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ペットの天敵!ノミやダニについて知ろう

犬や猫に寄生する寄生虫の代表格である、ノミやダニ。ノミやダニにはさまざまな種類がありますが、どのような種類でも犬や猫、そして人間を寄生対象としています。
動物と一緒に暮らしていると、かなりの高確率で遭遇することになる寄生虫なので、ペットを飼うならノミやダニは付き物といえるでしょう。
このノミやダニですが、甘く見ていると深刻な被害を受けてしまいます。ノミやダニが持つ危険性は高く、場合によっては何らかの病気やアレルギー、異なる寄生虫に感染する原因になります。
しかし、最近はノミやダニの危険性が誤解されており、間違った予防の仕方を紹介する情報も増えてきています。
大切な家族の一員である愛犬・愛猫をノミやダニから守ることができるのは、一緒に暮らしている飼い主です。ノミやダニはどのような生き物なのかを正しく把握し、愛犬・愛猫をノミやダニから守りましょう。
ノミってどんな寄生虫?

ノミは世界中に生息している寄生虫で、たくさんの種類が存在しています。
日本では主に「イヌノミ」と「ネコノミ」が知られており、実際に寄生するノミもこのどちらかであることがほとんどです。
以前は主に人間に寄生する「ヒトノミ」もいましたが、現在の日本国内ではほとんど見かけなくなりました。イヌノミも減少傾向にあり、今の日本でノミの被害を引き起こしているのは、ほとんどがネコノミです。
ネコノミは体長1~3mm程度と小さく、褐色で縦に平たい体と6本脚が特徴です。名前にネコとついていますが、寄生先が猫に限定されているわけではなく、犬や人間からも吸血します。
驚異的なジャンプ力を持っており、光の刺激や発する二酸化炭素、体の熱などに反応し、草むらから人間や動物の体に飛び移って寄生します。体長の約60倍の距離、約100倍もの高さを飛ぶので、これがノミの最大の特徴といえるでしょう。

ノミは1~6日で卵から孵化して幼虫になり、2回の脱皮のあと、蛹から成虫へと成長します。
成虫は寄生して8分以内に吸血し、1日半から2日以内に、1日平均30個の卵を産みます。以降は吸血と産卵を何度も繰り返し、1~2ヶ月で一生を終えるというライフサイクルで生きています。
成虫になるとオスもメスも血を吸いますが、幼虫の間は環境中にある食べこぼしやフケ、ノミ成虫の糞などを餌にしているので吸血することはありません。
1匹のノミから大量の卵が産まれるため、成虫を全て駆除しても、卵や蛹が残っているとすぐにまた寄生されてしまいます。さらに、成長段階によって投与する薬の種類を変える必要があり、これらがノミ駆除を困難にしている理由です。13度以上あれば年中活動できるため、ノミは1年中予防しなくてはなりません。
ダニはどんな寄生虫?

ノミと並んで見かけることが多い寄生虫であるダニ。ダニもノミと同様にたくさんの種類がありますが、ペットを飼っていて見かけることが多いのは「マダニ」と「ミミヒゼンダニ」の2種類です。
どちらも厄介な種類のダニですが、特に注意しなくてはならないのがマダニです。
マダニは8本の脚を持つ節足動物で、体は固い外皮に覆われています。初夏から秋にかけて特に盛んに活動しており、各地の環境に適応したマダニが日本全土に生息しています。
その中で犬に寄生するのは約20種類も存在し、特に「ヤマトマダニ」「クリイロコイタマダニ」「フタトゲチマダニ」「ツリガネチマダニ」「シュルツェマダニ」「キチマダニ」の6種類が多く見られます。このうち、フタトゲチマダニは平地に多く都市部でもよく見かけるため、マダニの中でも代表的な種類といえます。
体の大きさは種類によって異なりますが、オスで大体2.8~4mm、メスで2~4mm程度です。たとえばフタトゲチマダニの場合、オスで3mm、メスで2.5mmとノミ同様に小さな体をしています。
しかし、マダニは吸血をすると体が大きく膨れ上がり、吸血をしていないときの約100倍の体重に変化するという大きな特徴があります。唾液中に原虫やウイルス、細菌、リケッチアといったさまざまな病原体が含まれており、吸血を始めてから時間が経てば経つほど、これらの病原体を媒介しやすくなります。
耳が垂れている犬はミミヒゼンダニの寄生を受けやすい

一方、ミミヒゼンダニはシンプルに耳ダニと呼ばれることもあるダニです。
体長0.3~0.5mm程度と非常に小さく、マダニとは反対に肉眼で確認するのは困難です。マダニは体表を主な生息地としていますが、ミミヒゼンダニは主に耳の中に生息します。
2~4日で卵から孵化すると、耳の皮膚をかじって血や組織液を吸ったり、耳垢や分泌物を食べたりして成長し、3週間で成虫になります。放置していると外耳炎や内耳炎、中耳炎、さらには耳血腫など、さまざまな耳の疾患を引き起こします。
一度繁殖すると激しいかゆみを引き起こし、寄生されている犬に激しいストレスを与えるため、早めの対処が大切です。
耳が垂れている犬はミミヒゼンダニの寄生を受けやすいので、愛犬が該当する犬種の場合、マダニだけでなくミミヒゼンダニにも注意しましょう。
ノミやダニの寄生について

ノミは世界で16科約200属、約1,800種が記録されています。その全ての成虫が恒温動物の体表を寄生先に選んでおり、吸血をして生きています。
ダニも同様に恒温動物に寄生して吸血することで生きており、さまざまな動物を寄生対象にしています。具体的には犬や猫、人間や鳥類、場合によってはウサギなどに寄生することもあります。
その寄生先は非常に豊富で、哺乳類全般に寄生するといっても過言ではないでしょう。犬の場合、外に出る機会が多いとノミやダニに寄生されやすくなります。
特に室外飼育をしている場合、常にノミやダニが生息している環境で生活することになるので、室内で飼われている犬よりも寄生される可能性が大きく高まります。
また、散歩やお出かけが好きな犬も寄生されやすく、草むらや芝生の上で遊ぶのが好きな子は特に注意が必要です。ミミヒゼンダニの場合、ミミヒゼンダニに寄生されている犬と接触するだけで寄生されるため、ほかの犬や動物と接触する際は気をつけましょう。
なぜほかの動物へ寄生するのか

ノミやダニは、ほかの動物に寄生する生き物として認識されています。ノミやダニが寄生する理由は動物の血液を栄養源としており、栄養を補給する手段は吸血に限られています。
つまり、吸血以外に栄養を得るための手段を持っておらず、これがほかの動物に寄生する大きな理由になっています。全く吸血できなくても約1ヶ月生きることができますが、それを過ぎると餓死します。
このような点から、ノミは「栄養を得て生きていくために」ほかの動物に寄生していることがわかります。
一方、ダニは種類によって栄養源にしているものが異なります。マダニはノミ同様に動物の血液を唯一の栄養源にしており、ミミヒゼンダニは耳道の血液や組織液、耳垢などを栄養源としています。
また、マダニは脱皮して成長するために動物の血液を吸う必要があり、限界まで血を吸って自ら動物の体を離れては脱皮し、また違う動物へ寄生するのを繰り返します。
そして最終的にめいっぱいまで血を吸ってから地面に落ち、大量の卵を産んで生涯を終えます。マダニはノミと同じ理由のほかに、「成長したり卵を産む」ために他の動物へ寄生します。
ノミやダニはどうやって見つければいいの?

ノミやダニは寄生されてから時間が経てば経つほど、症状は深刻になっていきます。
何らかの病気になってしまう可能性も高まるので、愛犬・愛猫の健康のためにも、ノミやダニは早期発見が基本です。
では、肝心のノミやダニはどのようにして見つければいいのでしょうか。
肉眼で確認するのが難しいノミやダニを見つけるのは困難なように思えますが、実は簡単に見つけ出すことができます。ノミの場合、目の細かいクシで犬の被毛を丁寧にすき、黒っぽい小さな粒がクシの目に引っかかってきたらそれを湿らせたティッシュの上に置きます。
粒が溶けて赤茶色に変化したら、それはノミの糞のため、ノミが寄生していることがわかります。また、このときにノミの糞ではなく、成虫が引っかかってくることもありますので、丁寧にクシですいて探しましょう。

マダニは頭や耳、お腹、背中、さらには目の縁や足の指の間などに多く寄生します。ノミとは反対に、マダニは比較的肉眼で確認しやすく、すでに食いついていた場合はその場から動きません。
そのため、特に道具を使う必要はなく、被毛をしっかりかき分けてチェックすることで見つけられます。
チェックしているときに食いついているマダニを発見した場合、無理に取り除こうとしてはいけません。
応急処置的な方法を使ったり、動物病院へ連れて行ったりして、正しい方法を使って取り除きましょう。ノミもマダニも散歩中に寄生することが多いので、散歩のあとはノミやマダニが寄生していないか、しっかりとチェックしましょう。
室内・室外に生息している個体の探し方

何らかの理由でノミやマダニが室内に持ち込まれた場合、あっという間に繁殖してしまいます。室内でこれらの寄生虫が繁殖してしまうと、愛犬だけでなく飼い主も被害を受けることになりますし、ノミやダニによる被害も深刻化します。
特に犬と一緒に暮らしているとノミやダニも室内に持ち込まれやすくなるので、日頃から室内のどこかに潜んでいないかチェックすることが大切です。
ノミの場合、室内に入り込むと部屋の四隅や家具の下、家具の隙間など、暗くて適度に湿ったところに潜みます。また、床や絨毯の隙間、ソファーやベッドの上といった場所に潜むことも多いようです。
特に多いのが、愛犬が多くの時間を過ごす場所で、お気に入りの場所や普段使っている毛布、愛犬のベッドといった場所です。
室外飼育の場合、直射日光が当たらない犬小屋の下や縁の下、草むらなどの箇所に多く潜んでいます。普段からこれらの場所は丁寧にチェックし、少しでも繁殖の疑いがあったときは丁寧に掃除したり駆除薬を使ったりしましょう。
一方、マダニは草むらや庭木の周り、地面などの場所に多く潜んでいます。生息場所は野外に限定されているので、室内では繁殖しないという意見もありますが、散歩中に犬の体に飛び移った個体が室内へ持ち込まれることもあります。
マダニは十分に血を吸うと犬の体から離れるので、愛犬のベッドやお気に入りの場所など、愛犬が好んでいる場所で見かけることが多いようです。また、幼虫も成虫も植物や木に登って寄生の機会を待つ習性があるので、室内に観葉植物がある場合は観葉植物周辺もチェックしてみましょう。
寄生されると起きる症状とは?
ノミやマダニに寄生されてしまった場合、さまざまな症状が引き起こされます。どれも厄介なものなので、ノミやマダニに寄生されていることに気付いたときは、速やかに対処することが大切です。
それぞれの危険性を正しく把握するためにも、ノミやマダニに寄生されたら起きる症状について、詳しく知っておきましょう。
ノミが引き起こす症状

ノミに寄生されると、吸血の際の物理的な刺激と唾液による化学的な刺激によって、激しいかゆみが引き起こされます。
犬の場合、このかゆみが原因でしきりに体をかいたり、背中を地面にこすりつけたりするようになります。
ノミアレルギーを持っていた場合、ノミの唾液がアレルゲンとなって、少ない寄生数でも激しい症状を引き起こすノミ刺咬症を引き起こします。
何度も体をかいたり自分で体を噛んでしまい、皮膚を傷つけて悪化させてしまったり、化膿性皮膚炎に繋がったりしてしまうこともあります。症状が重くなると、激しいかゆみによるストレスや脱毛、削痩、寄生数が多いと貧血などの症状を引き起こします。
尻尾の付け根から背中にかけて、脱毛を伴った皮膚炎が多くみられるので、愛犬にこのような症状がみられたら速やかにノミ対策を行いましょう。
猫の場合にノミが引き起こす症状

猫の場合でも、基本的な症状は同じです。ノミに寄生され吸血されることで激しいかゆみを感じ、後ろ足で頻繁に体をかいたり、何度も毛づくろいをしたり、体を噛むような仕草をみせるようになります。
何度も吸血されてノミアレルギー性皮膚炎を引き起こしたり、場合によっては赤血球が異常化して貧血になるマイコプラズマ感染症に繋がったりします。
ノミアレルギー性皮膚炎になると、ひっかき傷を伴うほどの激しいかゆみ、腰や尾の付け根部分に脱毛がみられます。
慢性化すると、背中や首の周りに多数の丘疹やかさぶたができ、まるで砂に覆われているかのような状態になる粟粒性皮膚炎が引き起こされます。これらの症状以外にも、皮膚が厚くなる、色素沈着、好酸球性皮膚炎などが起きることもあります。
ノミが引き起こす人間への影響

また、猫は毛づくろいの途中にノミ成虫を飲み込んでしまい、それが原因で瓜実条虫が媒介されることもあるので、注意しましょう。
ノミは人間からも吸血をするため、ペットと一緒に暮らしている飼い主が被害を受けることもあります。人間の場合、ノミの唾液に対するアレルギーにより10分あるいは2日前後で、蚊とは比べ物にならないくらいの激しいかゆみが起きます。
中央部に出血斑がある直径1cm程度の紅斑や丘疹が皮膚にでき、症状が重いと水ぶくれができることもあります。
何度も皮膚をひっかくことで、二次感染や皮膚の化膿に繋がる場合もあるので、注意が必要です。また、何らかの理由でノミ成虫を飲み込むと、人間も瓜実条虫に寄生されてしまうことがあるため、気をつけましょう。
猫と暮らしている方は、ノミが持つバルトネラ菌が愛猫に感染、愛猫に引っかかれたり噛まれたりした際に膿疱や発熱、疼痛がみられる猫ひっかき病を起こすので、こちらにも注意しましょう。
マダニに寄生された際の症状

ノミとは反対に、マダニに吸血されても通常は激しいかゆみが起きることはありません。しかし、ノミ以上に重篤な症状を起こしやすく、ときには命に関わる場合もあります。犬の場合、大量のマダニに寄生されることによる貧血や、唾液中に毒性物質が含まれていた場合はダニ麻痺症という症状に繋がります。
また、マダニの唾液がアレルゲンとなった場合、アレルギー性皮膚炎になって強いかゆみが現れます。もっとも恐ろしいのがマダニ媒介性疾患で、犬バベシア症やライム病、日本紅斑熱、Q熱、エールリヒア症などがあります。
マダニに寄生されてから時間が経てば経つほど、これらの病気が媒介される可能性は高まります。犬バベシア症は、症状が重いと急死するおそれがあり、治療も困難なので特に気をつけましょう。
猫へのマダニの寄生

猫がマダニに寄生されると、犬同様に貧血やダニ麻痺症がみられることがあります。愛猫に発熱や動きが鈍くなる、元気消失などの症状がみられた際は、マダニの寄生を疑いましょう。
吸血後の傷口から細菌が入り込み、二次感染を引き起こす場合もあるので、吸血後の傷口にも気をつけましょう。
マダニが媒介する病気は、猫の場合だとライム病や猫ヘモプラズマ感染症が挙げられます。猫ヘモプラズマ感染症は予防薬やワクチンが開発されていないので、特に気をつけなくてはなりません。
人間がマダニの被害を受けた場合、噛まれた周囲が10cmほど腫れて、かゆみと痛みを感じます。ほかにも高熱や頭痛、発疹といった症状が2週間以内に現れることもあり、この場合はマダニ媒介性疾患に感染している可能性が高いです。
人間へのマダニの寄生で恐ろしいのは重症熱性血小板減少症候群
人間はバベシア症や日本紅斑熱、ライム病、Q熱、そしてエールリヒア症と代表的なマダニ媒介性疾患全てに感染する恐れがあります。もっとも恐ろしいと言われる症状は重症熱性血小板減少症候群です。2013年にはマダニからこの病気に感染した人が死亡した例もあります。
重症熱性血小板減少症候群は犬や猫にも感染する恐れがあるので、この病気に感染しないよう、日頃からマダニ予防をしっかり行っておきましょう。
実際に寄生されたらどうするか

ノミやマダニは寄生されないようにするのが一番ですが、日々注意していたとしても100%防ぐのは困難です。ノミやマダニは寄生されてから時間が経つと被害が深刻化します。もし寄生されてしまったときは、重症化する前に、正しい方法で対処しなくてはなりません。
ノミやマダニに寄生されたときの対処法として、もっとも確実なのが動物病院で診てもらうことです。すでに何らかの症状が起きていた場合は、患部の治療もしてもらうことができますし、ノミやマダニを的確に取り除いてくれます。
自力で取り除くこともでき、ノミ取りクシで丁寧に被毛をとかし、クシの目にノミが引っかかったらすぐに粘着テープにつけて薄めた中性洗剤の中に入れましょう。

マダニは吸血する前は手で簡単に取り除くことができますが、吸血を始めている場合は自力で取り除くのは危険です。吸血を始めて体が膨れているマダニは、動物病院で取り除いて、マダニの体に線香の火を押し当てて引き剥がしましょう。
また、ノミ取りクシやダニ取りスプーンで取り除くこともできますが、道具を使うときは特に慎重に行ってください。上記の方法以外にも、ノミダニ駆除薬を使う方法もあります。
ノミダニ駆除薬は、ノミやマダニに対して効果がある成分が配合されており、寄生したノミやマダニを素早く駆除することができます。配合されている成分によっては、幼虫や卵にも効果があるので、ただ成虫を取り除くよりも効果的です。
投与も簡単なものが多いので、今まで愛犬のノミダニ駆除をしたことがなくても簡単に扱えます。
ノミダニ駆除薬にはどんなものがある?
ノミダニ駆除薬は、犬や猫と一緒に暮らすなら必要な薬として知られています。日頃からのノミダニ予防として取り入れられているので、定期的に使用すれば、高い確率で愛犬をノミやマダニの脅威から守れます。
さまざまなタイプがあるため、愛犬の性格に適しているものや使いやすいと感じるものを選びましょう。
スポットタイプ

ノミダニ駆除薬の中で、もっとも一般的かつ主流といえるのがスポットタイプです。これはいわゆる外用薬で、ピペット状の容器に入っている薬液を愛犬の皮膚に垂らすだけで、ノミやマダニを駆除できます。
このタイプはフロントラインやフロントラインプラスなどの商品にも採用されているので、そちらで見たことがある方も多いことでしょう。
内服薬のように錠剤を飲ませる必要がないため、薬を飲むのが苦手な犬や、警戒心が強い犬に適しています。
しかし、スポットタイプのノミダニ駆除薬には、投与してすぐにシャンプーをすると効果が落ちてしまうというデメリットがあります。泥遊びや水遊びが好きで、よく濡れたり汚れたりする犬にはあまり適していないので注意しましょう。
フロントラインプラス

高い効果でペットのノミやマダニを予防してくれるフロントラインシリーズの1つで、フロントラインスポットオンの有効成分のほかに、もう1つ成分を追加することで、より幅広い外部寄生虫に効果を発揮します。
価格
小型犬用 3本¥3,200 | 中型犬用 3本¥3,400 |
大型犬用 3本¥3,500 | 超大型犬用 6本¥7,200 |
猫用 3本¥3,200 |
チュアブルタイプ

最近、ノミダニ駆除薬にも多く取り入れられるようになってきているのがチュアブルタイプです。
内服薬の1種で、錠剤をそのまま飲み込むのではなく、噛み砕いて食べることで効果を発揮するように作られているのが特徴です。
食材が基材に使われているので、おやつのような感覚で与えられ、食事に混ぜても気付かれにくいのが魅力です。犬が自分から薬を飲んでくれるよう、食いつきがよくなっているため、無理に口を開けさせて錠剤を飲ませる必要もありません。
このようなメリットがあることから、薬が苦手な犬に適しているほか、少ない負担と手間でノミダニ駆除をしたい方に注目されています。しかし、噛み砕かずに丸呑みしてしまうと効果が落ちてしまう、食物アレルギーがある犬にはあまり向いていないというデメリットがあるので気をつけてください。
ネクスガード

ネクスガードは愛犬のノミダニ予防に効果的で、速やかな効果で駆除し、外部寄生虫による病害を防ぎます。ソフトチュアブルタイプを採用して作られているのが特徴で、大豆由来の素材を基材として使用しています。
価格
超小型犬 3錠¥3,900 | 小型犬用 3錠¥4,200 |
中型犬用 3錠¥4,600 | 大型犬用 3錠¥5,200 |
錠剤タイプ

数は少ないですが、ノミダニ駆除薬にも錠剤で作られたものがあります。錠剤タイプはよくみかける薬のタイプで、食事の中に混ぜたり、おやつの中に埋め込んだりして飲ませます。
扱いやすく、砕いたり分割したりすることもできますが、分割すると効果が変化してしまう可能性もあるので、事前に獣医師と相談しましょう。
どうしても飲まない場合は愛犬の口を開けさせ、口の奥に錠剤を落としたあと、喉をさすって飲み込ませる必要があります。
しかし、薬が苦手な場合、飼い主の見ていないところで吐き出してしまうこともあるので、注意しましょう。
特に薬嫌いというわけではない場合や、スポットタイプとチュアブルタイプの両方が適していない場合は、このタイプを選びましょう。
コンフォティス

ノミダニ駆除薬コンフォティスは、牛肉の風味がつけられている錠剤タイプで、犬と猫、両方に投与することができます。食事に混ぜたときも気づかれにくく、時間をかけずに投与することができます。
価格
犬:2.3~4.5kg 6錠¥8,000 | 犬:4.6~9kg 6錠¥8,600 |
犬:9.1~18kg 6錠¥9,200 | 犬:18.1~27kg 6錠¥10,000 |
犬:27.1~54kg 6錠¥11,000 |
シャンプータイプ

少し変わったものだと、内服薬や外用薬ではなく、シャンプーになっています。シャンプータイプのノミダニ駆除薬は、日頃のシャンプーと同じように洗うだけで効果が発揮されるため、多くの方からの人気を集めています。
ペットショップやホームセンターでも販売されていることがありますが、これらのお店で市販されているものは、効果がすぐに途切れてしまうので注意しましょう。
多くの犬に対して使えますが、シャンプーが苦手な犬にはあまり適していません。また、頻繁に使いすぎると愛犬の皮膚に負担をかけてしまうので、使いすぎないようにしましょう。
ノミやマダニを予防するには?
犬とともに暮らしている方は、愛犬をノミやマダニから守りたいと考える方が大半でしょう。ノミやマダニはどこにでも生息しており、季節に関係なく現れるので、完全にシャットアウトすることはできません。
しかし、ノミやマダニが生きにくい環境を整えることで、愛犬をこれらの外部寄生虫から守ることができます。
ノミダニ駆除薬を使おう

ノミやマダニの予防法のうち、もっとも効果的な方法はノミダニ駆除薬を使うことです。ノミダニ駆除薬を使うことによって、すでに愛犬の体に寄生しているノミやマダニを速やかに駆除することができます。
さらに、ノミダニ駆除薬は効果が長続きするため、投与してから一定期間中なら、新たに寄生しようとしてきた個体にも駆除効果を発揮します。効果が切れるタイミングで定期的に投与し直せば、1年中愛犬をノミやマダニから守れます。
しかし、市販されているノミダニ駆除薬はすぐに効果が切れてしまうものばかりなので、あまりおすすめできません。市販品よりも、動物病院や通販で購入できるものを使用しましょう。
定期的に掃除をしましょう

ノミダニ駆除薬を使うだけでもかなり効果がありますが、これだけでは完全な予防にはなりません。ノミはほとんどの時間を卵や蛹の状態で過ごしており、環境中に潜んで成虫になるのを待っています。
また、ノミダニ駆除薬はマダニの成虫には効果がありますが、マダニの卵には効果がありません。
このような面があるので成虫だけでなく、環境中に潜んでいる卵や幼虫、蛹も取り除いて、ノミやマダニが生きにくい環境にする必要があります。
ノミやマダニが生きにくい環境にするには、定期的な掃除が有効です。部屋の四隅や愛犬のお気に入りの場所、家具の下や隙間など、ノミやマダニが潜んでいそうな場所は丁寧に掃除しましょう。

多くのノミが潜んでいそうな場合、掃除機ではなくスチームクリーナーを使うと、より効果的です。
愛犬がよく出入りする場所のタイルのヒビに潜むこともあるので、もし当てはまる場合はタイルのヒビにも注意しましょう。
お気に入りの毛布や、愛犬のベッドを洗うときは60度以上のお湯で10分間洗うと、卵や幼虫、蛹を死滅させることができます。
カーペットやクッション、ドアマットなどは数日ごとに直射日光に当て、日干しをしましょう。これらを定期的に行って清潔な環境を保つだけで、ノミやマダニが生きにくい環境を作り出せます。
ノミやマダニを遠ざける方法も実践しよう

愛犬家の方々の間ではノミダニ忌避に人気が集まっています。ノミダニ忌避とは、ノミやマダニが近づきにくい状態を作り、愛犬からノミやマダニを遠ざける方法です。ノミダニ駆除薬を使った予防や、定期的な掃除と一緒にノミダニ忌避も取り入れると、より確実に予防ができます。
犬と一緒に暮らしている環境でノミダニ忌避をする場合、害虫に効果があるハーブを使いましょう。特に注目されているのがニームで、ノミとマダニに効果があるだけでなく、蚊やハエにも虫除け効果が発揮されます。
ほかにも、シトロネラやティーツリー、ユーカリなども効果的ですが、ティーツリーは使いすぎると逆に悪影響を与えてしまうこともあるので注意しましょう。
散歩中は、ノミやマダニが多く生息している草むらに近づけさせないようにしましょう。室外飼育の場合は、犬小屋周辺に草むらができないよう、定期的に手入れをするのも有効です。
外部から侵入した動物やノミやマダニを持ち込んでくることもあるので、野生動物が侵入してこないように対策するのも重要です。しかし、これらの方法は効果が現れるまで時間がかかるため、即効性が欲しい場合はノミダニ忌避剤を使いましょう。
正しいノミダニ対策を

インターネットで検索すると、さまざまなノミダニ対策情報が出てきます。より効果的なノミダニ対策をするために、さまざまな情報を調べるのは大切なことです。
しかし、インターネットにあるノミダニ対策の中には、間違った方法も数多くあります。
間違った方法では愛犬をノミやマダニから確実に守ることができないばかりか、逆に寄生されやすい状態となってしまいます。
ノミダニ対策をするときは、間違った方法で対策しないように気をつけましょう。
手で潰さないようにしよう

ノミの寄生数が少ないと、成虫を見つけ次第、手で潰してしまえば問題ないように思えるかもしれません。しかし、目に見えているノミは氷山の一角で、実際には卵や蛹の状態で環境中に潜んでいます。
そもそも体の小さなノミを肉眼で全て見つけ出し、全て潰すのは不可能に近く、現実的ではありません。また、潰した個体が卵を持っていた場合、潰したときに卵が飛び散ってしまいます。
これはマダニの場合でも同じなので、ノミやマダニは成虫を見つけても手で潰してはいけません。
指で成虫を潰すのが好ましくない理由には、寄生虫感染のおそれがあるからという理由もあります。特にノミの場合、指で潰したときに体内にいた瓜実条虫の幼虫が爪についてしまうことがあります。その幼虫が何らかの理由で口の中に入った場合、瓜実条虫に寄生されてしまいます。
全てのノミ成虫が瓜実条虫を持っているわけではありませんが、ぱっと見ただけでは持っているかいないかわかりません。そのため、指でノミ成虫を潰すこと自体を避けて、瓜実条虫に寄生される可能性を低くするのが一番です。
成虫を見つけたときは指ではなく、セロハンテープや粘着テープにくっつけ、テープを折りたたむような形で潰しましょう。
市販されているものは効果が薄い

市販されているノミダニシャンプーでしっかり洗っておけば、わざわざノミダニ駆除薬を使わなくてもいいという意見もあります。
しかし、すでに触れているように、ペットショップやホームセンターで市販されているノミダニシャンプーは、効果がすぐに途切れてしまいます。
肝心の殺虫効果自体も弱いので、確実にノミやマダニを取り除くにはあまり適していません。
シャンプー中に寄生しているノミが洗いにくい部位に逃げてしまい、全て取り除くことができずに終わってしまうこともあります。
どうしてもノミダニシャンプーを使いたい場合は、市販品ではなく、動物病院や通販のものを使いましょう。
また、ノミダニシャンプーに限らず、ノミダニ駆除薬でも同じことがいえます。市販されているノミダニ駆除薬は、正確には医薬品ではなく医薬部外品に分類されるものです。
動物病院で処方してもらえるものに比べると、効果が薄く、持続性も医薬品に比べて短いため、確実な効果を期待することはできません。ノミダニシャンプーと同じように、市販されているノミダニ駆除薬は使わず、動物病院や通販で購入できるものを選びましょう。
洋服を着せても寄生予防にはならない

おしゃれや体温管理など、さまざまな理由で愛犬に洋服を着せている方が増えています。この洋服、きちんと着せておけば散歩中のノミやマダニの寄生を防げると考えている方もいます。
確かに洋服が守ってくれそうにみえますが、いくら洋服を着せてもノミやマダニの寄生を防ぐことはできません。ノミやマダニは犬が発する振動や熱、二酸化炭素を素早く察知して飛びついてきます。
洋服を着ていても足や顔から被毛の奥に侵入してしまいますし、服の隙間から侵入してくることもあります。ノミダニ対策としてはあまり効果的ではないため、ノミやマダニを防御する目的で洋服を着せるのは避けましょう。
冬の間の対策や室内飼育の対策も重要

現在の日本は、さまざまな理由から室内飼育が主流になっています。部屋の外で飼うよりも愛犬が長生きするというデータも実際に出ているので、これからも室内飼育を選ぶ人は増えていくでしょう。室内ならノミもマダニもいないから対策しなくていいという考え方も広まってきてしまっています。
しかし、実際には屋外よりも屋内のほうが繁殖しやすく、さまざまな経路からノミやマダニの成虫は入りこんできます。
室内であることを理由にして全く対策をしていないと、深刻な被害を受けることになるので、室内飼育であってもノミダニ対策は怠らないようにしましょう。

また、冬の間はノミやマダニの活動が低下するから、その間は対策しなくてもいいという情報もあります。ノミやマダニが繁殖しやすい気温は13度ですが、13度以下に保つことができれば死滅するというわけではありません。
犬の被毛の中や部屋の中に暖かいところに潜んでしまうので、冬の間でもノミやマダニの被害を受ける可能性は十分にあります。特に最近は地球温暖化により、冬でも暖かい日が増えているので、昔よりも冬にノミやマダニに寄生される危険性は高まっています。
実際に、真冬にノミやマダニの被害を受けた犬も多く、平均で10頭に1頭の割合で被害が認められています。真冬のノミダニ被害は室内飼育だと受けやすいと考えられているので、室内飼育をしている方は特に注意しましょう。
忌避と予防を混同しないようにしよう

インターネットには、ノミダニ駆除薬を使わない予防法として、ハーブやアロマを使う方法がよく紹介されています。外部寄生虫を遠ざけるハーブやアロマは、犬の体に大きな負担を与えずに効果を得ることができます。実際にハーブやアロマを使って、愛犬にノミやマダニが寄り付きにくくしている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、この方法はあくまでも忌避であり、遠ざけるだけでノミやマダニを駆除する効果はあまり期待できません。種類によっては殺虫効果が確認されているものもありますが、ノミダニ駆除薬の効果に比べると、その効果は劣ります。
ハーブやアロマを使っていてもノミやマダニの被害を受けた、というパターンも実際に多くあります。忌避はあくまでも遠ざけるだけで、予防とは異なるものであることをしっかり認識し、忌避と予防を混同して考えないようにしましょう。
マダニは無理やり取らないで!

愛犬の体にマダニが寄生しているのを見ると、すぐにでも取り除きたくなります。しかし、手やピンセットで引っ張って無理やり取るのは絶対に避けてください。
マダニは吸血をする際、セメントのような物質を使って自分の体を固定し、唾液を吐き戻しながら血を吸い続けます。
この状態になると体にがっちり食いついているので、引っ張っても簡単に取り除くことはできません。無理に引っ張って取り除こうとすると、頭や口器が皮膚の中に残ってしまい、新たな感染症や化膿、重度の皮膚炎を引き起こしてしまいます。
二次被害を防ぐためにも、マダニは無理に取り除こうとせず、動物病院に連れて行って取り除いてもらいましょう。どうしても自力で取り除きたい場合、専用のピンセットを使い、頭や口器が皮膚の中に残らないよう慎重に取り除きましょう。