすめ?効果や値段相場、おすすめ商品も解説オールインワンタイプのフィラリア予防薬は、フィラリアだけでなくノミ・マダニなどの寄生虫にも効果を発揮するため、犬や飼い主の負担を減らして投与できるのが利点です。
 
この記事ではオールインワンタイプのフィラリア予防薬の概要や効果、値段相場などについて解説します。おすすめ商品もご紹介するため、オールインワンタイプのフィラリア予防薬について詳しく知りたい人は参考にしてください。
 

フィラリア予防薬のオールインワンタイプとは?

オールインワンタイプのフィラリア予防薬とは、フィラリアだけでなくノミやマダニなどの寄生虫を同時に駆除できる予防薬を指します。月1回の投与で済むため、飼い主と愛犬の負担を抑えられるのが特徴です。オールインワンタイプの予防薬は、チュアブルタイプ、錠剤タイプ、スポットタイプの種類に分けられます。
 
チュアブルタイプは犬が好む味や香りがついており、間食のような感覚で与えられるのが魅力です。錠剤タイプはサイズが小さいため、おやつやフードに混ぜたり、直接口に入れたり、犬に合った方法で投与できます。
 
スポットタイプは、皮膚に滴下する液状の予防薬です。お腹を壊しやすい犬や固形物を飲み込むのが難しい老犬によいでしょう。

参考元:フィラリア・ノミ・マダニ予防薬について(ワンちゃん編)

 

他の予防薬(単体タイプ)との違いは?

フィラリア予防薬には、フィラリア・ノミ・ダニを同時に駆除できる「オールインワンタイプ」が一般的です。
しかし、フィラリア予防薬とノミ・ダニ駆除薬をそれぞれ別々にする人もいます。

どちらを選べば愛犬・愛猫にとって最適なのでしょうか?
効果、費用、使いやすさの面を比較してみたいと思います。

オールインワン薬 vs 「フィラリア単体薬」+「ノミ・ダニ単体薬」の組み合わせ

こちらは中型犬を対象にしたオールインワン薬とフィラリア予防薬+ノミ・ダニ駆除薬を組み合わせた時の効果などについて比較した表です。

オールインワン 単体組み合わせ
効果 フィラリア・ノミ・ダニを同時予防 それぞれに特化した専門的効果
費用 4,960円/3ヶ月分 5,730円/3ヶ月分
メリット 管理が簡単、飲み忘れが少ない、経済的 体質に合わせて成分を選べる
デメリット 成分調整ができない 管理が複雑、投与タイミングがずれるリスク

どちらを選ぶかは、ペットの体質と飼い主のライフスタイルによって決まります。
フィラリア予防薬を追加始めたばかりで慣れていない方や忙しい方はオールインワンタイプが圧倒的におすすめです。
一方、アレルギー体質のペットや細かい調整を希望する場合は単体薬の組み合わせが適しています。

迷った場合は、まずオールインワンタイプからスタートしてみるのが安全で確実な選択となっています。
 

飲み薬(経口薬) vs スポットオン(滴下薬)

次に食べさせて投与するタイプとスポットオンタイプで比較してみました!
投与する対象は中型犬とします。

飲み薬 スポットオン
効果 体内で確実に吸収され確実に効果を発揮 皮膚から直接吸収、胃腸への負担が少ない
費用 4,960円/3ヶ月分 5,730円/3ヶ月分
メリット 雨やスキンシップ、シャワーなどの影響がない 投与が手軽にできる
デメリット 薬を吐き出したりしてしまう可能性がある 雨やスキンシップで薬液が流れて効果を発揮しないことがある

飲み薬は「薬を素直に食べてくれる」「多頭飼い」「頻繁に水に濡れる」ペットに最適です。
スポットオンは「薬を嫌がる」「胃腸が敏感」「確実な投与を重視」する場合におすすめです。
どちらも効果自体に差はないので、愛犬の性格や環境に合わせて最適なものを選んでフィラリアを予防しましょう!
 

フィラリア予防薬オールインワンタイプの主な効果

オールインワンタイプのフィラリア予防薬に期待できる効果は、以下の通りです。

  • フィラリア症の予防
  • 犬回虫・犬小回虫の駆除
  • 犬鉤虫(こうちゅう)の駆除
  • ノミ・マダニの駆除

 
愛犬のための予防薬を選ぶ際は、どのような効果があるのか具体的に把握しておくことが大切です。ここではそれぞれの効果について詳しく解説します。
 

フィラリア症の予防

オールインワンタイプのフィラリア予防薬は、犬の健康に深刻な影響を与えるフィラリア症の予防に役立ちます。フィラリアとは、蚊を媒介して犬の心臓や肺動脈に寄生する虫です。幼虫が体内に侵入してから6ヶ月ほどで成虫になり、犬の内臓や血液循環に悪影響を与えます。
 
フィラリアが成虫になりフィラリア症を発症すると、犬の元気がなくなったり咳が出たりといった症状が起きます。フィラリア症になってから薬や手術で成虫を駆除しようとすると犬の体に大きな負担を与え、重篤な状態になることも少なくありません。そのため、フィラリア予防薬を投与し、発症しないように対策することが大切です。

参考元:【犬専用】フィラリア症予防・ノミ・マダニ、お腹の虫の駆除薬はこれ1つでOK。

 

犬回虫・犬小回虫の駆除

オールインワンタイプのフィラリア予防薬は、犬回虫や犬小回虫の駆除にも役立ちます。犬回虫・犬小回虫とは、犬の消化管内の寄生虫のことであり、代表的な寄生虫です。糞便などを通じて感染し、成長すると細長く白い寄生虫となります。
 
回虫による主な症状は、嘔吐や下痢、食欲不振、咳などです。子犬に回虫が寄生した場合は、けいれんを起こしたり、発育が悪くなったりする可能性もあります。糞便の中に幼虫や卵が排泄されると、再感染やほかの犬にうつる危険性もあるでしょう。人に回虫が寄生し、発熱や咳などの症状が起きるリスクもあるため、しっかりと駆除する必要があります。

参考元:獣医師が解説【犬の寄生虫感染症】 回虫症の代表的な症状、原因、治療法、受診の判断は?

 

犬鉤虫の駆除

犬鉤虫の駆除を行う場合も、オールインワンタイプのフィラリア予防薬が活躍します。犬鉤虫とは、回虫と同様に消化管内に寄生する寄生虫です。小腸に鈎を引っ掛けて吸血しながら寄生します。たくさんの鉤虫が寄生した場合は、小腸だけでなく大腸にも出現するのが特徴です。
 
犬鉤虫は、糞便を通じた経口感染によって寄生します。症状は、下痢や血便などがあり、子犬の場合は重症化する可能性が高いです。また、犬鉤虫の幼虫が皮膚を介して人に感染することもあります。消化管内の寄生虫は目に触れる機会がほとんどないため、薬によってしっかり駆除することが重要です。

参考元:鉤虫(こうちゅう)症

 

ノミ・マダニの駆除

オールインワンタイプの予防薬には、犬の皮膚についたノミ・マダニを駆除する効果も期待できます。犬の体に寄生したノミ・マダニは、吸血によって皮膚炎や貧血を引き起こすのが特徴です。
 
サナダ虫の幼虫が寄生したノミの場合、グルーミングにより犬の口に入るとサナダ虫も体内に入り込み、嘔吐や下痢を起こすことがあります。マダニも多くの病原体を媒介しているため、感染症によって命に危険を及ぼす病気を発症するリスクがあります。
 
一度ノミやマダニが体につくと取り除くのは困難なため、薬を使って駆除する必要があります。ノミの発生のピークは梅雨から夏、マダニのピークは梅雨と秋に訪れますが、1年を通じて予防策を取ることが重要です。

参考元:犬のマダニの症状・病気

 

フィラリア予防薬オールインワンタイプを選ぶメリット

フィラリア予防薬オールインワンタイプを選ぶメリットオールインワンタイプのフィラリア予防薬には、さまざまなメリットがあります。ここからは、主なメリットについて見ていきましょう。
 

投薬管理が簡単である

オールインワンタイプのメリットとして挙げられるのが「投薬管理が楽になる」ことです。
 
前述の通り、犬にはさまざまな種類の虫が寄生する恐れがあります。5月~12月頃は毎月のようにノミやダニ、フィラリアの薬を投与することになるため、それぞれの薬を管理するのは大変です。場合によっては投薬を忘れてしまうこともあるでしょう。月に1回、同じ日にオールインワンタイプの予防薬を投与すれば管理が容易になり、投与忘れを防げます。
 

即効性がある

オールインワンタイプのフィラリア予防薬は、即効性があると考えられています。ノミやマダニを犬に寄せ付けなくする薬はありません。そのため、ノミ・マダニが寄生した際にできるだけ早く駆除作用を発揮する薬を選ぶことが大切です。
 
薬が作用するまでに時間がかかると、ノミやマダニによる皮膚炎などの原因になります。即効性があるオールインワンタイプのフィラリア予防薬を選べば、ノミ・マダニのピークを迎える梅雨から秋にかけての季節も安心して過ごせるでしょう。

参考元:オールインワンのフィラリア予防薬あります!

 

投薬した日にシャンプーができる

チュアブルタイプや錠剤タイプの予防薬の場合、投与した日にシャンプーができるのもメリットです。「予防薬に加えて、ノミ・ダニ対策用のシャンプーもしておきたい」と考えている場合も投与後にすぐシャンプーができます。愛犬との触れ合いにも制限がないため、日常生活に支障を与えません。
 
ただし、スポットタイプで皮膚に滴下するタイプは投与後から2日ほどシャンプーができない点に注意しましょう。使用する予防薬の種類を確認し、適切に取り扱うようにしてください。
 

フィラリア予防薬オールインワンタイプを選ぶデメリット

フィラリア予防薬オールインワンタイプを選ぶデメリットチュアブルタイプのオールインワンタイプのフィラリア予防薬は、通常のチュアブルタイプの予防薬と比べて値段が高くなる傾向があります。
内容量が3錠で6,760円~、6錠入りのものは12,920円~となっています。
一方で、フィラリアのみを予防できるチュアブルタイプの薬は6錠で5,800円~、ノミ・ダニ駆除薬は6錠で8,460円~となっています。
それぞれの価格を比較してみると、各種類の薬を別々に投与するよりもオールインワンタイプの予防薬を取り入れた方がコストを抑えられることがわかるでしょう。
 
一見すると高額に見えるチュアブルタイプのオールインワン予防薬でも、個別費用や投薬管理を考えると、大きなデメリットにはならないと言えます。
 

愛犬に合ったオールインワン薬の選び方

オールインワンタイプのフィラリア予防薬を選ぶ際は、3つのポイントを押さえることが大切です。
適切な選択をすることで、愛犬の健康を確実に守り、飼い主の負担も軽減できます。

Point 1: 予防したい寄生虫の範囲で選ぶ

お住まいの地域や愛犬の生活環境によって、感染リスクの高い寄生虫は異なります。
オールインワンタイプの場合は、それひとつで注意しなければいけない寄生虫の寄生を予防することが可能です。

ただし、同じオールインワンタイプでも成分の違いによって、若干効果範囲が変わる場合があるので、気になる場合は注意しておくようにしてください。
単体タイプを組み合わせる場合は、気を付けなければいけない寄生虫の範囲を把握して選ぶようにしましょう。

Point 2: 愛犬の体重を正確に測って選ぶ

オールインワン薬に限らず、予防薬は体重別で細かく分けられています。
そのため、小型犬に大型犬用の予防薬を投与したりすることはせずに、愛犬の体重に合った予防薬を選びましょう。
過剰投与は有効な効果だけでなく、辛い副作用を引き起こすリスクがあるため、特に注意してください。

Point 3: 愛犬の好みや体質で選ぶ(おやつタイプ、錠剤など)

薬の形状や味で選ぶのもポイントです。
愛犬にはそれぞれ味の好みなどがあったりするので、その好みに合致したものであればより簡単に予防薬の投与が可能です。
また、食べさせるタイプが苦手ならスポットオン、スポットオンが苦手な子は食べさせるタイプといった選び方も有効です。

フィラリア予防薬オールインワンタイプのおすすめ商品4選

ここでは、オールインワンタイプのおすすめフィラリア予防薬を紹介します。各商品の概要は以下の通りです。

  ネクスガード
スペクトラ
シンパリカ
・トリオ
クレデリオ
プラス
コンフォティス
プラス
効果範囲 フィラリア
ノミ
マダニ
犬回虫・犬小回虫
犬鉤虫
犬鞭虫
フィラリア
ノミ
マダニ
犬回虫・犬小回虫
犬鉤虫
フィラリア
ノミ
マダニ
犬回虫・犬小回虫
犬鉤虫
犬鞭虫
フィラリア
ノミ
マダニ
犬回虫・犬小回虫
犬鉤虫
犬鞭虫
瓜実条虫
多包条虫
値段 6,900円~ 6,760円~ 14,760円~ 23,060円~
内容量 3錠 3錠 6錠 6錠
主成分 ・アフォキソラネル
・ミルベマイシンオキシム
・サロラネル
・モキシデクチン
・ピランテル
・ロチラネル
・ミルベマイシンオキシム
・スピノサド
・ミルベマイシンオキシム
タイプ チュアブル チュアブル チュアブル チュアブル

各商品について、さらに詳しく確認しましょう。
 

1.ネクスガードスペクトラ

ネクスガードスペクトラは、月に1回おやつのように食べるだけでフィラリア・ノミ・マダニ・犬回虫・犬小回虫・犬鉤虫・犬鞭虫を駆除できる予防薬です。フィラリア症を予防できることに加え、ノミは6時間以内、マダニは12時間以内で駆除できます。犬回虫への有効性は100%、犬鉤虫への有効性は99.9%以上と、お腹の寄生虫に対する効果も期待できるのが魅力です。
 
チュアブルタイプなので、薬が苦手な犬でも飲んでもらいやすいでしょう。投薬後はすぐにシャンプーをしたり触れ合ったりできるため、普段通りの生活を過ごせます。
 

 

2.シンパリカ・トリオ

シンパリカ・トリオは、フィラリア・ノミ・マダニ・犬回虫・犬小回虫・犬鉤虫の駆除に役立つ予防薬です。国内臨床試験において、フィラリア症の予防効果は100%と高い数値を誇ります。投与後4時間以内にノミ、8時間後にマダニの駆除効果を発現するのも特徴です。ノミは34日、マダニは33日まで駆除効果が継続します。
 
犬が好むミートフレーバーのチュアブルタイプなので、無理なく薬を飲ませられるのも嬉しいポイントです。ご飯と一緒でも空腹時でも時間を選ばずに与えられます。月に1回の投与で済み、投薬管理の煩わしさからも解放されるでしょう。
 

 

3.クレデリオプラス

クレデリオプラスは、フィラリア・ノミ・マダニ・犬回虫・犬小回虫・犬鉤虫・犬鞭虫の駆除作用を有する予防薬です。2つの有効成分により、幅広い寄生虫に効果を発揮するとされています。
 
犬が好むフレーバーを採用し、錠剤のサイズも小さいため、薬を飲ませるのが苦手な方も簡単に与えられるでしょう。手からあげたり、フードに混ぜたり、犬が好む方法で飲んでもらえます。ただし、吸収促進のために食事と同時または食後に投与するのがポイントです。薬を与えた後は1ヶ月以上効果が持続し、投薬の手間を減らせます。
 

 

4.コンフォティスプラス

コンフォティスプラスは、フィラリア・ノミ・マダニ・犬回虫・犬小回虫・犬鉤虫などの駆除効果を期待できる薬です。有効成分ミルベマイシンオキシムは、犬回虫や犬鉤虫だけでなく、犬鞭虫・瓜実条虫、多包条虫など、消化器管内の寄生虫をまとめて駆除できます。1錠で複数の寄生虫を駆除できるため、大きな手間をかけることなく犬の健康を守れるでしょう。
 
また、ノミ・マダニに対する有効成分スピノサドは鼻の下や指の間、目の周りなどスポットタイプではカバーが難しいとされる部分にも効果を期待できるため、隠れたノミ・マダニの駆除に役立ちます。
 

 

まとめ

フィラリアや犬回虫、犬鉤虫など、犬の健康のために気をつけておかなければならない寄生虫はさまざまです。
各寄生虫の予防薬を別々に投与するのは手間がかかるのに加え、投与忘れに繋がる可能性もあります。
 
オールインワンタイプのフィラリア予防薬であれば、月に1回の投与で複数の寄生虫駆除の効果に期待できるため、投薬の手間を減らせます。愛犬の健康を守るためにも、オールインワンタイプのフィラリア予防薬を活用してみましょう。
 

女医
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