ノミ・ダニの予防注射はあるの?動物病院で受けられる予防接種の種類や役割について

ノミ・ダニの予防注射はあるの?動物病院で受けられる予防接種の種類や役割について愛犬家・愛猫家のみなさんの中には、

「予防注射でノミ・ダニ対策ができないかしら?」

「病院の予防接種ではどんな病気の予防ができるの?」

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

このページではそんな疑問にお答えし、病院で受けられる予防接種の種類やノミ・ダニ駆除薬について解説します。

また、ネット通販で買える予防薬のご紹介もしていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!

 

ペットの病気予防ってなにをすればいい?

犬に注射

ここでは、犬・猫を飼育するうえで最低限必要な病気予防について解説します。

「ペットを飼うのは初めて」という飼い主さん、「ペットを迎えるのは久しぶり」という飼い主さん、ぜひチェックしてみてください。

 

寄生虫の予防

まずはノミやダニ、フィラリアや寄生虫が媒介する「感染症」の予防を徹底しましょう。

とくに、注意したいのは「フィラリア症」です。

これは蚊を介して寄生虫「フィラリア」が肺や心臓に寄生する病気で、主な症状として食欲減退、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合、死に至ります。

参考元:犬のフィラリア症について

 

狂犬病の予防

狂犬病とは、狂犬病ウイルスを保有している犬や猫などに噛まれることで感染する感染症のことです。

人に感染した場合、すみやかにワクチンを連続で打つなどの対処をしなければ、ほぼ100%という確率で命を落とします。また、ワクチンを打った場合も症状が抑えられるだけで、完治はしません。

 

日本で狂犬病ウイルスを保有する犬は絶滅しているといわれていますが、狂犬病予防のためのワクチン接種は犬を飼う者の「義務」となっています。

参考元:狂犬病

 

その他の感染症の予防

空気感染する感染症として、犬パラインフルエンザウイルス感染症犬コロナウイルス感染症犬伝染性気管支炎といった病気があります。

いずれも、かかったからといってすぐに命を落とすような感染症ではないとされていますが、子犬やシニア犬の場合、重症化する可能性もあります。

参考元:犬の病気

 

「室内飼いだから予防接種の必要がない」はウソ!

犬がNOの看板を持っている

「病気の予防接種が必要なのって、室外飼いをしている子だけでしょう?」

そんなふうに思っている方もいるのでは?

 

しかし実は間違いです!

ここまで紹介した病気は、空気感染だけでなく人や蚊を介して感染します。

また、病原体の種類によっては感染したペットから人間に感染する場合もあります。

室内飼いか屋外飼いかを問わず、感染症対策は必ず行いましょう。

 

動物病院で受けられる予防注射

さまざまな病気の予防のため、動物病院では予防接種を受けることができます。

 

ここでは、主な予防注射を3つご紹介します。

どのような効果があるものなのか、注射の頻度はどのくらいかなど、詳しく見てみましょう。

 

フィラリア予防

一般的なフィラリア予防薬は経口投与するものですが、実はフィラリア注射と呼ばれるような予防接種で対策することもできます。

  • 効果が1年間続く
  • 年に一度の摂取でOK
  • 投薬タイプが苦手な子に最適
  • あげ忘れてしまう心配がない

以上のようなメリットがあります。

 

発熱、顔のむくみ、アナフィラキシーといった副作用がある点は注意すべきですが、これらの副作用は非常に少ないとされているので、心配しすぎる必要はないでしょう。

参考元:フィラリア予防注射

 

狂犬病予防

狂犬病も予防注射で予防することができます。

全国どの動物病院でも受けることができるので、近くの動物病院で受けるようにしてください。

 

なお、狂犬病予防は「年に一度」のペースで必要になります。

免疫を強化するためにも、必ず毎年受けるようにしてください。

参考元:犬の鑑札、注射済票について

 

混合ワクチン

混合ワクチンは、「ノンコアワクチン」「コアワクチン」の対象となる病気を予防するワクチンです。

それぞれ、下記のような病気に対して効果的です。

【ノンコアワクチン】

  • ジステンパーウイルス
  • 犬アデノウイルス(犬伝染性肝炎)

【コアワクチン】

  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症
  • 犬コロナウイルス感染症

 

子犬・子猫は1ヶ月に1回ほど。

3回目を16週目までに受け、以降は1~3年おきに打ちます。

 

ノミ・ダニの予防は注射ではできない!

残念ながら、ノミ・ダニについては注射で予防できません。

動物病院でノミ・ダニ予防をしてもらいたい場合は、首の後ろに垂らして使うスポットタイプの薬剤か、牛肉風味のチュアブルタイプ(おやつ型)の薬剤などを投与して対処することが一般的です。

スポットタイプのノミ・ダニ予防薬や駆除薬は犬用、猫用がありますが、チュアブルタイプに関しては犬用は種類も豊富にありますが、猫用のものはほとんどないため、猫を飼われている方はスポットタイプを活用するようにしてください。

 

動物病院で使用されているノミ・ダニ駆除薬

ここでは、多くの動物病院で主流となっているノミ・ダニ駆除薬を2つご紹介します。

「たくさん種類があって迷っている……」

「違いがよくわからない」

という方、ぜひチェックしてみてください。

 

フロントラインプラス

『フロントラインプラス』はスポットタイプのお薬で、【犬用】【猫用】と分かれています。

用途はノミ・マダニの駆除で、犬のシラミとハジラミ、猫のハジラミにも効果があります。

有効成分はフィプロニルとS-メトプレンで、24時間で成虫のノミを、そして48時間でマダニをほぼ死滅させることが可能です。

また、定期的に投与することで卵の孵化、成長を阻止することができます。

 

 

ネクスガードスペクトラ

ネクスガードスペクトラ』は犬専用のお薬で、これひとつでノミ・マダニ、フィラリアや犬回虫といった寄生虫の駆除・予防に効果があります。

有効成分はアフォキソラネル、ミルベマイシンオキシムなど。月に1回、犬の体重に合わせた大きさのチュアブル錠を投与します。

牛肉風味となっていますが、牛肉は一切使用していないため、牛肉アレルギーをお持ちの子でも安心して摂取することができます。

 

 

通販サイトでもノミ・ダニ予防薬は購入することができる

「うちの子は動物病院を嫌がるので、なるべく通う頻度を少なくしたい……」

「病院に行かずにノミ・マダニ予防をしたい」

そんな方におすすめなのが、ペット用の医薬品を扱っている通販サイト(個人輸入代行サイト)です。

ここでは、通販サイトを使うにあたって知っておきたいポイントを3つご紹介したいと思います。

 

通販サイトでも動物病院の薬と同じものが買える

通販サイトでは、動物病院で取り扱われているノミ・ダニ駆除薬(予防薬)と同じものを取り扱っています。

  • 初めての使用ではない(同じものが処方されている)
  • 少し前に動物病院に行ったばかりである

そのような場合は、こうした通販サイトを通して予防薬を購入するのもひとつの手です。

 

動物病院よりも安い価格で購入できる

通販サイトを使って購入する場合、動物病院よりも安い値段で購入することができます。

予防薬は愛犬・愛猫が生きている限り毎月必ず行うものですが、病院で行う予防医療は決して安いものではありません。

そのため、「少しでも安く入手したい!」という方には通販サイトを通じて購入されることをおすすめします。

 

手元に届くまでに時間がかかる

通販でノミ・ダニの駆除薬を購入する場合、注文の確認を行ってから配送の準備を行うため、病院のように当日中に対応してもらえることはありません。

また、海外から配送されるため、場合によっては10~20日ほどの時間がかかることもあります。

こういった期間を考慮し、遅くとも1ヶ月前には注文・入金を完了させておきましょう。

 

まとめ

今回は「ノミ・ダニ対策の予防注射があるのか?」をテーマに、ペットの病気予防について、また予防接種の内容、ワクチンの内容についてお伝えしました。

 

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 犬や猫を飼ったら寄生虫対策・感染症対策をする
  • 犬の場合、狂犬病予防は「義務」
  • ノミやダニ予防の注射はない
  • ノミやダニ予防の医薬品は通販でも購入できる

 

ノミやダニ、それから感染症に関しては「うちの子に限って……」が通用しません。

ここでご紹介したように、ノミやダニ対策の医薬品は通販でも購入できます。

忙しくてなかなか病院に行けない、病院に行くと余計にストレスを与えてしまうのが不安……という飼い主さんは、ぜひ検討してみてください!