ドロンシット錠

ドロンシット錠は内部寄生虫を駆除する内服薬です。
本剤は日本国内の動物病院で購入可能なお薬で、犬と猫どちらにも使用していただけます。
なお、内部寄生虫駆除薬は動物用医薬品のため、ペットショップやホームセンターなどでは販売されていません。

寄生虫による病気はペットに多く見られます。
寄生虫には体の表面につく外部寄生虫と体の中に寄生する内部寄生虫の2種類あります。
内部寄生虫は主に胃や腸などの消化器官に潜み、動物の栄養を奪い取っていきます。すると、下痢や嘔吐、腹部の膨満、衰弱といった症状が現れ、場合によってはペットの命に関わります。さらに、ヒトへも感染する恐れがあります。
そのため、日頃からペットの様子を観察するとともに、定期的に内部寄生虫の駆除（虫下し）が必要となります。

ドロンシット錠は内部寄生虫に対して駆除効果を発揮する内服薬です。
有効成分であるプラジクアンテル（プラジカンテル）は、寄生虫を痙攣・麻痺させる作用があります。この作用によってペットの体内に潜む寄生虫が死に至り、糞便に排泄されます。
なお、本剤は犬の瓜実条虫、マンソン裂頭条虫、メソセストイデス属条虫、多包条虫、猫の瓜実条虫、猫条虫、マンソン裂頭条虫に対して効果があります。

寄生虫の駆除は1回の投薬で完了でき場合もありますが、寄生虫の種類や状況によっては数回投与が必要となります。
完全に駆虫できなければ再感染するため、獣医師に従いながら適切に投与してください。