プレガバリン

プレガバリン(Pregalyv-75)は抗てんかん・鎮痛・鎮静作用のあるお薬です。
本剤は疼痛治療薬として処方されているリリカと同一有効成分を含有するジェネリック医薬品で、先発薬のリリカは動物病院でも処方されています。

てんかんとは痙攣発作が繰り返される病気です。
痙攣発作は脳内で異常な電気信号が送られることで生じ、犬猫における神経疾患の中では珍しくありません。ただ、突然発作を起こすため、飼い主さんはパニックに陥りやすいです。
なお、てんかん発作は繰り返すことで脳にダメージを与えるため、後遺症が残る場合があります。
そのため、抗てんかん薬を使用して発作回数を減らしたり、軽減させたりする必要があります。

プレガバリンは様々な作用をもつお薬です。
有効成分でもあるプレガバリンは、主に興奮している神経を鎮める作用があります。
プレガバリンによって過敏になっている神経を鎮静させることで、てんかんの発作が抑制されます。
即効性はありませんが、定期的に投与していただくことで体内のプレガバリンの濃度が安定してきます。

抗てんかん薬のフェノバルビタールやブロマイドなどは、難治性部分発作や複雑部分発作に対して優れた効果は期待できませんが、プレガバリンはこうしたコントロールが難治性のてんかん発作に対しても効果を発揮します。
また、椎間板ヘルニアや脊髄空洞症といった神経性の痛みを緩和する効果もあります。

なお、本剤は単剤ではなく他の抗てんかん薬と併用するケースが多いです。