犬や猫の歯周病ってどうなるの?放置すると危険な歯周病の原因と予防について説明します!
愛犬や愛猫とのすこやかな毎日を送る上で欠かせない事は沢山あります。
例えば
- 病気にならないように健康的な食餌を与える
- 適度な運動のために散歩を欠かさないようにする
- 定期的なワクチン接種を受けさせる
- フィラリア予防薬を毎月投与する
などなど、さまざまなことがあげられますが、そうした欠かすことができない事のひとつに歯周病に気を付けるというものがあります。
こちらのページでは、ペットもなってしまう歯周病や歯周病を放置することでどうなるのかといったことについて紹介していきます。
犬や猫が歯周病になるとどんな症状があらわれる?
そもそも愛犬や愛猫や愛猫が歯周病になってしまうと、一体どのような症状があらわれるようになるのでしょうか?
歯周病になってあらわれる代表的な症状のひとつが口臭で、それ以外にも多数の症状があらわれます。
歯石が溜まったり、歯肉が腫れたり出血したりするようになって、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
さらに酷い場合は、顎を骨折してしまったり、心臓病や腎臓病を引き起こしたりすることもあります。
そのため、愛犬や愛猫が歯周病にならないように適切にケアしてあげることは飼い主の責任といえます。
参考元:犬の歯周病
犬や猫の歯周病が進行するとどうなる?
歯周病になるとさまざまな症状があらわれ、歯周病を放置してしまうことでさまざまな大きな問題に繋がってしまいます。
ここからは、実際に歯周病が進行してしまった場合にあらわれる代表的な病気について紹介していきます。
根尖歯周膿瘍
歯周病が進行することで発症する病気のひとつが根尖歯周膿瘍で、歯の根っこの部分である根尖に膿が溜まってしまう病気です。
これは歯周病でできた歯石の細菌が歯を支える骨を溶かし、炎症している粘膜から血管を通って根尖部に到達。
その後、根尖部で細菌感染が広がって膿が溜まってしまうことで発症します。
上記以外にも歯が折れたり、歯がこすれたりして神経がむき出しになってしまった場合に、そこから細菌に感染して根尖部に膿が溜まるというケースもあります。
膿が溜まり続けてしまうと、粘膜を突き破って鼻や目の近くから排膿するといったケースもあるため、悪化する前に治療することが重要です。
参考元:犬や猫の根尖膿瘍について
口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)
口腔鼻腔瘻とは、歯周病が進行して上顎の骨が細菌によって溶かされて口の中と鼻の中が繋がるトンネルができている状態です。
これによって歯周病で歯根部に感染していた細菌が鼻腔内へと感染が広がり、膿のような鼻水やくしゃみなどの鼻炎症状があらわれます。
また、口の中と鼻の中を分けている骨は歯を支えている骨とも近いため、病気が進行すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、鼻と口を繋ぐトンネルを通って食べたものが鼻に入り込んだりして誤嚥性肺炎などを引き起こすこともあります。
敗血症
歯周病が進行することで発症する病気の中でも特に深刻なものとしてあげられるのが敗血症です。
敗血症とは細菌が血液に入り、細菌が作りだす毒素が全身をめぐることでさまざまな症状があらわれたり、細菌に対する反応物質などによって全身に重篤な症状があらわれる病気です。
歯周病が進行して炎症部分から細菌感染が広がる時に、細菌は血液を通ってひろがるため敗血症を発症する可能性があります。
敗血症は最悪の場合、死に至ることもあるため歯周病と甘く見ていたら取り返しのつかない状態になってしまうこともあるため注意する必要があります。
歯周病になってしまう原因は?
さまざまな深刻な病気にも繋がってしまうことがあるペットの歯周病。
そんな歯周病の原因には一体どのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、ペットの歯周病を引き起こしてしまう原因について代表的なものを紹介していきたいと思います。
ペットフード
歯周病の原因のひとつとなっているのがペットフードです。
現在は歯石が付きにくくなるようなペットフードも多数登場しており、そうしたものを与えることで歯周病の予防が可能だったりします。
ですが、ウェット系のペットフードは歯垢がつきやすく、そこから歯石がつきやすくなってしまいます。
そのため、通常のペットフードを与えながらも、天然の歯磨き効果を持つ骨などを適宜与えるようにすることが重要です。
参考元:ドッグフード 帝塚山ハウンドカム
デンタルケア
歯周病の原因としてペットフードと共にあげられるのがデンタルケアです。
どのようなペットフードを与えていても、適切に歯磨きをしてデンタルケアをしている場合、歯周病になってしまうケースは非常に少ないです。
ですが、日ごろから全くデンタルケアをしていなかったり、デンタルケアをしているけどその方法が間違ってしまっていたりすると歯周病になってしまいます。
そのため、ペットフードと共に適切なデンタルケアをしてあげることは飼い主の責務といっても過言ではありません。
それ以外の原因
歯周病は他の病気が原因となって発症する場合もあります。
猫エイズや猫白血病といったウイルス性の病気は、免疫力が低下してしまうため歯周病などを発症しやすくなってしまいます。
そのため、こうした病気などになってしまった場合には病期への対策だけでなく、歯周病など他の部分の対策もしっかりとしてあげることが何よりも大切です。
また、歯周病は人からペットへうつるとも考えられているため、飼い主が歯周病であるときは適切に治療を行うようにしましょう。
犬や猫の歯周病は治療できる?
犬や猫が歯周病になってしまった場合、治療ができないというわけではありません。
歯周病の進行度合いによって治療することは可能です。ただし、進行してしまっているような場合には完治させることができなくなってしまいます。
さらに、悪いことに完治が可能な段階の歯周病は、見た目や症状での判断が容易ではなく気づけないケースがほとんどです。
そのため、歯周病になってから治療をするよりも歯周病にならないように日頃から予防することが大切です。
参考元:犬の歯周病と治し方
犬や猫の歯周病予防はどうすればいい?
歯周病は進行すると完治ができなくなってしまうため、歯周病にならないように予防することが大切とお伝えしました。
では、歯周病を予防するためには一体どのようなことをすればよいのでしょうか?
ここからは犬や猫の歯周病を予防するための方法について紹介していきます。
ペットフードを再考する
犬や猫の歯周病予防を考えた時にすべきポイントはその原因を取り去ることです。
歯周病の原因のひとつとしてペットフードをお伝えしました。
ウェットフードは歯に溜まりやすく、歯垢が増えて歯石になりやすいからこそ、咀嚼回数が増えるドライ系のペットフードに変更したりすることでフードが歯磨き効果を発揮して予防が可能になったりすることがあります。
また、現在で幅広く使われているデンタルケア効果を持ったペットフードに変えるといったことでも予防効果に期待できます。
日常的なデンタルケアを徹底する
ペットフードの再考と共に、歯周病予防に役立つのがデンタルケアの徹底です。
デンタルケアを怠ってしまうことで歯周病になってしまうことから、逆にデンタルケアを徹底的に行うことで歯周病を予防することが可能です。
ですが、それまで歯磨きを習慣的に行ってなかった子に対してはストレスとなってしまうこともあるため、できることであれば子供の頃からデンタルケアに慣らしていくことが大切です。
定期的に歯科検診を受ける
歯周病になった場合、完治ができるのは初期段階までであるため、進行する前に歯周病になっていないかというのを定期的にチェックすることも大切です。
定期的に歯科検診を受けるようにするだけで歯周病のチェックができ、飼い主が気づかないうちに歯周病になっていても速やかに治療にあたることが可能です。
また、早期に発見できた場合にはそれだけ完治の可能性が高くなるということでもあるため、愛犬や愛猫とのすこやかな毎日を送るためにも定期的な歯科検診を心がけましょう。
まとめ
こちらのページでは愛犬や愛猫とのすこやかな毎日を送っていくために知っておきたい、愛犬や愛猫の歯周病について紹介してきました。
歯周病は完治させることも可能ですが、進行してしまうと取り返しのつかない状態に陥ってしまうなんていうこともある病気のひとつです。
その上、歯周病を完治させるには症状もあまり出ないような初期段階での治療が必須となっています。
そのため、愛犬や愛猫の歯周病対策には、毎日のペットフードを工夫したり、適切なデンタルケアをしてあげたり、定期的な検診でチェックしてあげるといったことが、ペットを飼う飼い主の責務といっても過言ではありません。
そうしたことを心がけてあげるだけで、歯周病に悩まされることなく愛犬や愛猫とのすこやかな毎日を送れるようになるので是非、実践してみてはいかがでしょうか。
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