犬・猫の関節に効果的なサプリメントは?関節の異常が起こる前に予防しよう!

犬・猫の関節に効果的なサプリメントは?関節の異常が起こる前に予防しよう!人間と同じように、犬や猫も高齢になるにつれて「関節の異常」が現れることがあります。

昔は活発だったのに動きたがらなかったり、起き上がりにくそうにしていたり……。

しかし、そんな関節の異常はサプリメントで緩和できる場合があります。
 
また、適切な予防方法を知っておくことで、関節異常の発生を遅らせたり予防できる場合もあります。

というわけで今回は、犬や猫に見られる関節の異常やその予防方法、また症状緩和をサポートするサプリメントによく含まれている成分などについて解説します。

 

犬・猫の関節に異常があるかチェック!

私たち人間は歳を重ねるにつれて関節に異常が見られるようになり、歩いているとふとした瞬間に痛みを覚えたり、階段の上り下りがつらくなったりすることは珍しくありません。

これは犬や猫の場合も同様です。

 

ですが、私たちとは違い彼らは「関節が痛い!」と言葉にして訴えることができません。

早期発見のためには、そばにいる飼い主が日ごろからよく観察しておくことが重要です。

関節に異常があるときの行動パターンには次のようなものが挙げられます。

  • 歩きづらそうにしている
  • 階段の上り下りがスムーズではない
  • 散歩に行こうとしない
  • 寝ている時間・座っている時間が増えている

関節に違和感や傷みがある犬・猫は、足を引きずるような歩き方をはじめます。

そして、その痛みが強くなるにつれて階段の上り下りが難しくなり、最終的には動こうとしなくなります。

 

関節に違和感がありそうな場合はまずは病院で診断を!

歩きづらそうだったり、大好きだった散歩に行きたがらなくなったり……。

「もしかしたら関節に異常があるかも?」

そんな違和感を覚えた場合は、早めに動物病院を受診し診断を受けましょう。

 

ただ単に足をひねって痛みがあるといった一時的な関節痛の場合、特に問題ありません。

ですが、大きな病気の前兆だった……という場合もあります。

そのため、いつもと違うと思ったときは早めに診察を受けるようにしてください。

 

犬・猫の関節を守るための予防方法

疑問を浮かべる猫
犬・猫の関節は毎日動かし、活動することで徐々にすり減っていきます。

犬の場合、トイプードルやチワワなど関節トラブルを引き起こしやすい犬種があるため、該当する犬種の場合は早めの対策が必要です。

少しでも消耗を減らし、すり減ってしまった関節を修復するためにも、ここでご紹介する予防方法を徹底し、愛犬・愛猫の健康を守りましょう。

 

適切な体重管理

「ガリガリに痩せるよりはいいだろう」と、過剰にフードやおやつをあげてしまう飼い主さんがいらっしゃるのですが、体重が重くなれば関節にかかる負担も大きくなります。

犬、猫の種類に応じた適切な体重管理をし、標準を維持することが大切です。

 

毎日の運動習慣

毎日しっかり適切な運動をさせて習慣づけ、肥満予防に努めることが大切です。

ボール遊びやおもちゃ遊びなど家の中で手軽にできる運動を習慣化させるのがおすすめです。

 

なお、こういった運動は小さなうちから始めましょう。

できれば成犬・成猫になる前に習慣化しておくことを心がけてください。

 

食事の量・食事の質

体重管理でもっとも大事なのは「食事の量」そして「食事の質」です。

標準的な体型を維持するためには、次のようなことに気を配る必要があります。

  • 給餌量を守る
  • 脂肪分の多い食事にしない
  • 脂肪分の高いおやつを与えすぎない

フードの原料に注目して肉、魚、穀物などのバランスに気を配ることが必要です。

獣医師から「太りすぎ」といわれている子には、ダイエット専用フードを与えることも検討してみてください。

 

関節への効果が期待できるサプリメントを投与する

適切な食事量、そして質を管理していれば問題ないかというと、そうではありません。

「関節に効果的」とされる成分は普段から犬や猫が食べているドッグフードやキャットフードには少量しか含まれていないか、ほとんど含まれていないからです。

というわけで関節に効果的とされている成分をサプリメントで摂取させるのが効率的といえます。

 

犬・猫の関節に効果的な成分

関節に対して良い影響を与える成分にはいろいろな種類があります。

ここでは、そんな関節に良い成分の中から代表的なものを5つ紹介します。

それぞれの成分にどのような効果があるのかしっかり把握した上で、愛犬や愛猫にとって適切な成分を配合したサプリメント選びを行いましょう。

 

グルコサミン

グルコサミンはブドウ糖にアミノ酸が結びついた「アミノ糖」の一種で、骨と骨のあいだにある軟骨を作る成分のひとつであり、関節の動きをなめらかにする役割があります。

犬や猫の体内でも作られている成分ですが、年齢を重ねるとともに体内で作られる量は減少していき、やがて自然に生成することが難しくなります。

そのため、サプリメントでの不足分を補うことは関節に効果的といえます。

 

なお、グルコサミンとあわせて飲むのにおすすめとされる成分に「コンドロイチン」があります。

グルコサミンと一緒に飲むことで相乗効果が生まれ、より高い効果が期待できるといわれています。

 

コンドロイチン

コンドロイチンは、グルコサミンと同じく軟骨を構成する成分のひとつです。

軟骨に弾力性を持たせ、体が動くことによって関節に与えられる衝撃をやわらげる働きを担っています。

こちらもまた、グルコサミンと同じように加齢によって作られる量が減少するため、サプリメントで補うことが望ましいといえます。

 

ちなみに、コンドロイチンには細胞が吐き出す老廃物の正常な排泄を促す役割もあり、不足すると老化が加速するというのもポイントです。

老化の面に対してもコンドロイチンを含有したサプリメントはオススメといえます。

 

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、「必須脂肪酸」のひとつです。

“脂肪”というと「肥満の原因になるのでは?」と身構えてしまいそうですが、適切な量であれば問題はありませんし、むしろ不足すると皮膚の炎症や発育不全を引き起こしたり、傷が治りにくくなったり、脳の機能が十分に発揮できなくなったりします。

また、オメガ3脂肪酸は摂取量が適切であれば、心身の健康を保ったり、関節炎の症状を改善したりする効果に期待できます。

このオメガ3脂肪酸は犬や猫は体内で作ることができない成分であるため、食事などで十分に摂取する以外に、サプリメントで摂取することが有効になります。

 

モエギイガイ(緑イ貝)

モエギイガイはニュージーランド沿岸域に生息する貝で、「緑イ貝」と呼ばれることもあります。

たんぱく質、コンドロイチン、オメガ3脂肪酸、ヒアルロン酸、コラーゲン、必須アミノ酸などを体にとって良い成分を豊富にバランスよく含んでいることから、「海のスーパーフード」ともいわれています。

そんなモエギイガイの成分を使用したサプリメントでは、以下のような効果が期待できます。

  • 関節の抗炎症効果
  • 皮膚、被毛の健康維持
  • 心血管系の健康維持

ただし、貝類のアレルギーがある犬・猫は摂取しないよう注意してください。

 

MSM

MSM(メチルスルフォニルメタン)は、あらゆる生物に存在する天然の硫黄成分で健康な骨や皮膚、細胞組織に必要なコラーゲンを保つ役割があります。

MSMは野菜や果物、穀物にも含まれていますが、これらから摂取できる量は微量です。

また、年齢を重ねると体内で生成できるMSMの量は減少していくため、サプリメントなどで補うことは有効です。

そんなMSMをサプリで摂取することで、次のような効果が期待できます。

  • 骨、軟骨、被毛の健康をサポート
  • 関節炎の痛みを緩和
  • アレルギーの緩和

なお、MSMはグルコサミンと合わせて摂取することで効果がより高まるといわれています。

参考元:グルコサミンとMSMの組み合わせで関節痛に相乗効果

 

犬・猫に関節用のサプリメントを使用する際の注意点

犬がNOの看板を持っている
サプリメントを飲ませてあげることで関節の異常を予防したり、症状を緩和したりといった効果が期待できます。

ですが、どの犬・猫でも飲めるわけではありません。

ここではサプリを使用する際の「注意点」をまとめていますので、ご確認ください。

 

アレルギーを確認しておく

サプリメントの成分そのものが良いものであっても、添加物などにアレルギーと原因となる成分が含まれている可能性があります。

また、前述した「モエギイガイ」などのようなサプリメントは天然成分を主成分としています。

当然、そうした天然成分に対してアレルギーを持つ子に与えてしまうと、皮膚のかゆみ、脱毛などの皮膚障害などがあらわれるだけでなく、嘔吐、軟便といった症状を引き起こす可能性もあります。

そのため、アレルギー体質の犬・猫へサプリメントを与える場合は注意するようにしましょう。

 

年齢や状態

サプリメントは、対象年齢が定められている場合があります。

製品によっては子犬・子猫には与えられない場合もあるので、投与前にしっかりと注意書きをチェックしましょう。

 

また、健康状態によっては使用してはならないケースもあります。

良かれと思って与えたサプリメントによって健康状態が悪化してしまった……という事例もあるため、「こういうときは飲ませてはいけません」などの注意書きのチェックは欠かせません。

そのため、健康状態が良くないときは使用を控え、動物病院の診断を受けるようにしてください。

 

服用中の薬がある場合は医師に確認

現在、何らかの病気を治療するために投与中の医薬品などがある場合、注意が必要です。

医薬品とサプリメントを併用することで、思いもよらぬ症状(アレルギーなど)を引き起こしたり、医薬品の効果が減少したりする場合があります。

そのため、現在何らかの治療薬を投与している場合は、自己判断をせず、必ず獣医師に相談するようにしてください。

 

まとめ

今回は犬・猫の関節を守るためのサプリメントについてまとめてみました。

ポイントは、以下の通りです。

  • 「歩きづらそう」「階段の上り下りがきつそう」などが見られないかチェックする
  • 日ごろから体重、食事管理をする
  • 不足している成分はサプリメントで補助する
  • サプリメントを与える際はアレルギーの有無を確認する
  • 服用中の薬がある場合は獣医師に相談する

サプリメントは医薬品ではないため、即効性があるものではありません。しかし、続けて飲むことで体に不足している成分が効率よく摂取でき、症状の改善、予防に効果を発揮します。

健やかで楽しいペットライフを送るためにも、ぜひ検討してみてください。

 

医者

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