愛犬が関節炎になっているとき散歩に行っても大丈夫?散歩に行きたいときはどうすればいい?

愛犬が関節炎になっているとき散歩に行っても大丈夫?散歩に行きたいときはどうすればいい?愛犬が関節炎になっているとき散歩に行っても大丈夫?散歩に行きたいときはどうすればいい?関節炎は子犬から老犬、小型犬から大型犬まであらゆる犬に起こり得ます。

そして、関節炎が発症すると投薬治療などを行いながら生活をサポートしていくことになります。

そんな毎日の生活をサポートしていく上でさまざまな悩みが出てくることもあります。

このページでは関節炎をサポートしてく上で誰もが悩む、関節炎になってしまったときの散歩についての情報をまとめてみました。

  • そもそも散歩は可能なのか?
  • 散歩できる場合の注意点は?

以上のような悩みについて解説しているので是非、参考にしてみてください。

 

関節炎になっていたら愛犬の散歩はできない?

犬とお散歩関節炎になってからの散歩という疑問に対する答えは、結論からいえば場合によりけりです。

しかし、基本的には無理やりさせるのはNGです。

そもそも関節炎になっている場合は安静に過ごすということが最優先になります。
 
また、関節炎による痛みなどが原因となって犬自身が散歩に行きたがらないことも珍しくありません。

そのような時に運動不足になるからと考え、無理やり散歩に連れ出すと犬は痛みを味わい辛い思いをする上に、ストレスを溜めてしまいます。

 

散歩に連れ出したほうがいいケース

関節炎で痛がっている犬を無理に散歩に連れ出すことは良くありません。

ですが、犬自身が散歩に行きたがっている場合は連れ出しても問題ありません。

ただし、なるべく関節に負担がかからないような散歩(短時間に抑える等)を心がけましょう。
 
また、犬が肥満体型の場合は関節への負担を軽減させるためにも運動は有用です。

この場合は散歩ではなく家の中でできる運動で問題ありませんが、犬が散歩に行きたがっているようであれば長時間の散歩は避けつつ連れ出してあげるようにしましょう。

 

気づかないうちに関節炎が進行してしまうことがあるので要注意

犬 関節炎愛犬の健康のためにも「散歩に連れ出してあげたい!」と思われている飼い主さんは多いでしょう。

しかし、犬の関節炎の状態を把握するのは非常に難しく、飼い主が異変に気付いた時にはかなり進行してしまっているケースは少なくありません。

特に、少し前に足を引きずっていたけど、数日後にはピンピンしていたという場合は危険です。

元気そうな愛犬を見て「治った!」と思われるかもしれません。

ですがこれが大きな落とし穴だったりします。
 
実は関節炎の痛みが慢性化してしまうと、犬自身がその痛みに慣れてしまったというケースがあるのです。

その結果、関節炎は気づかぬうちに進行してしまい、大きな問題に繋がってしまうこともあるので注意するようにしましょう。

 

基本的に関節炎は「根治できない」ことを知っておこう

軟骨のすり減りなどが原因で起こる関節炎は完治しません。

いったん関節組織が損傷してしまうと、骨や軟骨が再生して完全に元通りになることがないためです。

そのため、基本的な治療方針は対症療法となり、動物病院などでは関節炎による痛みをやわらげるための痛み止めが処方されます。

痛み止めを投与された犬は、少なくとも痛みには悩まされなくなりますが、前述のように関節組織を回復させるような治療ではないので無理な散歩や長時間の散歩は避け、引き続き安静にすることを心がけるようにしましょう。

 

初期症状に早く気づいてあげることが大事

犬抱きかかえる関節炎は、いつも一緒にいる飼い主でもなかなか気づきにくいものです。

だからこそ、普段から愛犬の行動をじっくり観察し、異変がないかどうかを確認することが重要です。

関節炎はなるべく早い段階で気付いてあげることが大事なので、関節炎の初期症状にどのような症状があるのかをしっかり知っておくことも早期発見には役立つため、是非把握しておくようにしましょう。

 

足を庇うような行動をとる

関節炎の症状を見分けるポイントのひとつが足を庇うような行動をとるというものです。

足を地面につけないようにしている(庇っている)場合、関節に炎症が起こっている可能性があります。

病院で診てもらった結果、関節炎ではなかったという場合もありますが、このような行動が見られた場合には何かしら足に異常がある可能性が高いです。

そのため、足を庇っている様子が見られたときは、なるべく早く動物病院で検査してもらいましょう。

 

寝ている時間が長い・立ち上がるまでに時間がかかる

少し前までは元気いっぱいだったのに寝ている時間が長くなってなかなか起き上がってこなかったり、いざ立ち上がるにしてもかなり時間を要してしまう。

こうした場合も関節炎を発症している可能性があります。

  • 関節炎の痛みによって立ち上がるのが困難になっている
  • 寝転んでいるほうが関節に負担がないので楽

このような理由で、寝転んでいる可能性が考えられるためです。

 

攻撃的な態度をとる

  • 以前より反抗的な態度や攻撃な態度をとるようになった
  • 粗相が増えた

このような場合も、関節炎の初期症状である可能性があります。
 
関節炎に限ることではないのですが、犬は体に痛みがあるとそれを態度としてあらわすことがあります。

関節炎以外の病気が隠れている可能性もあるので、早めに病院を受診するようにしてください。

 

関節を舐める・関節を噛む

関節炎の初期症状として、痛みを感じている部位(関節部分)を舐めたり、噛んだりすることがあります。

そもそも犬は、日ごろからグルーミング(毛づくろい)のために自分の体を舐めますが、通常はリラックスしたいタイミングで行っています。

しかし、心身に何らかの不調がある場合や関節炎による痛みがある場合などは、患部にしつこく関心を向けることがあります。

  • 関節部分を普段よりも長く舐めている
  • 執拗に噛んでいる

このような場合は関節炎を起こしている可能性があるため、早めに病院を受診しましょう。

参考元:犬が自分の体を舐めるのは、ストレスが原因かも【獣医師が解説】

 

散歩に連れていきたい場合は「マッサージ」を!

犬マッサージ関節炎になっている犬が散歩が大好きで今も行きたそうにしているという場合、連れていきたくなるのは飼い主として当然の心情だと思います。

でも、やっぱり関節炎が悪化しないか気になる……。

という方も多いでしょう。
 
その場合は、軽くマッサージをしてあげるのがおすすめです。

マッサージにより、散歩中に感じる関節の痛みをやわらげることができるされています。

このマッサージを行う時のポイントとしては、関節まわりの筋肉を優しくほぐしてあげることです。

 

太ももとお尻のマッサージ

関節炎をマッサージで和らげようと考えた場合に太ももやお尻にしてあげるべきマッサージは下記のとおり。

【太もも】

パーにした手のひらを太ももの筋肉にあてて、軽く圧迫しながらマッサージします。

円を描く動きを意識しながら手のひらを動かすのがコツです。

 

【お尻】

こちらも、基本的には太ももをマッサージするときと同じです。

手のひらを使ってほぐしていきましょう。

具体的には、お尻の筋肉をそっとつかむようなイメージで優しく圧迫し、ほぐす感じです。

 

足の付け根のマッサージ

また、犬の前足と後ろ足にはそれぞれ付け根の部分にリンパ節があります。

  • 犬の前足の付け根の部分にある「腋窩リンパ節」
  • 後ろ足の付け根の部分にある「鼠径リンパ節」

リンパは体内の老廃物を流すためのものであり、優しくマッサージしてあげることで老廃物の流れが活性化されて体がほぐれます。

付け根の部分から足先に向けて、手のひらで押していく感じでマッサージしてあげるようにしましょう。

 

愛犬をマッサージするときの注意点

注意マッサージを散歩前にすることで、関節炎による痛みを緩和してあげることができます。

しかし、マッサージをする場合は注意しなければならない点もあるので以下の点を押さえておきましょう。

 

力を入れ過ぎないように注意する

手や指で圧迫する場合は、力を入れすぎないように注意しましょう。

指圧するというよりかは、優しく押すというくらいがベストな力加減です。

愛犬の様子や表情などを確認しながら、優しい力で押してあげるようにしてください。

 

マッサージを嫌がるようなら無理にしない

マッサージを嫌がるようであれば、無理にやらないようにしましょう。

たとえば、関節炎の痛みによって攻撃的になっている子の場合であれば患部を触られることに過敏になっており、激しく反応することも考えられます。

そうした余計なストレスを与えないためにも、様子を見ながらマッサージをしましょう。

 

まとめ

今回は、犬が関節炎になってしまった場合の散歩についてまとめてみました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 基本的には自宅で安静にすることが大事
  • 散歩に行きたがる場合は、長時間の散歩は控える
  • 関節炎は気づかぬうちに発症することも多く、完治は難しい
  • 「足を庇う」「寝てばかりいる」「攻撃的になった」「関節を執拗に舐める」などは発症の可能性あり
  • 散歩に連れていきたい場合は、「行く前のマッサージ」が有効

関節炎は小型犬ならチワワやポメラニアン、大型犬ならゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーといった種類の子がなりやすいといわれています。

また、関節炎は若くても発症することがあるため、日ごろからよく愛犬の様子をみておきましょう。

その上で何かしらの異変を感じたら速やかに動物病院を受診するようにしましょう。