「冬にノミ・ダニはいない」はウソ!冬の正しいノミ・ダニ対策は?

「冬にノミ・ダニはいない」はウソ!冬の正しいノミ・ダニ対策は?
今回のテーマは「冬の正しいノミ・ダニ対策」です。

「まだ寒いから大丈夫」

「虫は冬には活動しないからノミ・ダニ対策もしなくていいでしょ」

と、ノミ・マダニ対策をおろそかにしていませんか?

しかしその思い込み、危険です!

 

このページではノミやダニの生態や感染症について解説し、「冬にも行いたいノミ・ダニ対策」についてまとめてみました。

大切な愛犬・愛猫の健康のためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。

 

「冬にノミやダニはいない」は大間違い!

ノミ・ダニは冬に弱い」という話を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。

たしかに、一定の気温を下回ると活動できなくなるのは事実です。

しかし、だからといって冬の間にまったくノミ・ダニの心配をしなくていいわけではありません。

 

というのも冬の間もノミ・ダニは生息しており、家の中で生きているものは、活動可能な暖かい場所を求めて動き回ります。

むしろ、人間やペットが生活する住宅や公共施設は冬でも「ちょうどいい暖かさ」が保たれているため、ノミやダニにとっては”温床”となることもあります。

だからこそ、冬もしっかりとした予防と対策が必要なのです。

参考元:冬場のノミダニ予防も大切です!

 

ノミの生態は?

ノミ

ノミは2~3日で産卵し、2~3週間かけて幼虫へと孵化します。

実はノミの成虫は全体の中でもたった5%で、85%は卵や幼虫であるというデータがあります。

つまり、成虫を死滅させても、兵隊となる卵たちが続々と控えているのです。

生息数、そして繁殖数が非常に多いのがノミの生態の最大の特徴といえます。

 

ノミは18度以上で活発に繁殖する

ノミは気温13℃以上あれば繁殖が可能で、18~27℃くらいで最も産卵が活発になります。

一方、私たち人間が「快適だ」と感じる温度がだいたい18~22℃であり、普通に生活をしていれば、だいたい20℃前後で室温を保つことが多いかと思います。

つまり、私たちにとって快適な環境はそっくりそのまま、ノミにとっても生きやすい環境になっているのです。

参考元:ノミの予防は1年中行いましょう!

 

室温を13度以下にすれば駆除できる?

なかなか現実的ではありませんが、仮に室温を常に13℃以下に保ったとしても、ノミはペットの体や布団の中といった温度の高い場所を探して生き延びます。

また13℃以下だと繁殖はできないものの、「生息」は可能です。

とくにサナギの場合は温かくなるまで殻にこもって過ごす耐性があるため、「よほどの寒冷地でない限りノミは生き延びる」と覚えておきましょう。

 

マダニの生態は?

マダニは1年中活動します。

かつては、「夏に繁殖のピークを迎え、冬は活動しない」とされていました。

しかし、地球温暖化が起こった結果、冬でも繁殖や成長を繰り返せるようになったとされています。

現在でも夏場が繁殖のピークという点は変わりませんが、秋から冬にかけて発生する「幼ダニ」や「若ダニ」など、成虫になり切っていないダニが多く発生するため、これまで以上に注意が必要です。

 

マダニにとって過ごしやすい条件

マダニは気温25℃前後、湿度60~80%で最も活発になり、13℃以下では生息しにくいといわれています。

つまりノミと同様、冬の時期は、屋外よりも私たち人間が生活する家の中の方が、マダニにとって「過ごしやすい環境」となります。

 

通常は自然の中にいるマダニですが、寒い時期は居心地のいい場所を求め、散歩中の犬や猫を介して自宅に侵入してきたりすることは十分に考えられます。

 

成虫だけが吸血するわけではない

ノミの場合、「成虫だけが吸血を行い、幼虫期は吸血をしない」という特徴があります。

一方、マダニは人の垢やフケ・食べ残しに加え、吸血も行います。

具体的には、幼ダニの時期、若ダニの時期、そして成ダニの時期にそれぞれ1回ずつ、計3回、吸血するとされています。

 

さらに、マダニも一度に大量の卵を産む生態であるため、自宅内で産卵された場合、駆除が非常に困難となります。

参考元:マダニ対策、今できること

 

ノミやダニから感染する感染症

ノミ・ダニに噛まれると、「ちょっとした痒み」では済まないことが多いため、注意が必要です。

ここではノミやダニから感染することで起こりえる感染症についてまとめてみました。

 

アレルギー性皮膚炎

犬・猫がノミに噛まれると、ノミの唾液がアレルギー反応を起こして「アレルギー性皮膚炎」を発症します。

主な症状は激しいかゆみ、湿疹、脱毛などです。

また、一度アレルギー皮膚炎を発症すると、再度ノミが吸血した際、症状が悪化するといわれています。

 

なお、人間の場合も同様の症状が起こります。

かゆくて掻いた傷に細菌が入ることで二次感染が起こることもあるので、注意が必要です。

  参考元:冬もノミ・マダニ予防は必須!人にも感染する?マダニやノミがもたらす病気とは

 

日本紅斑熱

日本紅斑熱はマダニを介して起こる感染症です。

具体的には、マダニに噛まれたとき、体内にいるリケッチアという細菌が体内に入り込むことによって病気を引き起こすというものです。

主な症状は発熱、発疹などで、最悪の場合、死に至ることもあると報告されています。

 

「動物の症状は不明」とされていますが、ペットも感染することがあるのは確認されています。

参考元:日本紅斑熱

 

猫ひっかき病

ノミに吸血された猫に人間が引っかかれることで起こる感染症で、症状はリンパ節の腫れ、痛み、発熱、膿疱といったものになります。

この感染症は「猫は無症状が多い」という特徴があり、人間が上記の症状を引き起こし、はじめて猫のノミ寄生が発覚する……というケースがほとんどだといわれています。

参考元:猫ひっかき病

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)を保有したマダニに噛まれることで発症する感染症です。

症状は発熱、嘔吐、腹痛、下痢、筋肉痛、リンパ節の腫れ、出血症状などが挙げられます。

 

なお、人間も犬・猫も感染のリスクがあります。

動物から人間への感染報告もあるため、特に注意が必要です。

参考元:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

 

ライム病

ライム病は、ボレリアという細菌を保有したマダニを介して発症する感染症です。

噛まれた部位に射的のマトのような皮疹ができるのが特徴で、その後、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感、筋肉痛、関節痛など、インフルエンザに似た症状を引き起こします。

 

ライム病も人間、犬、猫と共通する感染症で、ペットの場合は皮膚の炎症、神経症状、発熱、食欲不振といった症状がみられるようになります。

参考元:猫のマダニ症状・病気

 

ノミやダニからペットを守るためにできること

ノミ・ダニは生息場所も広く、出会わないようにすることはほぼ不可能といわれています。

しかし、ノミ・ダニに噛まれないよう対策することは可能です。

ここでは、大切なペットをノミやダニの被害から守るためにできることをまとめてみました。

 

徹底的な駆除を行う

ノミ・ダニは熱や乾燥に弱いという特徴があるため、次のような対策が有効です。

  • 燻煙剤を利用する
  • ダニ取りシートを利用する
  • 寝具や毛布などは高熱乾燥機を利用し、死骸を掃除機で吸引する

 

より念入りな駆除を行うのであればノミ・ダニ駆除業者に依頼するのもひとつの手段ですが、何より大事なのは、「ノミやダニの過ごしやすい環境をつくらないようにすること」です。

日ごろからこまめに掃除を行い、ノミ・ダニの温床となる場所を排除していきましょう。

 

ノミ・ダニに有効な駆除薬(予防薬)を使う

犬や猫をノミ・ダニの被害から守るためには、時期を問わず、年間を通して予防薬を使って対策することが最も効果的です。

予防薬にはさまざまな種類がありますが、すでに寄生されているノミ・ダニの駆除・予防を目的とするなら、「動物医薬品」を使うことが望ましいです。

 

市販の「医薬部外品」は、あくまでもノミ・ダニを寄せ付けないようにするための忌避剤として、医薬品とあわせて使うようにしましょう。

 

ノミ・ダニの駆除薬(予防薬)を選ぶポイント

予防薬が浸透している

ペットをお迎えしたばかりの方、もしくは久しぶりにペットとの生活をされる場合、どんな予防薬を使用すればいいのかわからない……という方もいらっしゃると思います。

ここでは、予防薬を選ぶポイントを3つご紹介します。

 

投与のしやすさ

定期的に投与するタイプの予防薬の場合、「投与のしやすさ」は非常に重要です。

現在主流になっているノミ・ダニ駆除薬(予防薬)の投与方法は、次の3通りが基本です。

  • チュアブルタイプ(おやつ)
  • スポットタイプ(滴下型)
  • 錠剤タイプ

 

最も人気なのはチュアブルタイプですが、ペットによって食いつきが悪いこともあります。

ご自身が投与しやすい、またはペットが嫌がりにくい方法を選ぶとよいでしょう。

 

ノミ・ダニ以外の寄生虫への効果

ひとくちに「予防薬」といっても、その種類はさまざまです。

  • ノミやダニにのみ効果を発揮するもの
  • ノミやダニ、回虫、フィラリア予防が一度にできるオールインワンタイプ

 

このように、ノミ・ダニのみを予防する薬だけでなく、その他の寄生虫(回虫・フィラリアなど)にも対応しているものもあります。

こうしたオールインワンタイプの使用によってノミダニへの効果だけでなく、フィラリア予防などを同時に行うことができるので役立ちます。

 

なるべく価格を抑えて対策する

ノミ・ダニ対策は、冬も含めて1年中行う場合もありますし、活発になるタイミングで予防を行う場合もあります。

ですが、どちらの場合であっても、それなりに長い期間の予防が必要になります。

つまり定期的に予防薬を使わなければならないわけですが、そんな中で「なるべく価格は抑えたい」と思うのは当然のことです。

 

価格を抑えるためにおすすめな方法としては、海外製の医薬品を扱っている通販サイト(個人輸入代行サイト)を使って入手し、自分で投与する方法があります。

通販サイトでは、動物病院で取り扱っている予防薬と同じものが販売されており、動物病院より安価に入手できるというメリットがあります。

 

使用すべき薬や投与の方法がわかっている場合は、検討してみることをおすすめします。

 

まとめ

今回は、「冬にダニはいないというのはウソ」というテーマを取り上げ、ノミ・ダニの生態や感染症について、また駆除方法や予防策についてまとめてみました。

  • ノミ・ダニは年中生息している
  • 感染症を引き起こした場合、さまざま症状を引き起こす
  • ノミからペットを守るためには日ごろの掃除と予防薬が大事

 

とくに重要なのは「ノミ・ダニを寄せ付けないようにすること」です。

こまめな掃除や、犬・猫用の予防薬を使って、しっかり対策していきましょう。