フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの重要性と併用について
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは、ペットの健康を守るために非常に重要です。
こちらのページではそんな、フィラリア予防薬と狂犬病やそのワクチンについて紹介していきます。
フィラリア予防薬や狂犬病ワクチンが重要な理由
フィラリア予防薬や狂犬病ワクチンは、ペットの健康を守るために欠かせない予防手段です。
フィラリア予防薬は、蚊を介して感染する寄生虫フィラリアからペットを守り、心臓や肺への深刻な影響を防ぎます。
一方、狂犬病ワクチンは致命的なウイルス感染症からペットと人間を守るもので、多くの国で接種が法律で義務付けられています。
これらの予防策を講じることで、ペットの長寿と健康を守り、すこやかな毎日を送れます。
フィラリア予防薬の効果
フィラリア予防薬は、蚊を媒介とするミクロフィラリアという寄生虫を体内で殺すことで、フィラリア症の発症を防ぎます。
フィラリア症は発症して進行すると治療が困難になる場合もあります。
また、フィラリア症が心臓や肺に深刻なダメージを与え、取り返しのつかない状態に陥ることもあります。
それ故に定期的に予防薬を投与して、フィラリア症を予防することはペットを飼っていく上で欠かすことができないものとなっています。
狂犬病ワクチンの効果
狂犬病ワクチンは、致命的な狂犬病ウイルスからペットを守る重要な予防接種です。
狂犬病ウイルスは、感染すると脳や脊髄に深刻なダメージを与え、発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。
このワクチンを接種することで、狂犬病を予防します。
この狂犬病は、狂犬病を発症した犬から人間に感染する可能性もあります。
そのため、狂犬病ワクチンの接種は国から義務として定められており、ワクチンの接種をしなかった場合は狂犬病予防法違反となってしまいます。
そのため、このワクチンは欠かすことができないものの一つといえます。
狂犬病とは?その致命的な影響
狂犬病は、ウイルスによって引き起こされる致命的な感染症です。
主に犬や猫などの哺乳動物が感染し、人間にも感染する可能性があるため強い警戒が必要です。
狂犬病の症状は狂躁時と麻痺時のふたつに別れます。
狂躁時は神経過敏・凶暴性を示して見境なく咬みつくようになって、唇や舌を怪我したり、歯が折れたりします。
麻痺時は激しい症状はありませんが、頭や頸の筋肉が麻痺して餌を食べるのが困難になってしまいます。
そして、狂犬病を発症した犬の致死率はほぼ100%となっているため、確実な予防が必須です。
狂犬病ワクチン接種の副作用と対策
狂犬病ワクチン接種後には、稀に副作用があらわれることがあります。
副作用の症状には嘔吐や下痢、発熱や痛み、呼吸困難や痙攣などがあります。
嘔吐や下痢、発熱や痛み、呼吸困難などの症状については、症状があらわれるのが短期間で以降は症状もないような場合には、経過観察で問題ありません。
しかし、痙攣などは重篤な場合は、速やかに医療機関での治療が必要になる場合があります。
もちろん、嘔吐や下痢などの副作用についても、症状がいつまでも改善しない場合には医療機関の受診が必要です。
狂犬病ワクチン接種のスケジュールと方法
狂犬病ワクチンの接種は、生後3ヶ月から始めます。
初めてのワクチン接種をした後、2回目の接種は生後1年のタイミングになります。
その後は、1年に1回のペースで毎年4月1日から6月30日までの間に接種する必要があります。
また、生後91日以上の犬で、狂犬病ワクチンの接種をしたことがない犬を飼い始めた場合は、飼い始めから30日以内に狂犬病ワクチンを接種しなければなりません。
その後の接種スケジュールは基本的には同じになります。
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは併用できる?
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは併用できます。
そのため、狂犬病ワクチンを接種する期間からフィラリア予防薬の投与を並行して行うことができるようになっています。
これらを併用することで、愛犬の命を脅かすフィラリアと狂犬病を同時に対策することができるため、必ず両方対策をするようにしましょう。
併用時に注意点はある?
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンを併用する際は、注意点があります。
それが、フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの同時投与による副作用についてです。
フィラリア予防薬の投与と狂犬病ワクチンの投与を同じ日にしてしまうと、何かしらの副作用が出た時に、その副作用の原因が何か特定するのが困難になってしまいます。
そのため、フィラリア予防薬の投与と狂犬病ワクチンの投与は数日ずらして行ったりすることが大切です。
定期的に健康診断を受けるのが大切
フィラリア予防薬や狂犬病ワクチンの接種は愛犬とのすこやかな毎日必要不可欠なものです。
しかし、すこやかな毎日を送るためには定期的に健康診断を受診するといったことも忘れないようにしましょう。
愛犬を脅かす病気はフィラリア症や狂犬病だけではなく、定期的な健康診断でそうした病気の早期発見ができたりします。
そのため、毎月の予防と共に、数ヶ月に1度や年に1度といったペースで健康診断を受けるようにしましょう。
まとめ:フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの併用でペットの健康を守る
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの併用は、ペットの健康を守るために必要不可欠です。
中でも、狂犬病ワクチンは接種が義務付けられているため、必ず忘れないようにしましょう。
フィラリアの予防は義務付けられているものではありませんが、フィラリア症の発症は愛犬の寿命に大きな影響を与えるため、必ず予防するようにしましょう。
そうしてペットを病気から守りながら、定期的な健康診断などを行って、すこやかな毎日を送りましょう。