犬・猫の肝臓病を予防する方法はある?肝臓病の原因と予防について解説
愛犬や愛猫の命を脅かすこともあるのが肝臓病です。
犬や猫の肝臓病も人の肝臓病と同様に病気の初期段階では症状が出るケースが非常に少なく、症状が出るころにはかなりの進行した状態となっている場合がほとんどです。
肝臓病は早期に発見して治療を行うことが重要となっていますが症状で判断ができないため、そもそも肝臓病にならないように予防することが大切です。
そこで、こちらのページでは肝臓病を予防するための方法や肝臓病の原因となることについて紹介していきたいと思います。
肝臓は重要な臓器!ペットの健康のためにも予防しよう!
愛犬や愛猫との健やかな毎日を送っていく上で重要になる臓器が肝臓です。
そんな肝臓はさまざまな役割を持っています。
食事などで摂取した栄養は胃や腸で分解・吸収され肝臓に集まり、肝臓で体の各部位へと適した形に合成して届けます。
余ったエネルギー源となるブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵して起き、エネルギー不足の時にはこのグリコーゲンをブドウ糖として届けることでエネルギー不足を解消します。
肝臓では薬やアルコールなどの有害物質を解毒して無害なものにして体外へと排出します。
他にも胆のうで作られた胆汁を分泌して、腸で脂肪の分解や吸収をサポートします。
こうしたさまざまな役割を持っているからこそ、肝臓が悪くなってしまうとさまざまな事に影響が及んでしまうわけです。
肝臓病の原因として考えられること
さまざまな働きを持つ肝臓ですが、肝臓病になることでそれらの働きが上手く働かなくなってしまうことで日常生活に支障がでることは珍しくありません。
では、そんな肝臓病を引き起こす原因にはどういったものがあるのでしょうか?
偏った食事
肝臓病の原因のひとつに偏った食事があります。
食事で特に気を付けておきたいのは糖質です。実は糖質の多い食べ物は肝臓へ大きな負担をかけてしまいます。
そのため、人が食べるアイスやお菓子などのほか、マンゴーやバナナといった糖質の多いフルーツを与える場合にも注意が必要です。
また、ドッグフードに含まれている穀類にも糖質が多いためドッグフード選びにも注意するようにしましょう。
おやつ
肝臓病の原因となってしまうものとしておやつもあげられます。
愛犬や愛猫の毎日の食事に気をつかっていても、おやつが原因となってしまう場合もあるので、肝臓病の対策をする場合にはおやつも含めて考える必要があります。
ペット用のおやつの中には添加物や着色料、保存料といったものが多く含まれていていたりします。
そうした添加物は肝臓で解毒されたあと、無害なものとして体外へと排出されます。
故に、添加物が多く含まれるおやつはその分だけ肝臓へ負担をかけるので、与えすぎで肝臓病の原因になってしまうことがあります。
肥満体型
肝臓病の要因のひとつとしてペットの肥満体型もあげられます。
食べ過ぎや運動不足などによって肥満体型になってしまうことで、関節などに負担をかけてしまうだけでなく高脂血症や脂肪肝などを引き起こしてしまいます。
そうして肝臓の機能が低下してしまうことで、更に肝臓に負担をかけてしまい更に大きな病気に繋がってしまうこともあります。
遺伝
ペットの肝臓病はここまで紹介してきたような食生活やおやつ、肥満といったことが原因となってしまうことがあります。
ですが、上記の要因以外に親世代からの遺伝が原因となっている場合もあります。
そのため、親世代が肝臓病を患ったという場合は上記で挙げたような食事やおやつ、肥満体型といったことに特に気を付けるようにして対策をしていくことが重要になったりします。
ウイルスや中毒症状
肝臓病の中にはウイルスや薬物、麻酔や中毒などが原因となって発症する場合があります。
上記のようなものが原因となって肝臓の壊死が起きてしまうと、肝臓は機能しなくなる急性肝不全などを発症してしまいます。
急激にさまざまな症状があらわれるようになるだけでなく、速やかに治療を行わなかった場合には取り返しのつかないことになる場合もあるため、特に注意が必要です。
参考元:急性肝不全
肝臓病の予防対策として何ができる?
愛犬や愛猫との健やかな毎日を送っていくために肝臓病の予防対策を適切に行っていくことはとても大切です。
ここで紹介する予防対策は肝臓病だけでなく、さまざまな病気の予防対策にも役立つため、是非覚えて実践していきましょう。
適切な体重管理
肝臓病の予防対策を行う上で、最も基本となるのが体重管理です。
食餌の栄養バランスを考えたり、運動不足にならないように適切に運動をさせたりすることで、肝臓病の予防に繋がります。
糖質や脂質などに偏った食事は肥満体型や脂肪肝などの原因になります。また、運動不足も同様に肥満体型や脂肪肝の原因になってしまいます。
栄養バランスの偏った食事や運動不足は肝臓病以外にも糖尿病や腎臓病などさまざまな事の原因になってしまうので、適正体重を維持できるように気を付けてあげましょう。
人間の食べ物を与えない
愛犬や愛猫に自分が食べているものと同じものをわけてあげたりするという人は珍しくありません。
ですが、飼い主が普段食べているような食事が愛犬や愛猫にとっては糖質や塩分が過剰であるというケースは珍しくありません。
そのため、普段から食べているものを愛犬や愛猫に与えてしまっていると知らず知らずのうちに糖質過多や塩分過多の状態となってしまい、肝臓病などの原因となってしまう場合があります。
ですから、肝臓病の予防対策をする場合は人が食べている食べ物をペットに与えるということはせずに、犬や猫用のフードやペットに合わせた食事を作って与えることが重要です。
ワクチン接種・サプリメントの摂取
急性肝炎などの肝臓病はウイルスの感染などによって発症することがあります。
ですが、こうしたウイルス感染の中にはワクチンを摂取することによって防げる場合があります。
そのため、ワクチン接種を欠かさないようにしてあげることが、そのまま予防につながります。また、ワクチン接種だけでなく肝臓機能をサポートするようなサプリメントを与えてあげることで肝臓への負担を抑えて肝臓病を守ってあげることで予防ができることもあります。
Liv52ペットリキッド
Liv52ペットリキッドはインドの有名なサプリメントメーカーであるヒマラヤが製造・販売しているペット向けのサプリメントです。
配合成分には肝臓の働きや消化吸収のサポート、また肝細胞の再生を促す効果にも期待できるとされているハーブを複数配合しています。
これら複数のハーブが相乗的に作用することで、ペットの肝臓などのケアに役立ちます。
価格は1箱1本入りで2,160円となっています。
定期的に健康診断を受ける
愛犬や愛猫を肝臓病から守ってあげるためには、ここまでに紹介してきたように毎日食事や体重管理、ワクチン接種などさまざまな事に気を付けてあげることが大切です。
しかしながら、そうしたことに気を付けていたとしても肝臓病を発症してしまう子はいます。
更にいうと肝臓病になった場合、その多くは初期症状が全くあらわれません。そのため気づかぬうちに肝臓病が進行していき、症状があらわれるほど重症化してから気づくということは珍しくありません。
そうしたことを未然に防ぐためには定期的な健康診断を受けるようにしてあげることが大切です。
そうして肝臓の数値を定期的に確認することで、症状が出ない初期段階の肝臓病に気づくことができ、速やかに治療を進めることが可能です。
まとめ
肝臓病は、発症初期は無症状で肝臓病になっていることすら気づけないケースは珍しくありません。
そんな肝臓病の原因から肝臓病を予防するための方法についてこちらのページでは色々と紹介してきました。
体重管理や栄養バランスのとれた食事などさまざまな部分で気を付ける必要がありますが、一度にすべてを行うことは難しくとも少しずつでも毎日の中に取り入れるようにすることで愛犬や愛猫との健やかな毎日を送っていくために役立ちます。
予防対策をしているから肝臓病の心配はないし、症状も出ていないと思い込んでいたら「初期の肝臓病で症状が出ていないだけ。」という場合もあります。
だからこそ定期的に健康診断を行ってチェックしていくことが大切です。
命に関わることもある肝臓病だからこそ、愛犬や愛猫のためにも気を付けるようにしてみてはいかがでしょうか。
ディスクリ