フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは同時に接種しても問題ない?

フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは同時に接種しても問題ない?
フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは、ペットの健康を守るために非常に重要です。
こちらのページではそんな、フィラリア予防薬と狂犬病やそのワクチンについて紹介していきます。
 

フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンは同時に摂取できる?

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フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの併用は可能です。
そのため、狂犬病ワクチンを接種と並行してフィラリア予防薬の投与は可能ですが、副作用が強くあらわれる可能性があったり、副作用の識別が難しくなったりする点から、1~2週間ほどの間隔をあけての実施を推奨しているところも少なくありません。
愛犬の命を守る予防薬やワクチンだからこそ、こうした併用に関する安全面も踏まえて実施するようにしましょう。
 

どれくらいの間隔をあければいい?

フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンを投与する間隔をどのぐらいあければいいのか?という疑問に対する明確な答えはありません。
獣医によっても投与間隔としてあけるべき期間に対する考えは違っているためです。
軽い副反応は3日ほどあければ確認できるので、3日間あければ問題ないという考えもあれば、ワクチンの反応を見るために1週間はあけるべきという考えもあります。また、高齢犬などは副作用のリスクも高いため10~14日以上あけるべきという考えもあります。
このように獣医や投与対象の愛犬によっても変わるため、獣医とよく相談した上であける間隔を決めるようにしましょう。

参考元:ワクチン接種後の予防薬投与時期について- 博多犬猫医療センター

参考元:予防接種・健康診断の時期や間隔について|長町南動物病院

 

フィラリア予防と狂犬病ワクチンが重要な理由

ワクチンフィラリア予防薬や狂犬病ワクチンは、愛犬の命を守るために欠かせません。
狂犬病は治療する術がなく、致死率はほぼ100%という恐ろしい病気なうえ、人にも感染する可能性があるからこそ、愛犬や飼い主を守るためにも必要不可欠です。
狂犬病ワクチンは毎年1回の接種が国からも義務付けられていることからも、その重要性の高さがうかがえます。
フィラリアは、蚊を介して感染するため、毎年感染のリスクがある寄生虫症です。重症化すると治療もできず命にも関わる可能性があるため、適切な予防が必須です。
これらの予防策を講じることで、ペットの長寿と健康を守り、すこやかな毎日を送れます。

 

フィラリア予防薬の効果と副作用

フィラリア予防薬は、ミクロフィラリアと呼ばれるフィラリアの幼虫が成長する前に駆除することで、フィラリア症の発症を予防します。
そんなフィラリア予防薬には食欲不振や嘔吐、下痢や軟便、皮膚刺激といった副作用のリスクがあります。特に、食べるタイプのフィラリア予防薬を使っている場合、嘔吐で吐き出してしまったりすると効果が不十分になる可能性もあるため、注意が必要です。

また、既にフィラリアに感染しているような場合に予防薬を投与してしまうとアナフィラキシーなどの重大な副作用があらわれることがあります。
そのため、フィラリア予防薬を使用する前のフィラリア検査は欠かさないようにしましょう。

 

フィラリア予防をしないとどうなる?

フィラリアの予防をしなかった場合、フィラリアの感染リスクは高まります。
屋外飼育で3年フィラリア予防をせずにいた場合のフィラリア感染率は90%以上となっています。
そして、フィラリア症を発症してしまうと、駆虫薬や外科手術などの愛犬への負担が大きい治療が必要になってしまう上、愛犬の年齢や体力によっては治療できない場合もあるので、適切な予防は必須といえます。
また、屋内飼育の愛犬であってもフィラリアの感染リスクはゼロではないので、屋内飼育でも予防は必須です。

 

狂犬病予防ワクチンの効果と副作用

狂犬病予防ワクチンを接種することで、体内で狂犬病ウイルスに対する免疫を得ることができます。こうして免疫ができると、その後に狂犬病ウイルスが体内へと進入しても速やかに免疫の作用によってウイルスは排除され狂犬病の発症を予防します。

狂犬病予防ワクチンには副作用もあります。
副作用症状には嘔吐や下痢、発熱や痛み、痙攣などがあります。
痙攣以外の副作用があった場合、症状が軽度でおさまったりした場合は特別な対処などは必要ない場合もあります。
ただし、痙攣があった場合には命に関わることもあるので、動物病院を受診するようにしましょう。

 

狂犬病ワクチンを受けないとどうなる?

狂犬病は致死率ほぼ100%で治療法もない病気です。当然、狂犬病ワクチンを受けなければ、狂犬病に感染するリスクが増えますし、狂犬病を発症してしまうと飼い主にも狂犬病が感染するリスクがあります。
また、狂犬病ワクチンの接種は義務づけられているため、飼い犬に狂犬病予防注射を受けさせなかった場合、20万円以下の罰金の対象となってしまいます。
また、ワクチン接種の証明書がなければ、保健所登録などができなかったりもするため、必ず狂犬病ワクチンの接種はするようにしましょう。

 

定期的に健康診断を受けるのが大切

獣医フィラリア予防薬や狂犬病ワクチンの接種は愛犬とのすこやかな毎日に必要不可欠なものです。
しかし、すこやかな毎日を送るためには定期的に健康診断を受けるといったことも忘れないようにしましょう。
愛犬を脅かす病気はフィラリア症や狂犬病だけではなく、定期的な健康診断でそうした病気の早期発見ができたりします。
そのため、毎月の予防と共に、数ヶ月に1度や年に1度といったペースで健康診断を受けるようにしましょう。

 

まとめ:フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの併用でペットの健康を守る

フィラリア予防薬と狂犬病ワクチンの併用は、ペットの健康を守るために必要不可欠です。
中でも、狂犬病ワクチンは接種が義務付けられており、接種せずにいると罰金や保健所登録ができないといった状況になってしまうため、必ず忘れないようにしましょう。
フィラリアの予防の義務はありませんが、フィラリア症は寿命にも関わるため、愛犬とのすこやかな毎日を送る上で必要不可欠といえます。
狂犬病やフィラリアはワクチンや予防薬でほぼ確実に防ぐことができるからこそ、飼い主が主体となって適切に愛犬の健康を守ってあげるようにしましょう。